2ch/やる夫系ブログ 最新記事
Powered By 画RSS
最新記事
カテゴリ

カテゴリ:やる夫が正史を書くようです(三国志正史) の記事一覧

スポンサーサイト

--.--.-- (--.)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

やる夫が正史を書くようです 第二十六回

2012.06.15 (Fri.)
322 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2011/02/22(火) 21:32:27.37 ID:W9pCh691o

      /   /             ,ィ    |
     /   /               /|   |ヽ
    /     /      ∧|  |   lト 、 /| ',
   ./    ;′     / ||  |  ハ /`|  |
  |    | | | |   /   |ハ  |_ ||/  ∨:|
  |    | | l レ'/´ ̄` | ´|\ `ト.ハ   V|     「やる夫が正史を書くようです」第二十六回ですよー。
        | | |l V .ィチ:㍉  | :ハィチ ㍉| ∧  `、
        | | |   〈 r'::::::}|  l/  r':::::}| 〉   \  ヽ    このスレの作者は投下中にレスを返しません。
        l∧ |、  | Vz:ソ /   Vz.ソ }/ | ',  |
       | 〉| ヽハ      '       イ / /! | |   .投下内容に関するネタバレは控えて下さいねー
        ./∧  ゝ    ! ̄l     /  /   l| /
. r 、   r、 // ∧   |> 、 ` ´  イ   /  ',  lr(   ,. ‐ァ
 、 \ } ∨/   ∧ |  | ≧ ≦ |,| /   | / ノ / //
  ヽ  > } ∨-―‐ハ |<| \_/∨ /-――/ レ'r、 /
   ∨ |   }: : : : : .:ヽ|  | xく }、 | .イ.: : : : : :|    } ∨
   ゝ `   |: : : : : : : 〈  ∨ 〉〈 ∨   〉.: : : : :V . イ ノ
    {: :}   |: : : : : : : : }  } 〈  〉 {  /: : : : : : ノ、_ ,{
323 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2011/02/22(火) 21:33:58.78 ID:W9pCh691o
【紀元270年冬 晋首都 洛陽 】

― 陳寿の家 ―

        /_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ヽ
         /_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/::::::ヽ
      /_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/::::::::::::
        | ;                          |::::::::::::::|
        |           ゙          ;    |::::::::::::::|
        |  _ _ _            '     |::::::::::::::|
        | /_/_/_/_/_/    ___ ゙___.  |::::::::::::::| 
        |  |    |    |〃   ||〃   |; |::::::::::::::| 
        |  |    |    |   〃||   〃| ;|::::::::::::::| 
        |  |o    ゙|      ̄ ̄ ̄,  ̄ ̄ ̄  ;|::::::::::::::| 
        |  |    |   ヾ  ,            |:::::::::/
        |  |.___゙|             ,,       |:::/   
          ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄     
324 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/22(火) 21:34:18.89 ID:rcodz63P0
待ってました!
325 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/22(火) 21:35:24.30 ID:oX8ZfwSpo
キターーーー!

やる夫が正史を書くようです 第二十五回 後編2の続きです。

326 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2011/02/22(火) 21:35:29.45 ID:W9pCh691o

 /,           |      /:: , l:: i::. }::ヽヽ::.ヽ \
.//        .:! :| :    /:::/:/::/i: /: !: }i:',ヽ:|
i,i        .::| :|: ::   !,/_ム/_ l:/::: l:: !l::! i::!
. ! l .:     : .::::| :i:.::   レ',ソ,_/`!::/i:/ i:! |
. !.:! ::.   : .:.::/´', !:::  | ! ヾ.i´:i` !/ /  !
 i:l', :::::. :. ::. ::〈 、'_゙il::::.  |.|   j_ソ ゙、_          さて、何故高句麗が討伐される事になったのか?
 ヽヽ、:::::::::. :::.::::\ニ',::. ii::!      ノ
    ヾ、i::::l::::l::::',:|  ',::. !',!     ィ´          初めにこちらの地図を見てほしい
      i|ヾ:!:::i::::/ヽ  ヽ. l 丶.   /
       ノ /ii/lノ     ヽ:r‐y┬ '
      イ'"`'‐- 、    / ヽl/ '
      /      \__{ヽ、
    /_,, -‐‐‐-- ,,_  \_,ヽ‐、
                                                   ___
                                                 /      \
                                               /⌒   ⌒   \
                                              /(● ) (● )   ヽ
                  どれどれ?                    | ⌒(__人__)⌒      |
                                             \   `⌒ ´     /
                                                 /             \
327 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2011/02/22(火) 21:37:01.96 ID:W9pCh691o
┏【正始年間における朝鮮半島の図】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
    鮮卑                    挹婁
             夫余              ./゜
                              .l;;゜
                              [_
               高句麗           |
                             ./゜
                     東沃沮   ./^
 【遼東郡】                    ./'"゜  
                         。-^     
 ,,..,,___                 。t1"       
    `、 \-、。            」         
       ゛  ^〈          ./"          
          y゜          .ヽ、       
         」             .ヽ。      
        .。r゚'              ゚。     
        (   【楽浪郡】        ヽ    
      .ヽ--yr .;。          濊貃 `、_   
        .\゚l6!゜.\/\            \  
          `、    【帯方郡】        ゚l、
               .。x]ゝ            )、
               .。ヽ]              )、
               .l    馬韓        |
               ゚           辰韓  [
                (              |
                 l              」
                 J^             」
                       弁韓     メ
               ./     ヽ 。  ,,k。.,,r゛
              .;。ヽ     。f3g[=\[gゝ
             メ!.l).l;;〔  r 7^)「イ゛  ^.\)
               "0/[-.\ ゜゜
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
328 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2011/02/22(火) 21:38:04.60 ID:W9pCh691o

   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ●)(●)
. |     (__人__)                ふむ。
  |     ` ⌒´ノ
.  |         }                 東方の地図ですか
.  ヽ        }
   ヽ     ノ        \
   /    く  \        \
   |     \   \         \
    |    |ヽ、二⌒)、          \
                                                   ___
                                                 /      \
                                               /⌒   ⌒   \
     蛮族が魏の郡県をぐるりと取り囲んでるお。              /(● ) (● )   ヽ
                                             .| ⌒(__人__)⌒      |
     しかし、なんだって高句麗だけ魏に討伐されたんだお?       \   `⌒ ´     /
                                                 /             \

      /.:.:.         \
       /:,:.:.:  /   ヽ    \
     /.:.l:.:.:/:/   :/  ', :l   ヾ`
     /!:.:.|:.: l/  〃 / j } :|    ハ
   /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l  l }   
    N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j   
     ヽム:.} ii;_j    ii;リ ル iレヽ     一言で言えば、高句麗の動きが無視できなくなっていたため
        `ヘ:ゝ   _     小/     
          ヾ:{>、 _ ィ<}/|/      
      _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_    
    /| l:|   | ===|   |:l゙ヽ  
    /  | l:l   l     l   l::l l  
    l  ヽハ    l    l  //  |
329 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2011/02/22(火) 21:39:30.94 ID:W9pCh691o
┏【紀元前一世紀頃の朝鮮半島北部】━━━━━━┓
    鮮卑                    挹婁
                   夫余        ./゜
                              .l;;゜
                         北沃沮 [_
               高句麗           |
                             ./゜
                     東沃沮   ./^
 【遼東郡】        【玄菟郡】      ./'"゜  
                        。-^     
 ,,..,,___                 。t1"       
    `、 \-、。            」         
       ゛  ^〈          ./"          
          y゜          .ヽ、       
         」             .ヽ。      
        .。r゚'              ゚。     
        (   【楽浪郡】        ヽ                /       ̄ \:::::::\
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛       /            ̄ ̄ \
                                        /             高   ',
                                   .    /                   l
                                       /          ‐:、_        |
    我らは色々な呼び方をされるが、             ./                _  /
    ここでは高句麗に統一させてもらう            ./         r 、_/        /
                                     /           /`/:/、__ヽ  /_
                                   . /           /  |::|  /  ̄ ̄ ̄ ̄)
                                   /          /  /:/ /  / ̄ ̄ ̄「

                                            高句麗人

───────────────────────────────────────────────
   /.:.:.         \
  /:,:.:.:  /   ヽ    \       .
 /.:.l:.:.:/:/   :/  ', :l   ヾ`ー      .高句麗は遼東郡の東方千里の地にある。
/!:.:.|:.: l/  〃 / j } :|    ハ       
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l  l }      .南は朝鮮・濊貃、東は沃沮、北は夫余と境界を接し、
 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j      .高山や峻谷の多い地を利用して住居を構え、谷川の水で生活する。
  ヽム:.} c;_j    c;リ ル iレヽ       
    `ヘ:ゝ    .'    小/         .彼らの地には平地が少ないために良田はなく、
      ヾ:{>、 _ ィ<}/|/          .腹を満たすだけの食糧は収穫できなかった
   _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
330 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2011/02/22(火) 21:40:46.52 ID:W9pCh691o

           <7ニ=ニ=ミ、
          _(7    <ス
        /    \   (_フ
       /   高   '、 〈 >
.      /        ヽ <7
      |   =- -=   |  <)      作物を育てても、ここでの収穫はタカが知れている。
      |   /  \  |  (>
      |   / ´こ` ヽ |  <)      西の漢人や北の夫余と比べると、私たちは本当に貧しいな
      |  /      〉 |  <>
      |  /     /  |
      \        /
        \___/                             o0o
                                            8 _8_
                                           / ̄ ̄ ̄ ̄\
                                          /      高   |  
                                          |            |  
        逆に考えるんだ。                        |   =-   -ー  |  
                                          |     l´ `l   |
        自分たちで作れないなら、                  |   'ー┼-┼'  |
        他所から奪ってこればいいや、と              |    |  |  |    ( )
                                          |    ノ   ヽ /    | |
                                          /\____/   γ し'⌒)
                                                         ⊂ )
331 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2011/02/22(火) 21:41:40.31 ID:W9pCh691o

               /
       そ   そ    >       ,,,γー──--
    あ        ・   /      r''´t `ー‐-、;;;;;;;;;;;;
     っ  の   ・  `‐─,_ γ'´   `ー--、_~`'''''
           ・      //           ̄ー
    た  手  そ    / /        
               ( /          高
    の  が  う    `ー-__
                  /  ー-、_   L
    か     か    /       `       _
                `ー-、      ,     ´
   !!             r─ィ    tーf──f-、,,
 / /              r┘     /;;;`|゙゙"'''-|、_ン、
  / /、     /⌒\|      /;;;;;;;/;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;;;;;;;
//  / /.⌒Y´    l        /;;;;;/;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;;;;;;;;;
/  //        |       _,,ムノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;;;;;;;;;;
    `        / _,.z-'''"´/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;;;;;;;;;;;
             rt´      ム;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
           /. |      ~"""'-、;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
         /  |           ~゙/"''、;;;;;;;;;;;;;;;;;

───────────────────────────────────────────────
   /.:.:.         \
  /:,:.:.:  /   ヽ    \       .
 /.:.l:.:.:/:/   :/  ', :l   ヾ`ー      .
/!:.:.|:.: l/  〃 / j } :|    ハ       そんな貧しい地で育った高句麗の人々は荒々しく気が短かった。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l  l }      .
 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j      .結果、彼らは周辺地域へ侵入略奪を働くようになる
  ヽム:.} c;_j    c;リ ル iレヽ       
    `ヘ:ゝ    .'    小/         .
      ヾ:{>、 _ ィ<}/|/          .
   _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────

“やる夫が正史を書くようです 第二十六回”の続きを読む

スポンサーサイト

やる夫が正史を書くようです 第二十五回 後編2

2012.05.05 (Sat.)

やる夫が正史を書くようです 第二十五回 後編1の続きです。

“やる夫が正史を書くようです 第二十五回 後編2”の続きを読む

やる夫が正史を書くようです 第二十五回 後編1

2012.05.05 (Sat.)
716 :1 ◆ZXqVVWPHtc [sage]:2011/01/22(土) 21:38:01.26 ID:o0EUkVkXo

        /               \
         , 仁二二二二ニ、      Y
      /                   ヽ
.     /                      |
    /   l ヽ.   l |    |   l         |
    l|  |  |  .| |    |   l         |      
    | |  |  |__ l_|_  ,イ|   |   h    |
    | |  |  L___」_Lレ′|   | l リ    |     「やる夫が正史を書くようです」第二十五回後編ですね。 
    | |   | 「i  ´{l:::ン  レイ  |   |   |
    l|| | lノ   :;;;:      |   |   |   |     >>1は投下中にレスを返さないのでよろしくお願いします
    } }| ! 丶_         |   |   |   |
   ノ ィ 人 l  `つ       .|   |  |   |
     | | ト、ヽ   `ー┬‐'´  |   |  |   |
     | | | ト┘ヽ  ,イ.    |   |  |   |
     L_ /  ヽ、l/ |     ノ   |∧ l  __」
         ノ_lヽ、_ソ   ヽ    `ー'/. |/l \
.    , -‐ '´|: : :l  |   \  /   |  |: : :l\
   /.     |: : :|  |  rー、i {へ_.   |  |: : :l  \

やる夫が正史を書くようです 第二十五回 前編の続きです。

717 :1 ◆ZXqVVWPHtc [sage]:2011/01/22(土) 21:39:24.91 ID:o0EUkVkXo

      ___
    /ノ  ヽ、_ \
   /(●) (●.) \       孫権の心が折れた、ねぇ。
 /  (__人_,)    \
 |  l^l^ln ⌒ ´        |     .確かに年食ってから後継ぎに死なれるのは辛いもんがあるお
 \ヽ   L         ,/
    ゝ  ノ
  /   /
                                                  / ̄ ̄\
                                               /  ヽ、_  \
                                              (●)(● )   |
                                              (__人__)     |
     孫家の家系は今も昔も短命な人が多いですね。            (`⌒ ´     |
                                          .     {           |
     孫権の兄弟も皆彼より早く亡くなりましたし、                {        ノ
     最近まで皇帝だった孫休も三十歳で亡くなっていたはずです      ヽ     ノ
                                                ノ     ヽ
                                                 /      |
      /.:.:.         \
       /:,:.:.:  /   ヽ    \
     /.:.l:.:.:/:/   :/  ', :l   ヾ`
     /!:.:.|:.: l/  〃 / j } :|    ハ
   /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l  l }
    N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
     ヽム:.} ii;_j    ii;リ ル iレヽ      孫登は孫権を初めとする
        `ヘ:ゝ   _     小/        呉の人々の希望と期待を一身に背負った存在だった
          ヾ:{>、 _ ィ<}/|/    
      _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_    
    /| l:|   | ===|   |:l゙ヽ  
    /  | l:l   l     l   l::l l  
    l  ヽハ    l    l  //  |
725 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/22(土) 21:50:47.88 ID:m3oY64KRo
孫家の短命は、寿命とか病でなく短気からの…
718 :1 ◆ZXqVVWPHtc [sage]:2011/01/22(土) 21:40:51.44 ID:o0EUkVkXo
【紀元209年頃 漢 揚州 呉】

.        /. :                  . : :|
       / ィ .      : ,  i:   : .     : : :|
         i/ i:/   :  i:i{   ハ  . :/!: : ,l: :  : i: : |
       / |i{  、 ヽ: :i八 :! ∨ /r|/ | :/ : :|: :|
.         iハ   :\iヽi⌒ミ、|  V〃 ̄`iイ: : : ! : ハ       私にも子が授かったぞ!
.          ヽ!  \      , .::.     /: : : : i|: : : \
          ノ| . : ‐.ヽ    、    ∠ィ: : :i: 八: : : :\     こうやって見ると子供というのは可愛いものだ!!
         フ:ノヘ :、 \ r 、ー一   ': :ルi/: : トl ̄ ̄`      .
        ∠... イ: :\:、‐-'}/二丶、イ: /` /'ー┴―- _    .私が生まれた時、父はどう思ったんだろうな!!
       .. -―┴一'^ヽ、 {/__  }イ /
.      /           {/ r‐┴ |/7    . 
.       |   :.  .:     .ケ{ t‐  l /    .: .::::
.        |   :::.::/     :ij  フ  .//    ::::::                   , ´  ̄ ̄ ̄¨ ヽ、
.       i   ::::/     : ll /  ||::::::::..  :::::                 //ニニニニヽ   ヽ
                                            //,/__」_」__|_| ヾ 、  ヽ
                                               レレi::`ヽ:::::::::::ノ::::l/| ! ! .l
                                              i 小●:::::::::::::●::ノ l !,、.|
                                             __ j||⊃::::、_;、_;::::⊂⊃l .iム、|
                                           /´:::ヽ__|ヘ:::::::::ヽ._)::::::::::;j./::::::l !
                                         \::/  从>,、::::::::::イァ/::::::/│
                                   .       从 l||l  // ハ ハ l||l 人.∧ .ノ
                                          ( ⌒ ) | l   ii   | l( ⌒ ) >

───────────────────────────────────────────────
   /.:.:.         \
  /:,:.:.:  /   ヽ    \       .
 /.:.l:.:.:/:/   :/  ', :l   ヾ`ー      .
/!:.:.|:.: l/  〃 / j } :|    ハ       孫登、字を子高。孫権の長男である。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l  l }      .
 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j      .赤壁の戦いの翌年に生まれ、
  ヽム:.} c;_j    c;リ ル iレヽ       年代的には魏の曹叡や司馬師とあまり変わらない
    `ヘ:ゝ    .'    小/         .
      ヾ:{>、 _ ィ<}/|/          .
   _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
719 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2011/01/22(土) 21:42:20.05 ID:o0EUkVkXo


               ___
            . "´      `丶、
              /            \
            /               ヽ
         i: : : : : . : : : .  : :      ヽ
         |: : : : : . :  : :、: . : :、: :  | . ト|
         i: : : :_|: : : . ト、|ヽ、ト|ハ: |: ハ|: . |
        ノ: : : ft1: : : :ヽ ´i-'f^`Vイjハiハ/
       /イ: : : :ヽ|:i : : :ヽi   ̄  ヽ |: |
      ∠ィ: : :i: : : |ヘ: 、: :ハ      __ 'ノト|      (しかし、自分で作っておいてなんだが生母の身分がな……)
       ∠ -‐|: ィ: :/ヘ |\ ヽ  ´ /|
          ",レ' |  `  丶i >く、ト|
       . -‐  ': : : ヽ、   | |  /: :\
.      /: : : : : : : : : : ヽ`丶 Lヽ/|: : : : ヽ
      {: : : : : : : : : : : : : \  `i |: : :i/: |
.       }: : : : : : : : : : : : : : : ヽ  、 V: V:|
      j: : : : : : : : : : : : : : : : :ハ  、 V: V:}

───────────────────────────────────────────────
   /.:.:.         \
  /:,:.:.:  /   ヽ    \       .
 /.:.l:.:.:/:/   :/  ', :l   ヾ`ー      .孫登の生母は卑しい身分の出と言われている。
/!:.:.|:.: l/  〃 / j } :|    ハ       
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l  l }      .そこで孫権は正夫人だった徐夫人に孫登の養育を任せ、
 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j      .徐夫人は幼い孫登の母親代わりとなって養育にあたった。
  ヽム:.} c;_j    c;リ ル iレヽ       
    `ヘ:ゝ    .'    小/         .ところが、このあたりの孫登をめぐる家庭模様はなかなか複雑だ
      ヾ:{>、 _ ィ<}/|/          .
   _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
720 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2011/01/22(土) 21:43:28.35 ID:o0EUkVkXo
【紀元212年頃 漢 揚州 建業】

     ,'  . : : . :   .  . : .  .     . : : : : : :.}
     / ィ . : . . :.i  . : : . : : . : : . : . : . : : : : : : :|
     i/ | : : : : : |、. イ: :i!. : : : . : :、: .ト!i: : :/: : : :i: :.|
      l : :i: : : : |z≧V、',: :∧: : ∠リ-ヽ:/: : : : :|:. :|
      ',: ∧:i\ヽ辷j`ヾ∨ `∨{.ィ::}``イ: : : : : i.}: :|    どうも徐夫人は嫉妬深くていかん!
       V ヽ: :ハ`` ̄     ` ̄´ //: : : : :l: : :l
        ∧: :.ハ     !      /ィ : : : :,': :i:.ハ   建業に移るのを機に、あいつは呉に押し込めておけ!!
        /.イ: : : \   __     /./ . : イ/: : ',ヽ',
.       /' | : イ: i: .\  - `  .// . :/: リ: :l: :', ヽ  お前も今日からは歩夫人を母と思って仕えるように!!!
        ∠:ハ/イ: ',. \__   '  ィ.イ./∧:∧ト、ハ
         リ__... 」- }  \  /´ / /イ\V ヽ. `\
  , -‐ ´ ̄ ̄     |   , ,'   ' l:::::::`ー-- 、_
 ./             |   } i      |:::::::::::::::::::::::::::...`‐ 、        _l    , ´  ̄ ̄ ̄¨ ヽ、
                                           \   //ニニニニヽ   ヽ
                                           <  //,/__」_」__|_| ヾ 、  ヽ
                                           /  レレi::`ヽ:::::::::::ノ::::l/| ! ! .l
                                              i 小●:::::::::::::●::ノ l !,.、|
                                               j||⊃::::、_;、_;::::⊂⊃l .i:ノ、|
                                               |ヘ:::::::::ヽ._)::::::::::j/  ! !
                                               从/:::`l、::::::::::イァ_  │
                                     .          /:::::// ハ ハ.//   ヽノ
                                               |:::::::l l   ii  |ヒ二ニj

───────────────────────────────────────────────
   /.:.:.         \
  /:,:.:.:  /   ヽ    \       .
 /.:.l:.:.:/:/   :/  ', :l   ヾ`ー      .孫権と徐夫人の仲はしっくりいっていなかった。
/!:.:.|:.: l/  〃 / j } :|    ハ       
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l  l }      .彼は建業に本拠を構えた際に、
 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j      .徐夫人は嫉妬深いという理由で建業への同行を許さなかった。
  ヽム:.} c;_j    c;リ ル iレヽ       
    `ヘ:ゝ    .'    小/         .当時の孫権は側室の歩夫人を寵愛しており、
      ヾ:{>、 _ ィ<}/|/          .それに絡む事情であろう事は想像に難くない
   _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
721 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2011/01/22(土) 21:45:27.18 ID:o0EUkVkXo

      ___
    /     \
   /  _ノ '' 'ー \      実の母がいて、義理の母が徐夫人に歩夫人。
 /  (●)  (●)  \
 |      (__人__)    |    母親が三人かお
 \      ` ⌒´   /
                                                 / ̄ ̄\
                                               /  ヽ、_  \
                                              (●)(● )   |
                                              (__人__)     |
                                              (          |
           この頃、まだ五歳ですね                .    {          |
                                              ⊂ ヽ∩     く
                                               | '、_ \ /  )
                                               |  |_\  “ ./
                                               ヽ、 __\_/
      /.:.:.         \
       /:,:.:.:  /   ヽ    \
     /.:.l:.:.:/:/   :/  ', :l   ヾ`
     /!:.:.|:.: l/  〃 / j } :|    ハ
   /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l  l }
    N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
     ヽム:.} ii;_j    ii;リ ル iレヽ       孫登にとって幸いだったのは、
        `ヘ:ゝ   _     小/         徐夫人にも歩夫人にも男の子がいなかった点
          ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
      _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_    
    /| l:|   | ===|   |:l゙ヽ  
    /  | l:l   l     l   l::l l  
    l  ヽハ    l    l  //  |
722 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2011/01/22(土) 21:46:18.76 ID:o0EUkVkXo
【紀元212年頃 漢 揚州 建業】

        丶`'、_        ``':;,___、、〆   /
        ノ   "`ー::;、          :`l.、 /
        / ‐‐ r-ュ-、`'''::;、__    __、--j"~ il
--――、、:/   l | .`|:i`   `~/ミ__  リ   ハ
      |    ~゙ゝ---ソ     、イ(. 〕゙ |   ハ
      |              ヾ ー-' ル-―-、|           よしなに
:______J             _  ゝ   リ     |
      j              ''    ノ    |
      l          、--、、、   ノ----、_|
      :|          `'''''''"  /     ハ
      : |\           / .|      ハ                     , ´  ̄ ̄ ̄¨ ヽ、
      : il  ヽ、_       /   .|      ハ                  //ニニニニヽ   ヽ
       !i    `゙;;、、、___/    |       ハ                 //,/__」_」__|_| ヾ 、  ヽ
                                                 レレi::`ヽ:::::::::::ノ::::l/| ! ! .l
         孫権の妻 歩夫人                          i 小●:::::::::::::●::ノ l !,、.|
                                               __ j||⊃::::、_;、_;::::⊂⊃l .iム、|
                                             /´:::ヽ__|ヘ:::::::::ヽ._)::::::::::;j./::::::l !
                                           \::/  从>,、::::::::::イァ/:::::::/│
                                              /  /  // ハ ハ //ヘ、::::∧ノ
                                               \<   | l   ii  | l ヽ `´ >

───────────────────────────────────────────────
   /.:.:.         \
  /:,:.:.:  /   ヽ    \       .
 /.:.l:.:.:/:/   :/  ', :l   ヾ`ー      .歩夫人は歩隲の同族にあたる女性で、
/!:.:.|:.: l/  〃 / j } :|    ハ       容貌の美しさで孫権に愛され、寵愛ぶりは妻たちの中で第一だった。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l  l }      .
 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j      .嫉妬を知らない性格で、しばしば他の女性の後ろ盾になり、
  ヽム:.} c;_j    c;リ ル iレヽ       孫権からも大切に扱われていた。
    `ヘ:ゝ    .'    小/         .
      ヾ:{>、 _ ィ<}/|/          .後に孫魯班と孫魯育、二人の娘を生んでいる
   _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
723 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2011/01/22(土) 21:47:34.19 ID:o0EUkVkXo

           __
      . ‐'"´  ,. -‐` 'ー- 、
     /    ∠-‐''''" ̄ ̄``ヽ.
    /  .       /~`´ヽ`、`、 ヽ
.   l  .'   :  .' /    l l l l l
.    l  i   i : i | {'" ̄` ヽト、} l |
   l  i  rl l トl、レi´「`  ィTiレヘノ      .義母上から衣服をもらったけど、
   |    l l l、 l  └'     U l        これをこのまま着るのは義母上に対して無礼になる。
   | :   :ヽl l `      、 ll
.   | l : i  | ト、     ー_‐´.イl        沐浴してからありがたく着させてもらうよ
   | l i l i| l      /i |l
  ノ ノ l l l lヽl―‐┐ l二, l lノ
.  i ,' l _ノ-<`     、L_L ムL|_
/ ̄ `ヾ::::::ヽ      。`i/  `i::::i`ー、
       ヾ:::::ヽ     `i。  }:::l   
                                             /\___/ヽ   
                                             /''''''   '''''':::::::\ 
                                          .  |(●),   、(●)、.:| 
                                          .  |   ,,ノ(、_, )ヽ、,,  :| 
                                          .  |   `-=ニ=- ' .:::::::| 
       何もそこまでなさらなくても……                   \  `ニニ´   :/ 
                                          ,,.....イ.ヽヽ、ニ__ ーーノ゙-、.
                                          :   |  '; \_____ ノ.| ヽ i
                                              |  \/゙(__)\,|  i |
                                              >   ヽ. ハ  |   ||

───────────────────────────────────────────────
   /.:.:.         \
  /:,:.:.:  /   ヽ    \       .
 /.:.l:.:.:/:/   :/  ', :l   ヾ`ー      .
/!:.:.|:.: l/  〃 / j } :|    ハ       孫登少年は人間ができていた。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l  l }      .
 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j      .彼の行動からは継母にあたる歩夫人への気遣いが見て取れる
  ヽム:.} c;_j    c;リ ル iレヽ       
    `ヘ:ゝ    .'    小/         .
      ヾ:{>、 _ ィ<}/|/          .
   _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
724 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2011/01/22(土) 21:49:00.82 ID:o0EUkVkXo
【紀元221年11月 呉首都 武昌】

//  /      ,   ,              ',
 ,' .ィ     / 从イ  ハ   ,           .l
 l /,'     イ /-、l ./ |  ハ ハ  ,       |
 !' .{ ,  、i! ,リ==ミ!/`  | /-‐∨‐! /       |     さて、今日から私は呉王になる。
   !.ハ 八 ',`' iト-'}リ   V z==テVイ /   !   |     
   '  .〉 , ヽ', `= ' ,     iト‐'::ノ '' リ   .l  ハ     そこでお前を太子としたい。
    ./イ  !`    /     ` ̄´ /    l  ハ|     .
   /イ   ',    `       ./,.   イ/  ト!      異論はないな?
    { イ   \   'ニァ     /イ    ハ!  |      .
    !ハ   ト/ \ `     ,. ィ  / / ! ト .l 
    /'从  ハ「<!ヽ、_  -‐ ' /'  イ /   { ヽ!                 . - ──- 、
    ∠ イ', | }  `` ‐ 、   ,' / リ'  ト  i  ヽ             ,. '"´ ̄ ̄ \    `ヽ、
     /,.> '}      |   ,//    .| \ ',               /    ̄ ̄`ヽ、\     \
                                      〃./`1  l l   `ヽ ヽ\ `ヽ ヽ
                                      〃 l  Lヽ_l_人   |   l    l  l
                                      | l lj    >==`ー'ヽ j ト、    l
     お断りさせて頂きます。                   | U仁、  ヽt少   /`Y l l    !
                                        \}tり          l  |  lノ    l
     根本が確立されてこそ、                    .1く           l  |  l     l
     正しい道も生まれてくるはず。                 l  , -      l  |  l.  |  ト、
                                          ヽ         /ヽノ  l.  |  | ヽ
     僕を太子にするのなら、母上を王后にするべきです     \_ _ /  __l  ト、  ト、 ト、ノ
                                              l  | ヽ 「   l_ノ ヽ\\\
                                           \| ̄|__|  ,. -─  >>ヽ\

───────────────────────────────────────────────
   /.:.:.         \
  /:,:.:.:  /   ヽ    \       .
 /.:.l:.:.:/:/   :/  ', :l   ヾ`ー      .
/!:.:.|:.: l/  〃 / j } :|    ハ       
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l  l }      .実母や徐夫人の事も忘れていなかったようで、
 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j      .後に太子になった際に父とこんなやりとりをしている
  ヽム:.} c;_j    c;リ ル iレヽ       
    `ヘ:ゝ    .'    小/         .
      ヾ:{>、 _ ィ<}/|/          .
   _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
726 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2011/01/22(土) 21:50:50.44 ID:o0EUkVkXo

.         }    .::       ::::.  .:. :..   :.  .     、ヽ
.         /   .::: .::: .   l :::l:::.  :l:::. : .  l:.   l.  ヽ  ',.',
       /  .:::::.:::/..::   l: ::';:;::. :l;::l::.:.  !l:::.  l:.  l::. l l
      ノ  .:::::::::::l::/: :. :. ';. ::ハト、::::トハ::: . l1: /イ::: :: l:::. !リ
    /ィ ..::::::::::::rlイ::.:::  :.. :ヽ::',_`_ヽl__ ';:: / l∠_」::.;イ./l::: !
    ''", ' .: .:::::::::::{ r!:::l:::.  ::. :::ト;:',`==ミ ∨  '=イl:/ lイ l::/
.   /..:;;ィ´::::::::::::ヽ.!::l::::::. ヽ. :',゙ヾ       、 /:´ i//'´    じゃあお前の母親はどこにいるんだ?
.  /,.- '/:;:::::::i:::::::i:::l::l;::';::  丶.',        ,ソ: :: l l
  '" / -7:::::::;ヘ:::::l、:トハ:::';:. :  l゙ヽ    , -ュ ': : l;: ト!
  -' ´ ノ;ィ/ ト;::l ` ヽ';::';、: :. l‐ __   `7:l::: . ハl
    /彡'´   ii ';l  , ヘ:トヽ:::. ',   /7- '1/!:: /  `                . - ──- 、
  ,.-'"´     ',',.`/  ヽ`ヽ:::.', {/ `ヽ、'´ l::/ヽ.             ,. '"´ ̄ ̄ \    `ヽ、
              ',',ヽ    / `ヾ、! `- 、',',`7' 、_ ト、           /    ̄ ̄`ヽ、\     \
                                        〃./`1  l l   `ヽ ヽ\ `ヽ ヽ
                                        〃 l  Lヽ_l_人   |   l    l  l
                                        | l lj    >==`ー'ヽ j ト、    l
                                        | U仁、  ヽt少   /`Y l l    !
                                        \}tり          l  |  lノ    l
          呉の街にいます                     1く           l  |  l     l
                                          l  , -      l  |  l.  |  ト、
                                           ヽ         /ヽノ  l.  |  | ヽ
                                           \_ _ /  __l  ト、  ト、 ト、ノ
                                               l  | ヽ 「   l_ノ ヽ\\\
                                             \| ̄|__|  ,. -─  >>ヽ\
727 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2011/01/22(土) 21:51:52.06 ID:o0EUkVkXo

: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : . : : : . . : . : .      \
: : :    : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.     ト、 ヽ
: : :   : : : :  : : : : : : : : : : : : : : :  : : : :  :  丶`ヽ`,
: : :   : : : : :  : : : : : : : : : : : : : : : : : :/',: : /:   ',  ヾ、
: : : : : : : : : : : : : :.i: : : : ; :/: : : iヽ: :/-‐|:: /:.   :. ヽ
: : : : : : , : : : : : :,.イ: : ;イ:i-',: : .||: 〉' z=リミi: : .ト、ト、:.ヽ、
: : : :: :/: : : : :,.イ'/: /z=リミ,ヽ: :| V ' iト‐ノ,.|: : ./ ヾ、`丶...、
: : : : /: /,. - ': : |/イ' !ト‐-ノ, ヾ!   '´ ̄ i: :/   l
: : : :/: :': ,: : : : :.|  -ゝ‐'"      ヽ   .}: : ,  |
: : : /': /: |: : : : :|           /   /: : .ト,  |                …………
: : :/:./: : |: : : : | し       __,,..  ./: : .| .l l
: : .i/: : : :l: : : ∧:|丶      '´ - /: : : : | .∨ 
: : : .イ: : :l: : ,イ ヾ  `丶、      / |: :∧: :.|
,./ .}: :/: : /. \      ` ‐,- '::::::}::/::::ヽ:.l`i
   /,イ /    ヽ      /:::::::::::/':::::::::::ヽ|/
 ,. -' ヘ、    l´|     ∧::::::::::::ト;:::::::::::::/ `丶、
'      ヽ、  |:::i     { !:::::::::::| \:::/    \
       ` 丶、l::::l     ` ',::::::::::|  `´      i

───────────────────────────────────────────────
   /.:.:.         \
  /:,:.:.:  /   ヽ    \       .
 /.:.l:.:.:/:/   :/  ', :l   ヾ`ー      .孫権は黙ってしまった。
/!:.:.|:.: l/  〃 / j } :|    ハ       
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l  l }      .孫権の王后、皇后の地位は、群臣が徐夫人を推したものの、
 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j      .歩夫人を寵愛していた孫権が承知せず、長く空席となってしまう。
  ヽム:.} c;_j    c;リ ル iレヽ       
    `ヘ:ゝ    .'    小/         .こういう部分にも孫権の優柔不断が出ているように思う
      ヾ:{>、 _ ィ<}/|/          .
   _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────

“やる夫が正史を書くようです 第二十五回 後編1”の続きを読む

やる夫が正史を書くようです 第二十五回 前編

2012.05.05 (Sat.)
439 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2011/01/05(水) 11:04:46.76 ID:lKKuw/so

      |┃
      |┃
      |┃ ,.:''::´:: ̄::`:::.、
      |┃,':; '´T 丁l `ヽ:ヽ
      |┃/l |l ト、 l Nトl`iハ
      |┃|l kノノヽノ`ヽリil l|
───|┃l lK ◯   ◯ ソイ|      改めて作者から新年のご挨拶を申し上げるわぁん。
      |┃.l ぃ  ,-┐ ,从!|⌒)
      |┃、 トゝ、 ニ イ ト/f:シ     今年も読者の皆さんのご健康とご多幸をお祈りしているわ。
      (⌒ヽ::.{l {薔 l}::.::.::/
      |┃シ:.::.゙===".::.::./       そんなわけで今年一発目の投下を始めるんだけど……
      |┃::.::.::./\::.::.〈
      |┃::./><\::.::\
      |┃/~~~~~~.>\;/
      |┃     (__@
440 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2011/01/05(水) 11:05:26.55 ID:lKKuw/so

     |   _,, _
     |-''´ゞ{薔}ンy、
     |:;.- ―― - 、:\
     |          \:ヽ
     | i  ,,     ,  `,,!
     |、i^V1  ノl/| / ト、
     | ◯ !/ ,ノー!,イ  ト ィ
     |      ◯l'// ,i!レ′       ……実は今回、描く事が多いおかげで内容が長すぎるから、
     |u 、__   i/ '/  _,__,     .前後編に分ける事にしたのよ。
     |-、_ ` ´  ,.ィ' //―'":::::;ノ-―ァ
     |::トvriニ「:´ン///::::::::::::::>―'''   .二宮の変の内容がいまいち掴みきれなくて、
      j-、{薇}/::/::レ':::::::::::::::::\__    呉に手を出すんじゃなかったなんて作者は思ってるそうよ。
     { ! ノ:::::!:::::;ト- 、‐------'"´
     |ヽ/<`r‐fr´ll   \        .そうは言ってもこのあたりやらないと、
     |::r( ,)( .ハ_jj i    !        三国志の後半やる意味がないから困るのよねぇ
     |:::ヾ〈〈〈ノ:\\! .トト|
     |::::::::~::~::::::::::\ヽ! ! l
     |:::::A:::::::::::::\::ヾ:、
     |::/><\::::::::|:::\::>ヽ,
     |'_><_,!::::::|i  、\::ヾ!、
441 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2011/01/05(水) 11:06:13.79 ID:lKKuw/so

  |   _,.,-r''fi,ッ、_
  |-''´:::::ゞゝ,iソノ,=ッ、.
  |::::__:tr-、r--、,:::::::::::ヽ
  |r'`´       `'''r、:::\
  |            '\:ヽ
  |   i  ,,         `,,|
  |. /! /|    /|/|  ,  ト、
  |ゝ| ∨ .|   / / .| /  ト、t
  |、___-,| / ,,ノ--| /!  ト、/
  |  ̄ ̄"  ‐弋zク7/./ !||l::!
  |"           ̄/./ ,,,/i!レ'
  |         ,   ""i/  /    .,_,___ -‐ ☆  それじゃあ前口上は終わりにして始めましょうか?
  |\   `  ̄    // /-/^!‐'":::::::;;ノ___
  |::|::::>t.-..r <"フ-/ /:::/ ,/:::::::::::::::::::::::::::::〆   「やる夫が正史を書くようです」第二十五回前編、スタートよぉ
  |,r'´|}〉≧=≦〈{|:::::/ /:::r '-、^ヽ:::::::>" ̄ ~
  |.>ヘ|}〉 〈八〉 〈{|:::i/:::l{__r '  〉::\,,.___
  |Y::::|}〉⌒Y⌒〈{|:::::Y::::!`ヽ`r‐ ':::::::::::::: ,,:〆
  |:::::::|}〉 〈匂〉 〈{|::::::!::/::::::::/ ̄ ̄ ̄ ̄
  |丶 ;;タrnnnnrタ;;ノ/:::::::;/ヽ,,
  |ソ::::::::::::::::::::::ヽヽ | !  ̄ i    !
  |\:::::::::::::::::::::, ヘ. N    l 、 |
  |::::::::::::::::::::::::::::::\.\|  |ヽ|ヽ!
  |::::::::::::::::::::::::::::::::::::\,\| i! |
  |::::::::::::::∧:::::::::\::::::::\,,
  |:::::::::::/,><\::::::::!\::::\\
  |:::::::::/,><,,\:::|,, \:::::>,.ヽ,
  |:::::::/,,,><,,,__.|:::|!  、\::::\,!.
  |::::/'' ー-、,,,__ノ|:ノ ,,  ゝ\::::::ヽ

やる夫が正史を書くようです 第二十四回 後編の続きです。

442 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2011/01/05(水) 11:07:31.65 ID:lKKuw/so
【紀元270年冬 晋首都 洛陽 】

― 陳寿の家 ―

        /_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ヽ
         /_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/::::::ヽ
      /_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/::::::::::::
        | ;                          |::::::::::::::|
        |           ゙          ;    |::::::::::::::|
        |  _ _ _            '     |::::::::::::::|
        | /_/_/_/_/_/    ___ ゙___.  |::::::::::::::| 
        |  |    |    |〃   ||〃   |; |::::::::::::::| 
        |  |    |    |   〃||   〃| ;|::::::::::::::| 
        |  |o    ゙|      ̄ ̄ ̄,  ̄ ̄ ̄  ;|::::::::::::::| 
        |  |    |   ヾ  ,            |:::::::::/
        |  |.___゙|             ,,       |:::/   
          ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄     
443 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2011/01/05(水) 11:08:57.93 ID:lKKuw/so
【前回のあらすじ】

                                      _, -‐  ̄ ヽ
                  , 」 ̄{_「 ̄}__,へ,x '.  ̄二ニ≠ '´xy __,. -一く
               __   /            ̄Z ̄xxXX >  ´ ̄ ̄  ̄
          /: :二>'                L> ´   _
     _    (: : : :{_」 _, =ー-,ィへ,}:!_         ヽ     (: { ̄
   /   \   ヽ; : /  ̄と_ム_{;(、`ー - 、  ノ  [ 、__ _):ヽ
  /  ,j!、 >x、_};!/ .}{≧_≦}{  );!`ーァ  ノ   __」: : : : : : :,ノ
.≦   /  \,   〃  >' __ ヽ、 〃⌒ヾ  />一7: : ; '  ̄ ̄
「`ー-vヘ: : : :く  .{:(  /   `´ ィぇ〈:{.    イ: : : : : l : /
レ》),ヘ.〉 ):,-一ヽ_ハv从{:i!:}〃ノ}ゆ{)トハ____,!:ヽ: : : :.l:.:{_ ___
~~じ' /:/: :/: : : :}!:ソ:/:1i!;/:1: :ゞツイ: :ハ: : :ノ: l: : : :∨: : : : : `ヽ
  , :´: :,': : i{: : : : /: : :,!: :!レ: :イ;/:/: : /: ノ:<: :く: : : : : } ̄, こ }: :.!
 {: : : :.l : : : <: :l :{fy): : : : /:/: : :{fy):.{: : : :ヾ :`; : :.ノ  `ー一′
 ヽ: : : ゝ: - :、:ヽ!: : ゝ: :ヾ: l: : : : :_: : : : :ヽ: : :ノ: /: :, '
   ーy: : : ノ: :.i :.}: : : : : : : : : ;./: : : : : : : }!:j: : l: :/
    /: : :,': : : :!;ム; 一1: : : : :{ : : : : : : : : ノ:ノ: :,'ノ
   ,: : : :l : ://: : : : : ゝ: : : : ヽ: :_:_: : :/: : /
  .l: : : : ∨  !: : : : ; -― ャ: : 7´  ヽ: : : :.(_
   \: : :.{_.ノ: : /     }:./    }: : :): : :ヽ
    >: : : :_:_ノ   ___ノ/     ノ:./: : : :.ノ
   //  ̄        ̄      /:/  ̄ ̄
   l{_ _)!             l:.{__,
     ̄                ̄
       呉 丞相 陸遜(字:伯言)

───────────────────────────────────────────────
   /.:.:.         \
  /:,:.:.:  /   ヽ    \       
 /.:.l:.:.:/:/   :/  ', :l   ヾ`ー     
/!:.:.|:.: l/  〃 / j } :|    ハ       
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l  l }      .呉の丞相陸遜が死んだ
 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j      .
  ヽム:.} c;_j    c;リ ル iレヽ       .
    `ヘ:ゝ    .'    小/         
      ヾ:{>、 _ ィ<}/|/         
   _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
444 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2011/01/05(水) 11:09:30.54 ID:lKKuw/so

   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ●)(●)
. |     (__人__)
  |     ` ⌒´ノ       二宮の変ですか。
.  |         }
.  ヽ        }        .そういえば、魏の正始年間は二宮の変の真っ只中でしたね
   ヽ     ノ        .
   .>    <
   |     |
    |     |
                                                  /  ̄ ̄ \
                                                 /ノ  ヽ__   \
                                               /(―)  (― )   \
                                               |.  (_人_)   u |
                                                    \   `⌒ ´     ,/
     とうとう陸遜まで逝っちまったのかお……                  /         ヽ
                                               ./ l   ,/  /   i
                                               (_)   (__ ノ     l
                                               /  /   ___ ,ノ
                                               !、___!、_____つ
445 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2011/01/05(水) 11:10:35.07 ID:lKKuw/so

      /.:.:.         \
       /:,:.:.:  /   ヽ    \
     /.:.l:.:.:/:/   :/  ', :l   ヾ`
     /!:.:.|:.: l/  〃 / j } :|    ハ
   /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l  l } 
    N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 
     ヽム:.} ii;_j    ii;リ ル iレヽ     ところで二人は、二宮の変についてどの程度知っているのだろうか?
        `ヘ:ゝ   _     小/        
          ヾ:{>、 _ ィ<}/|/    
      _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_     
    /| l:|   | ===|   |:l゙ヽ   
    /  | l:l   l     l   l::l l   
    l  ヽハ    l    l  //  |
                                      / ̄ ̄\
                                    /       \        ___
                                    |::::::        |     /     \
  孫権の息子二人が喧嘩して、                |:::::::::::     |  / ⌒  ⌒  .\
  結局共倒れになったぐらいは知ってるお。         .|::::::::::::::    |/  (●) (●)   \
                                   .  |::::::::::::::    } |    (__人__)     |
  後、陸遜が巻き添え喰らって憤死したとか……      ヽ::::::::::::::    } \   ` ⌒´     _/
                                      ヽ::::::::::  ノ   |           \
                                      /:::::::::::: く    | |         |  |
      呉から降ってきた人たちから、     -―――――|:::::::::::::::: \-―┴┴―――――┴┴――
      だいたいの経過は聞いていますが……        .|:::::::::::::::|ヽ、二⌒
446 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2011/01/05(水) 11:11:24.36 ID:lKKuw/so

                                      / ̄ ̄\
                                    / ⌒  ⌒\      ____
                                    |::::::(●)(●) |   /      \
                              .      |:::::::::::(__人__)|  /  ⌒  ⌒  \
                                     |::::::::::::::` ⌒´ |/   (●) (●)   \
   ま、いずれにせよ詳しい事は……(×2)          |::::::::::::::    } |      (__人__)    |
                              .       ヽ::::::::::::::    } \    ` ⌒´    _/
                                      ヽ::::::::::  ノ   |           \
                                      /ヽ三\´     | |          |  |
                              -―――――|:::::::::::::::: \-―┴┴―――――┴┴――
         ,. :-:.' ー ' ¨ :.ゝ.、
        ,.:´: : : : : : : : : : : : : ヽ.
      ,.': : : : : : : : : : : ',: : : : : : ヽ、
      ,':.:;':.:.:;'.:.:.;'.:./.:;'.:.:|i:';:.:.:.:.:.:.::`、`ゝ
      ,':.:.i:.:.:.i:.:/i:.:/i:.:ハ:.:l:i:.:.i:.:i:.:.:.';.:.:',
    /イハ:!:.:.:l:/ i/ ノノ ノリリハリ:!:i:.:.!:.l
    i/!:.:!:.:.;;;;;;;;;;;;;;;;    ;;;;;;;;;;;;;;l:.!:ハ!
     ∨|:.:.!          ノ/i/ノ    今回の話を始めるにあたり、どこから始めるか悩んだ。
       ヘ!:|         ノ!/
        ヾ!>ー-   -- <イリ      その様子なら、五丈原以降から語った方がいいかもしれない
         (ヘ:::::\i=//:::::/)
          {;;\::::::!n/:::::/;/
         ト、;;\;;ii;;/;;;/′
         /;;;;ゝ;;;;∨;;;;;;;入
        (;;;;;(⌒)∨(⌒);;;;)
        `´ ̄` ̄ ̄´ ̄´
447 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2011/01/05(水) 11:12:42.04 ID:lKKuw/so

          l: :   i :  :     :. :.  :. 、  :. :.  }∧ \
           l  :  .: l {  _|、   :  :. _、 -: ._  :. :  :ハ:ト\
          j  {  :i l_ ィ ´:.「ヽ  |l  :.、:. }lハ `  !| ハ 、
          / i :.  :.|ハ|ヽリ_ ヽ {ヽト、}ヾソ_Ⅵ |l / ト、\
       //!  :. :.∧ ィr'笊ト、 \  イr'/;仆j:|∨レ i | `    
        / |i ヽ 、:ゝ{c//j        ∨//ソ//:/: i.:从    私は昔呉に住んでいた事がある。
            Ⅵ、 : \`:,,, ′        `,,,´/ / :i |ハ{      .
              |l ヽ| :.` .\     ′    / :/ハ ハ|      今回はその時の見聞を基にして話を進めていこう
              j:、:. \     ‘`     ィ7/ リ′
                  \ ト、> :. _  _. :イ:/}/、:{
               ヾ リヽN      K j/ `
                 `,.ィ´ノ   ;' ∨\
                  _ _/ : /' _   { _゙}: : ` : . ._              / ̄ ̄\
         , :-r<: : : : : : :{  _ 二 ..__//:j: : : : : : : >- 、         /       \ ____ ヒソヒソ
                                           |:::::       |/      \
                                          . |:::::::::     |:⌒  ⌒   \
                                            |::::::::::::::::    |●) (●)    \
        (今さらだけど、長門さんって年いくつだお?)        |:::::::::::::::    |::(__人__)      |
                                          .  ヽ::::::::::::::   |::::` ⌒´      /
             (気にしちゃいけません。常識的に考えて)      ヽ::::::::::  ノ::::::::::::::       \
                                            (ろ::::::::::: く::::::::::::::   / /|
                                     -―――――|:::::::::::::::: \―――.(___ノ―┴
                                              |:::::::::::::::|ヽ、二⌒)

“やる夫が正史を書くようです 第二十五回 前編”の続きを読む

やる夫が正史を書くようです 第二十四回 後編

2012.05.04 (Fri.)
191 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/12/16(木) 21:34:24.44 ID:0w0wtfQo

     /:.:.:.l .:.:.:.:.:.:.:.ヽ :.:.: .:l|:.: .:. :.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.}
     /:.:. :l| :.:.:./||ヽ:.:.:.:`、: .|:.: .: .:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:. :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: .:|
    l:.:.: /l| :.:.:/ l|  ヾ_\\|:.:. : . .:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:l:.:. :.:.:.:.:.:.:. :. :.:|
    {:. /:.:l :.:/、 リ  ∠\ 丶}:.:. :. .:.:.|'^ヽ、:..:.|.. : .:.:.:.:.:.:.: .:.:.:.l
    |: l|:.:.| :.l:.:.:', /r彡戈ヽ |:.:. :.:.:.:.:ノ  )}:.:.:|:.: .: :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l  
    |l l|:.:.| :.|:.:.:.}  ,イレ}/ |:.:.:.:.:.:.:/ゝノ丿:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l:.:|  「やる夫が正史を書くようです」第二十四回後編だ。
    |! |!:.:l:.:.||:.:.:.} ノ }/  ,':.:.:.:.// __ノ|:.:.:::.l:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ll:.|  
      |:.:|l:.{ヽ:./   ´   //:.:.//  l  |:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.l|:.|   後編では一旦本筋から離れ、
      ヾヽ/      ///    } |:.:.:.l:.{:.:.:.:.:.:./:.:.|:.l|ソ   .主に当時流行した玄学、
         \      /       |:.:.l|:.:|:.:.:.:./|:.||:.l:.l    及びこの時代の儒学についての簡単な紹介と行う。
          |ヽrー--      _,   |:.l| l|:.|:.:.:./ l:.| |:|i|    
          |/|ノ r      /    }ノ__l|_|:.:./‐‐リニソ     >>1は投下中にレスを返さないので了解してくれ
          l '  ヘ    <   _-ニニ─‐|/ ̄ ̄: : {
              `´  ,∨ニ‐´: : : : : : :': : : : : : : :l
    _--‐-、_       <∠: _: : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
   /  ___、_ ノ、      ∨((: : : : / : : : : : : : : : : : : : \
 /  / /))─ー'       ∨乢-‐' : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
{  ヘ /  / ̄`l  _-ー一ニ ̄ ̄: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
l   l/  / ヽ | ̄: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \

やる夫が正史を書くようです 第二十四回 中編の続きです。

192 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/12/16(木) 21:36:06.10 ID:0w0wtfQo

      ___
    /ノ  ヽ、_ \
   /(●) (●.) \      こうして曹爽と司馬懿の仲が悪くなって、
 /  (__人_,)    \     このまま一気に正始政変に突入って感じなのかお?
 |  l^l^ln ⌒ ´        |
 \ヽ   L         ,/     曹爽の権勢もあっけないもんだお
    ゝ  ノ
  /   /                                              ,、 -─‐- 、,
                                                 , ' ´: : : . : . : . :.` .、
                                              /: : : : . : . : . : . : . : . ヽ
                                             /: : : : . :/: .,': . : . : . ',: ',: . :',
                                              /:  /: : /: :ハ: :{ l: . : . : . :l: .i: . :.',
                                            /: : /l: ./|∠_';ト:l: . : . :;: ハ: |: .l: .',
    陳寿の言い分は間違ってはいないが、                ,': : :ハj:ハ:ト___、`ヽ: . :.,-─i:|. l . :;l
    いわゆる正始政変は興勢の役の五年後。              ィ: : |〈|: . | .;:j `    ヒセ;'ァ::|: . ハ !
                                            ト/|:.|:.:|: .:|  ` ´     'ー' ム:l.:./ '
    まだ先は長いし、それまでに紹介する話題も多い           ヽト;:.l .:人     '   /:.::|/
                                               /',:.:ト、`    ¨ , .イ:.:.,'l
                                            /   ',| \,_.スー ' `7ヽ/
                                           /    , '  /:i::::::ヽ  l/ l
193 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/12/16(木) 21:37:31.55 ID:0w0wtfQo

              , -‐-'´ ー- 、._
         ,、' :   ,:-'´: : : : : :  :\_
        /: : :/: : : : : : : :   : : : : \
      ノ /:/ : /: : :, : : : : : :/: : :| : : : ヽ.
        ̄ノ': : :/: :/;.、=7;、イ;i: : |: |:: : 、:::ヽ
       ! !: : /|': :'´ ;/'iァz;、,'ト: :/;イ: : : }: i l
       Ⅵ :( .!: : : :{  `''゛' '|:/ハ /イ;ィ:/イリ
         ] : :>,| : : |      ィ)y'/;ィ:/    とりあえず興勢の役を終えてキリも良いので、
        ノヘ:|'; :|: : |    _  r./!' !'     ここからは正始年間の魏の朝廷における逸話をいくつか紹介する。
        __ .|ヽヘ` | 、  ´, ィ':i/|
       /: :`丶、 `  {_´´l/リ        司馬懿が実権を握っていく時代がどういう時代だったのか?
      /: : : : : : : \. ト ヽ、
      /;: ===: : : : : : L_\:ヽ_        .このあたりで時代の空気を吸っておくのもよいだろう
    </    ヽヽ: : : : :\= ̄{
      !     '、'、: : : : :ヽ、. !',
     /       ヽヽ、: : : :ヽ !: !
    / __  |  \\. : : y i                               / ̄ ̄\
    r: : : : : : : : : ヘ   ヽヽ .: :i: h                            /  _ノ ,ヽ\
                                                |   ( ●)(●)
                                          . \    |     (__人__)
                                             .\  .|     ` ⌒ノ
                                             . \ ヽ       }
                                                .\_,ゝ     ノ
         正始の音、というやつですか                     /, r、    く
                                               ./ 〈  \    i
                                              . ヽ、 .ヽ   \ i..|
                                                 .て_)   \ノ
                                                       \
                                                         \
                                                           \
194 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/12/16(木) 21:38:58.97 ID:0w0wtfQo

        / ̄ ̄\
      /       \        ___
      |::::::        |     /     \
     . |:::::::::::     |  / ⌒  ⌒  .\         正始の音?
       |::::::::::::::    |/  (●) (●)   \
     .  |::::::::::::::    } |    (__人__)     |
     .  ヽ::::::::::::::    } \   ` ⌒´     _/          簡単に言ってしまえば、
        ヽ::::::::::  ノ   |           \          正始年間に流行した清談の事を指します。
        /:::::::::::: く    | |         |  |
-―――――|:::::::::::::::: \-―┴┴―――――┴┴――       その内容は人物評価や哲学だったりしますね
         |:::::::::::::::|ヽ、二⌒)


                                               /.:.:.         \
                                                /:,:.:.:  /   ヽ    \
                                              /.:.l:.:.:/:/   :/  ', :l   ヾ`
                                              /!:.:.|:.: l/  〃 / j } :|    ハ
                                            /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l  l }  
                                             N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j  
    清談。                                      ヽム:.} ii;_j    ii;リ ル iレヽ   
                                                 `ヘ:ゝ   _     小/     
    政冶や商売等の話に対し、                              ヾ:{>、 _ ィ<}/|/     
    趣味・芸術・学問等の高尚で上品な談論を指す               _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_     
                                             /| l:|   | ===|   |:l゙ヽ    
                                             /  | l:l   l     l   l::l l   
                                             l  ヽハ    l    l  //  |
195 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/12/16(木) 21:40:41.18 ID:0w0wtfQo


       .':.:.:.:.:.:.|: .:.:/:.: .:./:. .:.:./i:.:.: .:. ./:.:.:.:.:.:.ヽ、 ヽ:.:.:.:.:.
        l.:.:.:.:.:.:.l :. .:.l:.:.:.:./ :.:.///l:.:. :. /:.:.:.:./:.:.:.∧ \:.:.
         |.:.:.:.l.:.:.|:.:. .:.|.:.:./:.:.∠_//_.|:.:.:./.:.:./ /:./ヽ:.ヽ }:.:
       ,':l:.:.l^l:.:.l:.|.: l:/イ<ヽ、/‐、|:.:.:.レ'´/:/l  |.:.:.|  |:.:
      /:.|:.:.}}|.:.|:.|.:.:.|、{rf夊仏\|:.:./rフ´/_.|  {:.::.|  |/
.     /:./|:.:.| l.:.l:.|.ト:.'. ̄¬‐┴ヽ',:.//‐´ \_/  ヽ_l
     // }:.l:ヽrヽl:.l:.ヽ:ヽ      ヽ, ,}\       ヽ
   /´  .':.ハ.:.{=l:.'.:.ヽ:.',-\     {_ ̄ ̄ ̄ヽ      ',
        /:/ }:.:|FT〕、:.\        ヽ ̄ヽ        l
       // /|:.:l|{≡}|ヽ-、\ 、__ _  / .|  | ',
      /´   l:.|}:|f i:|. \    ___ ¨ヽ {  l ',
          /´l:ハヽヽ、 \    ¨   `才:.ハ
          ノ _}:.:|\\ \   , ' ´/:.:./ /,ヽ
           }二二匁≡⊃><ヲ‐≠ォ{! ./´  \
          /:∧: : / /: :  ̄7 / ̄ ̄l ヽ     _〉___
           /: ∨: :/ /: : : : :/ /-、〈〉/     __|____
_____ / 《〈〉》 l { : : : : { {^}} }{}ヽ_   |_____
: : : : : : : : : : : : :.≧≦ / /: : : : : | |: :巛r: : : 卜-'|: : : : : : : : : :

             魏 文官 何晏

───────────────────────────────────────────────
   /.:.:.         \
  /:,:.:.:  /   ヽ    \       
 /.:.l:.:.:/:/   :/  ', :l   ヾ`ー      
/!:.:.|:.: l/  〃 / j } :|    ハ        正始年間、そうした清談の中心にいたのは何晏である。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l  l }       .
 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j       .彼は老荘思想を好み、才と徳の関係についてよく議論していた
  ヽム:.} c;_j    c;リ ル iレヽ       .
    `ヘ:ゝ    .'    小/         
      ヾ:{>、 _ ィ<}/|/          
   _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
196 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/12/16(木) 21:43:07.34 ID:0w0wtfQo

     ____
   /      \
  /  ─    ─\
/    (●)  (●) \     .どうも清談っていうと、
|       (__人__)    |     仕事そっちのけでどうでもいい話ばかりしてる気が……
./     ∩ノ ⊃  /     
(  \ / _ノ |  |       .半端者の現実逃避にしか見えないお
.\ “  /__|  |
  \ /___ /
                                      /: : : : : : : : i : : : i ヘ : : 丶: : : \: : : : :.∨: : : :廴
                                    /: : : : /: : : : | : : : ト \ : : \.: : : :. : : : : : : : : :. :.  ̄
                                   /ィ : : : : ' : : i:. :| : : : |  ` ヽ 厶斗: : :∨: : : :i : : : N
                                  /   |:.i:. :. :i: : : |:. :|小:. :!    /ヽ 厶ミヽ ∨:. :.:|、: : :.ト
                              .      |:'|:i: : :|:. :. :! : | { 乂:.     ィ斧:ハ } i`ヽ:. :.| } : i:|
   そうした側面もあるにはある。                { |:l: : :|: : i : 斗七 ` ヽ  ハう::ソ  .: / : : ル': :.ハ!
                              .        |:. :. :|: /|:. : :|,ィf斧ミ       ´  ノイ: :. :.小 /
   ただ、間違っていけないのは、               ハ: : 小{:.l:. : :ト、 うソ          |: : / N }
   何晏という男は職務もこなしていた。             ∧:. :! ∧:. :ト:i:ヽ   `   _      |:.:.从{ _
                              .           ヽ:.   \∨: : : 、    ´     /!:/ Ⅶ):. :.ヽ
   記録に残っている彼の働きを見てみよう             ヽ    ハ: i : ハ{≧ュ.....  _/  {′ /:. :. :. :. :<_
                                              八:ト、{       .:´ハ     /:. :. :. :. :. ...:::´::イ
                                                   } `    /:. :ム}  .イ:. :. :. :. :/::/:. /

“やる夫が正史を書くようです 第二十四回 後編”の続きを読む

やる夫が正史を書くようです 第二十四回 中編

2012.05.04 (Fri.)
933 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/11/27(土) 21:47:56.21 ID:cyZ0xxko

                / ̄ ̄ \__
                /         .ヽ
          __ イ        __.||
   {ト、 {从iィ ⌒Y}         | ̄ ̄|.|
   (ミミ>::. |::::::: |.|      .Y⌒Yz|..rnm||!
   >ミ{   |::::::: |:|      i  L」(_リ||
 ト、 >Y{.    |::::::::γ=vニ三三三三三三{__ _
  >ミ从} .   !:::::::::{、___从ト、__________ _ ノ
 ⌒YミミV  ∥:::::/ ̄/:::}}:}リ ̄ ̄ ̄ ̄7ィ T不 )      「やる夫が正史を書くようです」第二十四回中編、だな。
 .、_ノY ./>.、 |:::::::{ ./ミメニz、___,,, く匕ス{⌒ヽ{
  てミミニミY:::::::::V  ̄_≧x})ヲノ  .く  |  }i!      .このスレの作者は投下中にレスを返さない。
  (ミミミr=ミ≧={   イモソr<  i!   .Y !  リ
    ヾミミ| r=- 、<i    ̄i    ヾ 、_/ ,|         .後、投下内容に関するネタバレ発言はやめておけ。
    }ミニi 辷= < .|     i       _,,ノi!         .お互いに不幸な結果しか生まんだろうしな
   {ミミミ> .、_人   _ヽ_  ,,彡⌒ハ
.   iミミミミミ/ _>斗< ̄ ̄ ̄|ヽ  ヽ'''´ !
    V >ー ''´    ,---.、.   |! }___ン
  <´  Y ⌒ Y    !    )::  || | ̄ ̄/
/     i、____ノ    >--''´:::.. || |  ./   _,,ィ77i}  __,, -=、
        ̄            || ト、__{_ ィ __   ||<    }}
>─── -- -           ̄ ̄\\ {  Y i!      ||!
                     ○ \\=イ  ||    ___||

やる夫が正史を書くようです 第二十四回 前編の続きです。

934 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/11/27(土) 21:49:35.59 ID:cyZ0xxko
【紀元243年頃 魏首都 洛陽】

          _  -――――- ,
      _,,ィ´            `ヽ
     ∠/                 \
 .     /                    ヽ
     /                       ',
    ,'    i  l i  .l |                l
    ,' / l  |  | l  il l  |   l l  l   l 、!
    | | l l | i | | i .|| |ヽ ll ト、 ト、lヽ |  | | ヽ|、
    | | | |-|/l-ハ/l ,ハl | ハl-l |-j‐| | ,j_j_j/\           もしもし、鄧颺か?
    Vl l l | |rlj┬‐リ、  V ィ─┬、.| // ̄/\ \
   / | | |リ 弋辷jノ     弋辷j/l// n/   ヽ  ヽ        ちょっと相談があるから大将軍府まで来てくれ。
  /  /ヽハ|jハ            //_ l |    ヽ  ヽ
. /  /    l ∧    _'_    ,-┴<゚ j }      ヽ   ヽ     .頼んだぞ
../  /     l |.l ヽ、  ヽ .ノ  </_\ヽ j        ヽ   ヽ
/  /      ll.|   `r 、 _ イ_<_へ ヽ ./          ヽ   ヽ
  /    ___V -―「 ー――ヽー/   /           ヽ  ヽ
. /   /ヽヽ      |:::::::::::::::::::/ l   /\           ヽ  ヽ
/    /   lヽヽ.   |二二二/ くl_ノ |//ヽ            ヽ  ヽ
   ,'    l ヽヽ   |   ,/  j==-'' イ\ |             ',.  ',
   |     l   ヽヽ  l   /  /`ー‐'´  ト、j            ',.  ',

          魏 大将軍 曹爽

───────────────────────────────────────────────
   /.:.:.         \
  /:,:.:.:  /   ヽ    \       
 /.:.l:.:.:/:/   :/  ', :l   ヾ`ー      
/!:.:.|:.: l/  〃 / j } :|    ハ       
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l  l }       .なんとか実績を築き上げたい曹爽に対し、
 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j       .彼の側近たちはとんでもない事を言い出した
  ヽム:.} c;_j    c;リ ル iレヽ       
    `ヘ:ゝ    .'    小/          .
      ヾ:{>、 _ ィ<}/|/          
   _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
935 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/11/27(土) 21:52:07.27 ID:cyZ0xxko

ー――‐-、l|
ー――‐-、」    .    -――――- 、
 /´,゚=’ /⌒>'´               /
 し'  /}                  /
__ノ{⌒              .  '´       何か功績を残したいですって?
      \ {⌒ヽ __ ≧'´
       ̄   1   _〕          それなら蜀を攻めたらどうかしら?
\ー―――――┘ /  \
  \  /ー――一' ー-  _}
  /                 \                                ____
_/__              \                  、       ´   `´ ̄ ‐-`丶、
     /  ̄ ̄    ――   _}                  ((≧ーァ´ /         `丶、
    {                                  >'  /            `丶、丶.
                                        / // / ー=≠ァァ´ {、  、  ヽ ヽ、__ノ
     魏 文官 丁謐                        レ/ レ' / /   / / /  ハヽ  ト、  \ァく´
                                       〈 リ / /  /__ ノ {// //{ {\V  l  i トヽ ヽ、
                                        ヽ{〈丁77iTく  //V斗ヘ.ムイ}   }  l l   ⌒´
                                          _ノ ヽ〈 {{ ! ヽX{ ーァfァァトノメ、 / //{
                                       `≧ィ′  トト\__{ ` {:{fッ' i{乂イ イ´ _ノ
  お父上が果たせなかった漢中攻略などはどうだ?        { // /{⌒i    `~`   ハト、(_
                                         ,、Vハ(メ、 {、       { ´
  蜀軍は先年の芍陂の役でもたいして動かなかったし、     /  丶、i     \  --‐ァ '´
  諸葛亮さえいなければ取るに足らん相手だろう         /ヽ/   `}}ー―r‐{ト、_  ´
                                      /ヽ/ /ヽ、 」j   / /ハー --  、
                                      /    ′ / /`¨¨~7ハ       ヽ
                                      . ´      `77¨¨7¨{廴 ` ー- 、   ト、
                                   /        //  く  `丁 i{゙~`ヽ Vノ \

                                           魏 文官 鄧颺
936 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/11/27(土) 21:53:21.07 ID:cyZ0xxko

                ,イ/  ,二二ニ ヽ、、
               ハ{   / >‐-= 、 \_/,イ
               /´二}  {´ , -‐- 、  \ー'__}
             //, /`ヽ、V /∠二ミ 、_  _ノ
            {〈 ,{ V´ `ー~´´´´´V/7//
           、__」レ'ノ 〉    ,   _V´}/
            ミ三,-r´、≧ミ、 ソムtf我`レ/          大将軍。
              ヽ!     ´ | ` ̄  .'´ _
               」、   、j    /,r'´   \      私は若年の頃、父に従い漢中で暮らしておりました。
               {{ }ヽ -ー一  イ>ト     ヽ
              . ィV__ \ ⌒ /ノ {ヘ     `、    漢中攻めと言うのならお役に立てるかと?
          _.. ‐ ´::ノヘ」|〉ーf=i⌒lレ>/ ', /}   `、
   _.. -‐.::::::::::::::::::::/ \,」 }  !   {(/i   V l    `、‐-    .._
r<:::::::::::::::::::::::::::::::/  <ヽ.ノ  rk!  .レ'  >'´/ノ     `、:::::::::::::::::`ヽ
_)::::::ヽ、:r== '"´     ノ  ヽ  し'  ,/ / / ィ´       ヽ::::::::::::::::::/
ヽ:::::::::::||\ ` ー…― - ⌒ヽ}  -‐ '"´  ´/ノl   , -‐-  .  \:::::::/
  |::::::::::||   ヽ          ( rヘォー─ '7'´ | /             
                                            ,、-''"´    ` ‐ 、
                魏 文官 李勝                 //  //     \
                                          / 7´ /イ ,イi l        ヽ
                                          ,イ ,イ/ ァ.、l|. l         ',
                                          レ 「  〈ノ ゝl|',l l        i
                                            !  :::::::... !,' ,'´ヽ ,-ニヽノ
    蜀討伐か。                                 ',`      ,'.,'__ノヽ/  ヽ
                                              `ー‐r  ,','ヽ_.,、l   ',
    それほどの大事となると、                          _r"´ノ ̄¬ / .l   i
    太傅の意見を聞いたほうが良いのではないか?            ノフレ,-ー-、',  l    l
                                          ,、-"´/l  / i   l',',  il   l
    西方は元々太傅の縄張りみたいなものだろう?        く_  / ! lr┴、__,イl .l  l l  l
                                          ``L._.」 〈    〉 l  l ヽ  ',
                                           ,'   /ヽ、_ノ  」  l  \ヽ
                                           i  /  /ノl',  /  l l   ヽ\
                                           l /   ノ ト /",-、 l l     ', ヽ
937 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/11/27(土) 21:54:15.07 ID:cyZ0xxko

-―‐- 、
     \ ______  -――― 、
__、   / _  --- 、 __ \     |
  \ / {, ィー<ヽ-=、\ !  /丶J
   )'゙!  | ゝ-゚ノ⌒l・-、)T´ |/
  \l |  lー/⌒!  ⌒lーイ /}
   \ー」 ー1  lー' / /ノ/     その太傅は諸葛恪を攻めに廬江郡に向かってるわ。
       十=二_l  |_二=-‐ '
      l  | |ハ _ノl //          どうせ完勝して帰って来るでしょうけど、
 r-、_ /ハ l l_j__」'/          いつまでも太傅にばかり戦功を立てさせていいのかしら?
/  l  | | ハ V⌒∨/_ -、
   l  l ∨ ヘ\//  /  |        太傅に舐められないためにも、ここはズバッと決めちゃうべきよ
 -‐|   l \_/ー'l  /  /
  イ   \   / /  イ
 /|       ̄´  /  /

                                            //:.:/:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.::.:.:.:.:.:.:.:.`ー-,
                                           ∠/:.:./:.:.:/:/:.:.:._ ェュ':‐:':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.<
                                           ,イ:.:./:/:/:/l:/:.:.ア フ:/l:,!、:.:.:|:.:.:.:.、:.:\!
                                           〃!:/イ:./:レ_ !:.:.:/|:./ /_/Llヽ!:.:.:..:.:.\:.\
     珍しく意見が合うな。                          lハl|:':.l{ィ‐ミ!:./ '_´,z= 、 `i.:.:.:.:/l:.:.:「 `
                                            ` ヾ:l└'-l'   {-':::}_ミ !:.:/l !.:/
     確かにこれ以上太傅が戦功を重ねるのは、               ヾ. 、'      ̄¨` , '/, -':,:'´
     大将軍にとって危険だ。                            ヽ `       ´ ノ / ル'
                                                 \ `ニ ・  , '  '/ノ|
     太傅のいない間に話を進めるべきだろう              __, -==Tr≧-≦_--=彡': : ト.、
                                          /:/: : : : : : :i: : : : | |ニ∧: : : /: : ヽ
                                         ./: :/:: : : : : : : :ハ : : :| ,=、乢‐./: : : : : \
938 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/11/27(土) 21:55:18.66 ID:cyZ0xxko
【紀元243年頃 魏 豫州 潁水流域】

         ∠ ―-    \\
      /       \   ヽ \
      /         ヽ ヽ  \ |   ヽ
      ′      l¦ l | ∧|、   ,
     | ||{  l |  | |l _ハ斗′ヾト   l
    ! l 、\ヽl /イレ厶イ    |トヽ |
      \ 斗≧ ∨ 弋ソノ| l|  |レノ  |
       | l ハゞ'' 、   " | l| |i |「   |ノ} イ
     .| | i从   、-ァ   j从ハノk≦圭圭圭≦   鄧艾、今日は屯田でヤクルトを作る方法を教えてあげるわ
      ノ人{  へ.    / | l |才⌒ヾ圭圭圭ミぃ
      ,x≦圭≧厶'jfチ〔  ̄,| | i   r'i  /^ヾ圭圭圭≧
   x≦圭圭ア´/〃|トヽ /ノ i |   | |r'7   〉圭圭ミ
   彡抂圭〈 / /{{_儿_}},ヘ人ゝ /ニ Y   /圭圭ミ
   ' /圭州 〈 / l`)兀(´    | 〉ニ、 |  仆圭ミメ、

      魏 太傅 司馬懿(字:仲達)
                               //:/:::|::',|::'、:::::::::\:.:\.:.:.ヽ:.:.:\:.:..\::::::::::::\、::::\
                              /!::|::l::::/|:::l:ヽ:\::ヽ:.:\:.:\.:::ヽ:.:.:ヽ:.:.:.:\::::::::::::\ ̄
                              |/l::|::|::|:ト、:::::::::、、:ヽ、:.:.:.:::::::::::::::ヽ::::.:ヽ:.:.:.:.\:.:.:.ヽ:::\
                              |::|::/l::|::|r‐ヽ:::::ヽ(ヽー,―\::::::、::::::::::ヽ::.:.::::::.:::::::ヾ. ̄
                              }//l::|:::|{(:::)ヾ、:::ヽ \!(:::) ヽ,:::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ、
                              |/l::|::|:::|ヽ==''" \:ヽ、ヽ=='" |:::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、::::\
         !!?                 ./ ',|::|:::|   /   `゛       |!::::::::::::::::::::::::::::ト、::ト、_` ゛`
                                .l::!::::ト、  '、 _         ||::::::::::::::::::::::::ト:ヽヾ| | ̄ ̄ ̄`ヽ、
                                r'"´||',::::',                 |:::::/l:::::|\:::ト、ヾ | |     / / \
                              /   ll ',::', 、 ーこニ=-       /!::/ ヽ:::|  ヾ、  ノ ノ  /  ,イ   ヽ、
                             ,'    |  '、:, \ --       ,. '´ |;'  l ヾ、.   //     / |    l: l
                            |   |!  ヽ;  ヽ       /.:    i!  /   ゛// |l      / |      | |

                                          魏 文官 鄧艾

───────────────────────────────────────────────
   /.:.:.         \
  /:,:.:.:  /   ヽ    \       
 /.:.l:.:.:/:/   :/  ', :l   ヾ`ー      
/!:.:.|:.: l/  〃 / j } :|    ハ        この年、司馬懿は国境を脅かしていた呉の諸葛恪と戦いこれを蹴散らし、
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l  l }       その帰途に淮北に滞在し、大々的な農地開発を行っている。
 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j       .
  ヽム:.} c;_j    c;リ ル iレヽ        このあたりの経緯は前回述べた
    `ヘ:ゝ    .'    小/          .
      ヾ:{>、 _ ィ<}/|/          
   _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
939 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/11/27(土) 21:56:31.44 ID:cyZ0xxko
【紀元243年頃 魏首都 洛陽】
              ,ィ ,-ァ
              {:!/ /__ ,--- 、     ,
           / ̄ : : : : : : : : : : : `ーイノ!
         ,イ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :<´
        ト‐‐': : : : : : : : : : : :  ̄`ヽ、__, :}
         `‐/: :、: : : ,: : : :(: :ヽ : : ヽ、__ ,イ: :`ニ=‐
       ト-' ノ: :ヽニ_ノ: : : ヽ、ヽ ヽ: :`、 l: :ヽ: l
       `-イ ‐=ニ_7 l l: :|:.∥ヽ ヽ ヽ } ヽヽ:.}
         |: :((: :/|/| |: :!:.∥:.|: :l 仆:|:.ヽヽ.,'      それと、西方は太傅の前はお父上が治めていた地。
         ヽ:.lヽ {≧ミ',l 人 i| /} ノ≦ム: : :ト、}
          `{',ヽfヒrイフヽ ソ 'イ辷升ハ,ノ '       大将軍が蜀討伐に乗り出すとなれば、
           _ゝヽ  ̄     ,    ̄ /-<        西方の官民もこぞって協力してくれるはず。
           ノイレヽ     '   , 'ソ ̄
           _ -´}:.:..ヽ、 ´¨  .イ l\         .お父上の悲願だった漢中攻略を大将軍が果たせば、
       _ -‐ ´: : /:.:.艸.||:`. ‐.´||孖l:.:.:.`ヽ _       皆のあなたを見る目も変わるだろう
  _ -─'´: : : : : : : : : : 丱.||::.::.::.::.:{{卅: : : : : : : :  ̄ `ー--、
  l: : : : : : : : : : : : : : : : : : : ||: ::.::.:.: }}: : : : : : : : : : : : : : : : : : !

                                              __
                                          , -'"´     ` ‐ 、
                                      _, イ              ヽ
                                          /                  ',
                                         ,'   i ,'   ',         i /`ヽ 
                                       i    l i  l l', ',  ヽ    ll / ̄7
                                       l     l .il l il l',ヽ ',ヽ、 ',   lー─く´
           …………                        l i   l ,.ト、l ', ,.ィー-ァ i-、,イ  ヽ、 `‐-
                                        ', ',  l i トソ  ', ヽニソトl_ノ ',   \
                                       / lヽ、l ヽ  __   ノリ, =ュ、 ヽ   \   
                                     /  /  ,'   ` ‐r‐ ' ´/::::::::::ヽl  \   \
                                    /   /  /    「ハ二イ::::::::::::::::::',   \   \
                                        / /   , ノ  /::::::::::::::::::::::::',     ` ‐ 、 \
                                       / /  __/    l::::::::::::::::::::::::::ノ         ``
940 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/11/27(土) 21:57:24.42 ID:cyZ0xxko

                  __
              , -'"´     ` ‐ 、
          _, イ              ヽ
              /                  ',
             ,'   i ,'   ',         i /`ヽ 
           i    l i  l l', ',  ヽ    ll / ̄7
           l     l .il l il l',ヽ ',ヽ、 ',   lー─く´
             l i   l ,.ト、l ', ,.ィー-ァ i-、,イ  ヽ、 `‐-
            ', ',  l i トソ  ', ヽニソトl_ノ ',   \
           / lヽ、l ヽ  __   ノリ, =ュ、 ヽ   \   
         /  /  ,'   ` ‐r‐ ' ´/::::::::::ヽl  \   \
        /   /  /    「ハ二イ::::::::::::::::::',   \   \             やってみるか
            / /   , ノ  /::::::::::::::::::::::::',     ` ‐ 、 \
           / /  __/    l::::::::::::::::::::::::::ノ         `` ‐- 、._
           // ,へ l i  ,.イ〉ー- 、_,、イ´               `` ‐ 、
          /   ヾ、 ゝ「ヽl_ノ::::::::::不:::l / ̄,ゝ- 、              ` ‐ 、
        //    /`‐-、ソ:::/:::::::::::l:::::l / /    l                 `ヽ
      //     l:::::::::〈::::Y/:::::::::::/ー┴L/   , -、}                   ' ,
     / /       \::::::ヽ/:::::::::::/::::::::::::::プヽ'´-─┴─ 、
     / /         `ヽ/:::::::::::::/\_, -'´ソ::::::::::::::::::/::;'::::::\
    ,' /           /:::::::::::::;イ _l rノ-', -‐ー-、 -──、::::::::',- ー'"´` ‐ 、._
    i ,'     ___ ,.ゝ::::;:イ::/ニソ, - '´::::::::::::::::::::';;::::::::::::;;``::::';::;;;;;;::::::::::::::::::` ‐- 、._
    l,'    /:::::::;:ィ'"´:::::/::::::::::l::/::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;;;;:::::::::;;;;;;;;::::::::::;;;;;;;::::;;;;;;;;;;::::::::;;;;;;;;::`` ‐- 、._

───────────────────────────────────────────────
   /.:.:.         \
  /:,:.:.:  /   ヽ    \       
 /.:.l:.:.:/:/   :/  ', :l   ヾ`ー      
/!:.:.|:.: l/  〃 / j } :|    ハ        こうして曹爽は蜀討伐の決意を固めた。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l  l }      
 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j       .丁謐・鄧颺・李勝の進言が大きかったとされる
  ヽム:.} c;_j    c;リ ル iレヽ       
    `ヘ:ゝ    .'    小/          .
      ヾ:{>、 _ ィ<}/|/          
   _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
941 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/11/27(土) 21:59:00.41 ID:cyZ0xxko

       . … .
       :____:
     :/_ノ  ー、\:
   :/( ●) (●)。 \:
  :/:::::: r(__人__) 、 :::::\:     カモがネギを背負ってやって来るおw
  :|    { l/⌒ヽ    |:
  :\   /   /    /:
                                           /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:、:.:.:.:.:.:.:ヽ、
                                          /:.:.:.:./.:,:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.ヽ:.、:.:.:.ヽ:.\
                                         /,:.:.:.:/:./:.:.:.:.:.:./:.:.!:.:.:.!:.:.:.l:.:.l:.ヽヽ:.:.:.:.:ヽ:.ヽ
                                   .    //:.:.:.,':./:.:.:.:.:.:./:.:. /:.:.:.:|:.:.:.|:.:.|:.:.l:.:.!:.:.、:ヽ:.ト. ',
                                   .    /」:|:.:.:.|:.|:.:.:.:.:,.イ:.:./|:.:.:.:,!:.:. /:.:.l:.:.:|:.:.|:.:.:!:.:.l:.:.! 1
                                      ノ'´|:.|:.:.:l:.:|:.-rーァx...」:_:.ノ!:.:.ハ:.A ォ-:!:.:.:.|:.:}:.:.| !
                                         |:.|:.:.:|:.l:|V|;ォf==レ ´ル'  /ィ-ヘ|:./:.:.,!:./|:./
  さっそく曹爽は蜀遠征の準備に着手。               1l、:.l:.ハl:.:.|` {゚: ::|      {゚: ::ル',!:.:.ィ:/ ,リ
                                        . ゙ ',:.トl、!:.:.|  ゙-┘   、 `ー' /:イ,シ /
  司馬懿不在の間に                     .      ヽヽヽ:.l、     _ _    /:.:.!
  蜀討伐を既成事実化しようとしたと思われる              ` lハ:lヽ、       ,.-1:./
                                             ヽN |` ‐ 、__,. ィw  '/
                                              ,r'^,!       「ヽ、'´
                                           _,.-'  |       ヽl ヽ、.._
                                       _,. r ´     |   _...._  |   l. `ヽ.._
                                      r{. l. |        |-‐ ´ _...._` -|   |   l. ト、
                                     / ヽヽヽ      |-‐ ´ ,.- 、`ー|   |   | l ヽ

“やる夫が正史を書くようです 第二十四回 中編”の続きを読む

やる夫が正史を書くようです 第二十四回 前編

2012.05.04 (Fri.)
717 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/11/07(日) 21:43:09.37 ID:080N8zQo

             _ -―-、
           , -――‐ヾ、―‐-、
         /,イ  ̄ ̄ ̄ }) ̄ ̄ヽ
        / /  /\  / ,へ、  \
          / /  /. . . . ー''―'. . . .ヽ、 ヽ
       l /  / . . /. . . . . . . .ヽ. . ヾヽ ',
       ||  ,'. .. ./i. .i .| ,ヘ. . . .l. . . lヾゝ|
       l」  |: . : .!フニ!ミi;/ !ァ;ニ_}. . . |: ::| l
       ヽ  |. . : <ト'  !`  'ト' .!〉. . |:.i:.|ノ      「やる夫が正史を書くようです」第二十四回前編です。
          \l. . . .lゝ- '  ,  `-'j , , レり
             ∧. . lu"  r‐ァ  "イ//人        .このスレの作者は投下中にレスを返しません。
         /l: :ヽト、>、 __ ,イ/ノイ::}、〉
             レVV': :゛:|ー┐┌|: : }リV        .後、投下内容に関するネタバレ発言はご遠慮下さい
           r‐'´\: :|\ 二ノvV⌒)ー、
         /`ー--_リ'⌒7rjヘi⌒ヽ/ _)
         / ̄ ̄ ̄\__/´ ○〉 V  ̄  |
         ,'    \ くr┴'⌒::V´\.   |
          /、0 ___/V::::::::::::::::::|―^0r―‐|
        {  V   // ̄\:::::::::ヽヘ/ _イi
       ヽ___イ7 /     ヽ::::イ_,イ  l ',
        /||  /||\       ノ´__| /   ハi.|

やる夫が正史を書くようです 第二十三回 後編の続きです。

718 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/11/07(日) 21:44:47.86 ID:080N8zQo
【紀元270年冬 晋首都 洛陽 】

― 陳寿の家 ―

        /_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ヽ
         /_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/::::::ヽ
      /_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/::::::::::::
        | ;                          |::::::::::::::|
        |           ゙          ;    |::::::::::::::|
        |  _ _ _            '     |::::::::::::::|
        | /_/_/_/_/_/    ___ ゙___.  |::::::::::::::| 
        |  |    |    |〃   ||〃   |; |::::::::::::::| 
        |  |    |    |   〃||   〃| ;|::::::::::::::| 
        |  |o    ゙|      ̄ ̄ ̄,  ̄ ̄ ̄  ;|::::::::::::::| 
        |  |    |   ヾ  ,            |:::::::::/
        |  |.___゙|             ,,       |:::/   
          ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄     
719 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/11/07(日) 21:45:43.36 ID:080N8zQo

          , -=―=―- 、 _
       〃⌒>'´  /    丶`ニ=‐'
       ./ ,′// , ´ /  j } ヽ \
      / l  | i l / /// ,イ ハヽ ヽ
      ノ,イ八 l レ_j/∠∠///∠Ll }ヘ
    <ノ .∧ l  ムrt=k`  ィ=、ルレ′j
      / イ Vヘ. ヽVr!   jr/ムイ{       .前回は司馬懿を軸として、
     ´ W^{ゝヘ ハ.ヽヽ _ ' /〈リヽ      皇帝曹芳の治世の序盤、芍陂・樊城の役を中心に述べた。
         j八 }ヽ ヘ、   j`<ミ\
          リ朽\!`{7|:::::::::>ミ;>,      .今回は魏の政冶の実権を握っていた曹爽を中心に話を進める。
          ノ \- 厶]::::::::f }::/:/
       r=<    V三|:::::::::| |/:/      .曹爽転落の軌跡・序章とでも名付けようか?
       /‐-、 \   ∨メ、::::ノ V、
   .   /_j   , X \   ヽ {´   /
       〈  ´  \\  >ヘ、___,イヽ
       `、   ヽ \.>j    ハ│
        {     ∨  `ヽ、_,/∧|

                                                   ____
                                                  /      \
                                                 / ⌒  ⌒   \
 逆に言えば、どうやって司馬懿がクーデターにこぎつけるか、かお?     /  (ー) (ー) /^ヽ
                                              |   (__人__)( /   〉|
                                              \   ` ⌒´  〈 / ⌒^ヽ
                                            ―――――――― \ _ _ _ )
720 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/11/07(日) 21:46:53.48 ID:080N8zQo
【紀元239年1月 魏首都 洛陽】


   .∥                            ∧          _____| .::|─Λ
   .∥                       Λ   /| |n_n_n     ∧  n_n_n_n_| .::|⌒| :|へ
   .∧                      i.  | i'´ ̄`i∨  . ::|ニニニニニニ|...    ∨  .| :| ̄|
  ∧ヘ                 Λ | |'´.:∧| |  . . ::| ロ ロ ロ ロ .|::: .   .:.:|_n_n_n_n_n
  ΔVΔ                    | :|ヘ| | / n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n . :::|     ..:|
  ||:||:||:||            n_n_n_n_n_n_n_n_|::.: .               . :.:::|_n_n_n_n_n_n_n_n_n_
_||:||:||:||            |::.:. .        |::.:.n.    n    n   .n.:.:::|       / ̄
  |===ト、  │       |:: . . `=f==f===|::.:. .. i | i             . :.:::|  n   ,∠___
\\|_| \n_∥_n_n    |:: []__|_|__.|::.:. .. l!ヘl!  「|  「|   ____|____.|] [] [] [] [
]士ェェェェェ| ∥::ロ:ロ|___、 |::.|X⌒X⌒X⌒X|::::.::. |曰||  .|.|'⌒|.|  /_n_n_n_.n , .|========
 | /Λ /Λ:| //\ :::|─‐ヘ.∧二二二二二二二二|TT|  :|:|   |:|  .| :|ロ|: |ロ|: |ロ|: / |工工工工
 | || ||. || ||::| _./__.,>:| ゚_゚::゚::| |_l]_l]_l]_l]_l]_l]_l]_l]_l]_l.|.|_l.|-──────────|ェェェェェェェェ
 | ||_||. ||_||::| | 「| 「|| .∠∧┴/_n_n_n_n_n_n__/ l] l] l] l] l] l] l] l] l]|┴r┴r┴r┴r
]士ェェェェェ] | l」 l」|ヘ、| |:::::| ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ /_n_n_n_n_n_n_/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | ∠二二ヽl=|====| ̄|::| |:::::| ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ | ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ /_n_n_n_n_n_
 | ||:::::::Λ::| l: | 「| 「 ∧      ∧      .∧      ∧      .∧      ∧
┬┬┬| :|┬┬┬┬| :l┬┬┬┬.| :l┬┬┬┬| :l┬┬┬┬.| :l┬┬┬┬| :l┬┬┬┬.| :|┬┬┬┬‐
∧∧/`| ::|ヘ/∨∨ヘ| ::|ヘ/'∨∨ヘ| ::|ヘ/∨∨ヘ| ::|ヘ/'∨∨ヘ| ::|ヘ/∨∨ヘ| ::|ヘ/'∨∨ヘ| ::|ヘ/∨∨ヘ|
./⌒ヽ :| ::| 〃⌒ヽ | ::| ,〃⌒ヽ | ::| 〃⌒ヽ | ::| ,〃⌒ヽ | ::| 〃⌒ヽ | ::| ,〃⌒ヽ | ::| 〃⌒ヽ |
二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二
_l'__;l__ l>┬┴┬┴‐┬┴‐┬┴‐┬┴┬┴‐┬┴‐┬┴┬┴‐┬┴‐┬┴┬┴‐┬┴‐┬
__;l__l/´,>┴─┴‐─┴‐─┴‐─┴─┴─‐┴‐─┴─┴─‐┴─‐┴─┴─‐┴─‐┴


───────────────────────────────────────────────
   /.:.:.         \
  /:,:.:.:  /   ヽ    \       
 /.:.l:.:.:/:/   :/  ', :l   ヾ`ー      .話は少々遡る。
/!:.:.|:.: l/  〃 / j } :|    ハ       
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l  l }       .景初三年一月、司馬懿が太傅に祭り上げられた結果、
 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j       .曹爽が魏の政冶の実権を握る事となった。
  ヽム:.} c;_j    c;リ ル iレヽ       
    `ヘ:ゝ    .'    小/          .言い換えれば、曹爽自身が政務を行わなければならなくなったわけだ
      ヾ:{>、 _ ィ<}/|/          .
   _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
721 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/07(日) 21:47:05.99 ID:CYe5GaEo
お、はじまた
722 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/11/07(日) 21:47:44.52 ID:080N8zQo

            i.   〃:.  / :\/: : :/l: : :/l: : : : : .: : : : i
           r=、ヾ.li: : : /: :/l: : > 、./|: :/ :l: : :! :! : : : : : l
         / /く` li. : :/ r‐─- 、/\/: /!: :/:/: : :! : :l: !    丁謐よ。
        / /∧:Y li: :/ /l:::::.......:ハ l/:./ l :/:/: /:/: : :!.,'
          / //  V:.li:/./ ヽ:::::::/   l/ _.!/:/: /:/ : :.//     お前の言ったとおりに太尉を太傅にしたが、
       / //    ヽl: イ    `'゛      /::/ 〉:/:/: : :/:/     これからどうするのだ?
.      / //     l l.ト、       〈:://レ'l:/: :.,.イ/
     / //       l. |l \  _   ゝ  / |/: / l/      .私は政務を執った経験などまるでないが……
.    / //      .l リ   ` r --  イi l、/、
    / //   ,、 - '"`く     l li | li  l l lヽ:. ヽ
.   / //   r"       \   {`‐=くli ..!l l ヽ:.. ヽ
  // /'    l  ̄ - ._   ヽ     }〈Y└リ、  ヽ:.  ヽ       -―‐- 、
. // /     l      i     ̄ V¨  i    ヽ   \: ヽ           \ ______  -――― 、
                                       __、   / _  --- 、 __ \     |
              魏 大将軍 曹爽                .\ / {, ィー<ヽ-=、\ !  /丶J
                                          )'゙!  | ゝ-゚ノ⌒l・-、)T´ |/
                                         \l |  lー/⌒!  ⌒lーイ /}
                                          \ー」 ー1  lー' / /ノ/
                                              十=二_l  |_二=-‐ '
     (こっちとしては願ったり叶ったりなんだけど)              l  | |ハ _ノl //
                                        r-、_ /ハ l l_j__」'/
                                       /  l  | | ハ V⌒∨/_ -、
                                          l  l ∨ ヘ\//  /  |
                                        -‐|   l \_/ー'l  /  /
                                         イ   \   / /  イ

                                          魏 文官 丁謐

───────────────────────────────────────────────
   /.:.:.         \
  /:,:.:.:  /   ヽ    \       
 /.:.l:.:.:/:/   :/  ', :l   ヾ`ー      
/!:.:.|:.: l/  〃 / j } :|    ハ        .とはいえ、彼の政冶経験は皆無であり、
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l  l }       .彼一人で国政を差配するのはどう考えても無理があった
 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j       .
  ヽム:.} c;_j    c;リ ル iレヽ        どうしても補佐役の類が必要になってくる
    `ヘ:ゝ    .'    小/          .
      ヾ:{>、 _ ィ<}/|/          .
   _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
723 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/11/07(日) 21:48:46.76 ID:080N8zQo


      |         | , -―┴-  _
      |         {/   f二)    `  、
\    /}        《__ j __)       \
 └、   ハ          /   |_/ ̄ ̄\        〉ー――-  、
   l   ハ        / /´}    ,. ┐  \   /         `丶、
    V   ハ     } / ̄`!    /     /   {             )
      V   . -一 ´ /   ⌒ト、__/    \_   -一  ´ ̄
     V/       , ┐   |   /  /´ ̄`ヽ  /
     (_____/ j___」   /   ゝ __ ノ /    大将軍のお知り合いに声をかけてみてはどうかしら?
       \ |レク   ,       く  __    /
        く、__ l{__  -‐  ̄\_/ ̄       きっと力になってくれると思うわよ?
         / /  \     \   /__
          / /  / \_,ノ / / | ̄>\
       {__/___/-一 ´   /〈  レ´   /  -――┐
          |       / | }/   /  /    |
          |     /l    \   /   /    /


───────────────────────────────────────────────
   /.:.:.         \
  /:,:.:.:  /   ヽ    \       
 /.:.l:.:.:/:/   :/  ', :l   ヾ`ー      
/!:.:.|:.: l/  〃 / j } :|    ハ        .この種の補佐役には、気心の知れた者を据えるのが常である。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l  l }       .
 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j       .頭がダメでも補佐役が賢明で優良であれば、
  ヽム:.} c;_j    c;リ ル iレヽ        組織はそれなりに機能するだろう
    `ヘ:ゝ    .'    小/          .
      ヾ:{>、 _ ィ<}/|/          .
   _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
724 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/11/07(日) 21:50:17.22 ID:080N8zQo

                                                      ___
                                                    /      \
             蜀なんかはいい例だお。                      /⌒   ⌒   \
                                                /(● ) (● )   ヽ
             劉禅様が100%バカだとは言わんけど           | ⌒(__人__)⌒      |
                                                \   `⌒ ´     /
                                                    /             \
   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ー)(ー)
. |     (__人__)
  |     ` ⌒´ノ        問題は、その補佐役にまともな人間がいなかった点ですね
.  |       nl^l^l
.  ヽ      |   ノ
   ヽ    ヽ く
   /     ヽ \
                                                /.:.:.         \
                                                 /:,:.:.:  /   ヽ    \
                                               /.:.l:.:.:/:/   :/  ', :l   ヾ`
                                               /!:.:.|:.: l/  〃 / j } :|    ハ
                                             /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l  l } 
                                              N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
     ここからしばらく、曹爽の下に集った人材の略歴を紹介する       ヽム:.} ii;_j    ii;リ ル iレヽ  
                                                  `ヘ:ゝ   _     小/
                                                    ヾ:{>、 _ ィ<}/|/    
                                                _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_    
                                              /| l:|   | ===|   |:l゙ヽ   
                                              /  | l:l   l     l   l::l l   
                                              l  ヽハ    l    l  //  |
725 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/11/07(日) 21:51:43.22 ID:080N8zQo

        ./  ./        i ヾーヽ
       /  /  /  /,ィ ,イ  |  l \「`
       l  l ./ l -ァサ.l メ/  ./ /  l ヽ
       .l  .lイ { l< ア::ヽ / /7メ  | l、 l
      ./  .{ |  ll .込:」 ' ´ ァハ〉 ./ l .ハ |
      /    |  |ゝ     〈:ン / / ./ }'        蜀や呉に関する記述は自信ありませんけど、
     ./     l  ト   、_ ' /' .,//l /           国内の事なら調べはついているのです
    /.-‐-...、  rヘ. h \__ <| //'//
   .r" ̄:ヽ::_ >‐-ヘll  {7i_ .-.|/__ /'
  / {::::::::::::::::{: : : : : : :ヽr.イ: : :/': : l
/  .Ⅷ::::ヘ:::::ヽ: : :/ オ下 ̄ヽ : {
    Ⅷ:::::ヘ:::::{:/::/: | ll|: \__};イ              ,――――――――― ァ
     |::::::::::ヘ:::'.イ: : : : |.v|: : : :∨:l              //               /
     |:::::::::::::ヘ::ア: : : : :|::::|: : : : ヽ::〉            //               /
     .Ⅷ:::::::::::ヘ`⌒廴l:::::|/´|:>':::::l                //            /
     .iⅧ:::::::::::ヘ::::::::::::o/::::/|::::::::::l    _ ―-、-、_//            /
      l::Ⅷ:::::::::´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄::アア ´  ___ヾヾヽ//            /
        l::Ⅶ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ノ__z ニ_U_U_〈/________/
      l:::Ⅶ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::_/ ノ ノl______ノ________ノ
――――┴‐` ̄ ̄ ̄ `ヽ、:::::::::/タr'´

        魏 文官 魚豢

───────────────────────────────────────────────
   /.:.:.         \
  /:,:.:.:  /   ヽ    \       
 /.:.l:.:.:/:/   :/  ', :l   ヾ`ー      
/!:.:.|:.: l/  〃 / j } :|    ハ        .なお、曹爽側近の面々については、
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l  l }       .『魏略』の著者魚豢が詳細な記述を残してくれている。
 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j       .
  ヽム:.} c;_j    c;リ ル iレヽ        .同時代の人々が曹爽一派をどう見ていたかが分かるかもしれない
    `ヘ:ゝ    .'    小/          .
      ヾ:{>、 _ ィ<}/|/          .
   _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────

“やる夫が正史を書くようです 第二十四回 前編”の続きを読む

やる夫が正史を書くようです 第二十三回 後編

2012.04.28 (Sat.)
500 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/10/22(金) 21:34:02.74 ID:C8Mno3so

                                       ー  --   ──── - 、
                                         >  .    : : : : : : : . . . ` ‐、
                                        /  . : : : . .    : : : : : : : . . . \
                                       / / . : : : : : :i: : :. . .  : : : : : : : : . . ヽ
  「やる夫が正史を書くようです」第二十三回後編だ。     / /  . :l: :i:l: : :l: : : : : : : : . . . : : : : : : : .  ',
                                        ,' ,'  ,': :l: :l l: : li: : : : : : l: : : : : : : : : : : : . :.i
  >>1は投下中はレスを返さないからよろしくな。       i イ  i: : il: :l l: :l_l: : : : : : l: : : : : : : : : : : : :. :.l
                                        l ,'l  l: :,'l l: :i:l'; :l l: : : : : i l: : : : : : : : : : : : :. . :l
  後はこれだ                               l,' l l: :l:.l ';: !'; :l l: : : : :l l__: :\: : : : : : : : : : !
                                     ! l ',l: ';l ===   l: : : :l lへヽ: :;ゝ- 、: : : : : ;'
                                        ', ', !ノ   Ζz  '; : : l lヾi l:(::; -、::〉: : : /
┌────────────────────────┐  l        /ヽ'; リ- '/: : l: : l: : : :/
│                                    │   ',         /. :/ヾ__.ノ:/: l: : l: ;.イ:\
│            ★ お 願 い ★              │   ヽ ー     /. :/  '; : : : : :l: : l  l: . ヽ
│                                    ├-、    ` ー‐/:/__ i; ; - ´l: : l   l: . ',
│                                       __|__ ヽ    , -ノ' ´:::::::::::::::` ‐、 l: : l   l: : i
│         本スレ投下内容のネタバレ、       ヽ、__   ,ゝ/`‐ 、::::::::::::::::::::::::::::::く  l: : l   l: : !
│                                    |ヽ、/:/       `  ‐ 、;;;;;;;; -┐l: : l   l: : l
│       及び、それに準じた発言はご遠慮下さい。     .│ l/                   l l:  l  l: : l
│                                    │/ `‐ 、     /        l  l:  l   l: : l
│                             r 、        /ヽ     ` ‐-/ `  ー - - ーl  l: : l   l: :l
└────────────────r─ヽ \─── /   \       /             l    l: : l  l: :l
                         〈     /` ‐、 く      `‐ 、  / 、        _l    l: :l  l: :l
                         ヽ、_/:::::::::::::::::ヾ::\       /   `  ‐ - ‐ ' l     l: :l  l: :l

やる夫が正史を書くようです 第二十三回 中編の続きです。

501 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/10/22(金) 21:35:32.99 ID:C8Mno3so
【紀元241年6月 魏 荊州 宛】


                                    宛
                                    ○││
                                      ││
                                     /./
                                    ││
 ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧  ∧∧∧∧∧∧∧    ././
 ________________________    ∧∧∧∧∧∧∧       ././ ○新野/./  
 ______________________ \     ∧∧∧∧         ││     /./
           .\ \                  .││ ../~~./
             \ \                ││/./~~
  ○上庸 ∧∧∧∧ .\ \_____________    樊城  .│ ~~/
                \_____________ \_______○ ../ /~
   ∧∧∧                \________ \/ /
       ○房陵 ∧∧∧∧∧∧∧     ○\ ...|
      【新城郡】              襄陽 |  |漢
       ∧∧∧∧∧∧∧∧           .|  |
     ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧        |  |
                              \ \水
                                \ \


───────────────────────────────────────────────
   /.:.:.         \
  /:,:.:.:  /   ヽ    \       
 /.:.l:.:.:/:/   :/  ', :l   ヾ`ー      
/!:.:.|:.: l/  〃 / j } :|    ハ       
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l  l }       .樊城で朱然に勝利を収めた司馬懿は、荊州の州都宛まで戻っていた
 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j       .
  ヽム:.} c;_j    c;リ ル iレヽ       
    `ヘ:ゝ    .'    小/          .
      ヾ:{>、 _ ィ<}/|/          .
   _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
502 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/10/22(金) 21:37:48.46 ID:C8Mno3so

            , --──-、
         , イ /      ヘ  ト 、
         i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i
           ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ 
              | ヽ ' _ ` イ          
             l l  ´=` l         此度の戦勝、陛下は大層お喜びになられております
           ノ  ヽ _,、__ノ          
   _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、        
  /;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_     
 丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、    
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::!       . / /  /::/  /    ヽ       }      l    |  i  l
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::|       |./  /: 1   L       ` ヽ   |        l     i  l  l
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|:::       /  /:/ .!   「 " ` ミ 、    \ i       /     / /   |
                                 ! /ツ  ト、   !     ヾ    l     /     / /   .i
                                ./   ,  } ヽ i             l   .-- 、_./ /    l
                                ヽ  {  / l \ヽ             j /_  ´   ヽ / /  /
                                 /  l }ヽ `   ヽ〉            `ヽ  ー ´ /  /
                                . i  i l         _     ヽ      ソ  _. /  /
      それは何よりねぇ               .il   !. l  ヽ        ソ`}ィ.、 '      /7 ´   /
                                .}  / ト...  \ト、   ⊥ヘリ     _ イ./   /
                                .ハ   l::::::::`:ー.、{_ ヽf .イ }-- ァ /ソl_入 ィ /
                                リ{   .l::::::::::::: ´  _二ヽ}  ! ´ f イ .,! .l ´
                                ヽ !  .{:::::::/  f }  l /  〃 リ / / .}  i
                                、 l   l:::/   " - 1 }  /  / ´ ./ .i  !
                                .l }   /      /       /  /   ヽ

                                    魏 太傅 司馬懿(字:仲達)

───────────────────────────────────────────────
   /.:.:.         \
  /:,:.:.:  /   ヽ    \       
 /.:.l:.:.:/:/   :/  ', :l   ヾ`ー      
/!:.:.|:.: l/  〃 / j } :|    ハ       
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l  l }       .この時、皇帝曹芳は宛に侍中を派遣し、軍を労ったという
 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j       .
  ヽム:.} c;_j    c;リ ル iレヽ       
    `ヘ:ゝ    .'    小/          .
      ヾ:{>、 _ ィ<}/|/          .
   _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
503 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/10/22(金) 21:38:38.78 ID:C8Mno3so
【紀元241年7月 魏首都 洛陽】


   .∥                            ∧          _____| .::|─Λ
   .∥                       Λ   /| |n_n_n     ∧  n_n_n_n_| .::|⌒| :|へ
   .∧                      i.  | i'´ ̄`i∨  . ::|ニニニニニニ|...    ∨  .| :| ̄|
  ∧ヘ                 Λ | |'´.:∧| |  . . ::| ロ ロ ロ ロ .|::: .   .:.:|_n_n_n_n_n
  ΔVΔ                    | :|ヘ| | / n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n . :::|     ..:|
  ||:||:||:||            n_n_n_n_n_n_n_n_|::.: .               . :.:::|_n_n_n_n_n_n_n_n_n_
_||:||:||:||            |::.:. .        |::.:.n.    n    n   .n.:.:::|       / ̄
  |===ト、  │       |:: . . `=f==f===|::.:. .. i | i             . :.:::|  n   ,∠___
\\|_| \n_∥_n_n    |:: []__|_|__.|::.:. .. l!ヘl!  「|  「|   ____|____.|] [] [] [] [
]士ェェェェェ| ∥::ロ:ロ|___、 |::.|X⌒X⌒X⌒X|::::.::. |曰||  .|.|'⌒|.|  /_n_n_n_.n , .|========
 | /Λ /Λ:| //\ :::|─‐ヘ.∧二二二二二二二二|TT|  :|:|   |:|  .| :|ロ|: |ロ|: |ロ|: / |工工工工
 | || ||. || ||::| _./__.,>:| ゚_゚::゚::| |_l]_l]_l]_l]_l]_l]_l]_l]_l]_l.|.|_l.|-──────────|ェェェェェェェェ
 | ||_||. ||_||::| | 「| 「|| .∠∧┴/_n_n_n_n_n_n__/ l] l] l] l] l] l] l] l] l]|┴r┴r┴r┴r
]士ェェェェェ] | l」 l」|ヘ、| |:::::| ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ /_n_n_n_n_n_n_/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | ∠二二ヽl=|====| ̄|::| |:::::| ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ | ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ /_n_n_n_n_n_
 | ||:::::::Λ::| l: | 「| 「 ∧      ∧      .∧      ∧      .∧      ∧
┬┬┬| :|┬┬┬┬| :l┬┬┬┬.| :l┬┬┬┬| :l┬┬┬┬.| :l┬┬┬┬| :l┬┬┬┬.| :|┬┬┬┬‐
∧∧/`| ::|ヘ/∨∨ヘ| ::|ヘ/'∨∨ヘ| ::|ヘ/∨∨ヘ| ::|ヘ/'∨∨ヘ| ::|ヘ/∨∨ヘ| ::|ヘ/'∨∨ヘ| ::|ヘ/∨∨ヘ|
./⌒ヽ :| ::| 〃⌒ヽ | ::| ,〃⌒ヽ | ::| 〃⌒ヽ | ::| ,〃⌒ヽ | ::| 〃⌒ヽ | ::| ,〃⌒ヽ | ::| 〃⌒ヽ |
二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二
_l'__;l__ l>┬┴┬┴‐┬┴‐┬┴‐┬┴┬┴‐┬┴‐┬┴┬┴‐┬┴‐┬┴┬┴‐┬┴‐┬
__;l__l/´,>┴─┴‐─┴‐─┴‐─┴─┴─‐┴‐─┴─┴─‐┴─‐┴─┴─‐┴─‐┴


───────────────────────────────────────────────
   /.:.:.         \
  /:,:.:.:  /   ヽ    \       
 /.:.l:.:.:/:/   :/  ', :l   ヾ`ー      司馬懿に対して褒賞があったのは言うまでもない。
/!:.:.|:.: l/  〃 / j } :|    ハ        .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l  l }       .七月、司馬懿に対し増封が行われ、
 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j       .彼の領する封邑は一万戸を超えた。
  ヽム:.} c;_j    c;リ ル iレヽ       
    `ヘ:ゝ    .'    小/          .古い言い方をすれば「万戸侯」といった所だろうか?
      ヾ:{>、 _ ィ<}/|/          .
   _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
504 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/10/22(金) 21:40:32.96 ID:C8Mno3so

          ,.  -―‐-- 、
   ___    /: : : : : : : : : : : :\__
  彡 ': : _:ミC' ://: : : : : : : : : : : ヽ}-、
  /: :/: : ィ○/ / : : :!: : !: : :!: : : : : :.ハ : \
  !イ: : ://: ::/: ,'ィ ⌒!ヽ!|: : :i: ハ: :!: : :.!: : : |(⌒'⌒)
   W//: : ,': : !:リxそト  |/レ⌒V: :!: |: :!: :! \/
    /: : : !: : !〈 ト!::リ      |/厶ハ/ V         爺こそ本物の三国無双だじぇ!
    V!: :八: :!xx`¨    ⌒ヾ !: : :|
     Nハ:!ヽ|ゝ、  「  7 xx人: : |
         >‐:: > n/7hr<レイ|/            
        厶ヽ:::::::Y   /::::7                             __
       /! \>::.|  /:::::/|                         ,>'": : : : : : : :` - 、
       L|  ヽf^{ミニf フ! .|                        /´: : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
        !  / `¨ハ. ! .|                       ': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : i
        | \   /:::::! / |                       !: /: /: : :,ィ: : : : : : : : : : : : l
                                        {: ! /: :/ /ハ : : : : : : : : : : :!
        魏 皇帝 曹芳                       ハ: :!/ヘ  !Lハ : i: : : ': :! : : l
                                         Yi ヒソ  'z-ミ ヘ: : :}: ! : : !
                                           } 、   ヒソノヽ}! : !/: : : !
                                          .!、 _     //ソ : : :|
    この機会に司馬家の子弟を列侯に封じる話を          .l: ヽ` '  _ /!: ̄: : : : :|
    受けていただきたいのですが……                 {: : ,ィァ<-- ノ1 : : : : : |
                                         __ヽ/ }r':/ノハ~  V : : : : :|
                                        〃  ,イ//7,」ハ /^\ : : :!
                                       _}:}  Y///, !/ ´ , _  ヽ: :!

                                         魏 皇太后 郭太后

───────────────────────────────────────────────
   /.:.:.         \
  /:,:.:.:  /   ヽ    \       
 /.:.l:.:.:/:/   :/  ', :l   ヾ`ー      
/!:.:.|:.: l/  〃 / j } :|    ハ        また、司馬家の子弟十一人が皆列侯に封じられた。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l  l }       .
 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j       .まるで、かつての曹操のような扱いである
  ヽム:.} c;_j    c;リ ル iレヽ       
    `ヘ:ゝ    .'    小/          .
      ヾ:{>、 _ ィ<}/|/          .
   _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
505 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/10/22(金) 21:41:25.58 ID:C8Mno3so

                   _,,、 _
                  t匕ア::-‐< ̄ ‐-
                 イ.:〆.::〆     ` 、   \
             /I7.:〃.::/」           \ \ \
            / I7.:〃.::/」     \       l  ヽ  ヽ
              /  {{l:::|l|::::l}}    l |  \     i   l  ハ   _,,.
            ′ {{|:::|l|::::|}} |  | ト、 / ` 、   |  |  | /イ
          |   {{|:::|l|::::|}} |  | X\  '、 \人 _|_  |/i|l|l|
          |   {{|:::|l|::::|}}  、 ∨ヽ _,,;;;;;彡,,    i  |i|l|l|l|
           , /  {{|:::|l|::::|}}  \ヽ ´´ ̄        ! lli |l|l|l|lレ{
            / / ,  小:.ぃ::.マ} _  \\,"""    - ´i |l|l |l|l|l|l|l
        / / / / l >=rf<⌒ヾ  \           ; |l|l| |l|l|l|ll′   謹んでお受けいたしましょう
          / / /    | {:{___ノハト =='\ ー一      . イ l|l|l|!|l|l|l|l|
    \、 / / / /   | `¬1|  |:|\ \\  ー 〔_  | |l|l|||l|l|l|l|
      〉三≧x. /   丿   ノ:|  |:|  ヽ \\ -r=く}\ムイ ̄ ̄ ヽ
    _,,.≧ニ三三≧==三≧ト.,,_ `′  }  } \\_ノハ、`¬-、::::::::::::::\
≧ニ三三三三三三三三三三三≧ュx..ノ__厶 ―- \::::冫   \:::::::::::::::\
三三三三三三三三三三三三三三二ニ7.:::::::::::::::::.\´    _,rv\::::::::::::::::i
三三三三三三三三三三三三三三ニ7.::::::::::::::::::::::::::.\‐く\ノj{迄}\::::::::::ト
三三三三三三三三三三三三三二ニ7.::::::::::::::::::::::::::::::::::.\<⌒ーく  ヽ::::丿\
ニ三三三三三三三三三三三三三シ.::::::::::::::::::::::::::::::::.ヽ::::::.\\ノ  \ トr<  ヽ
一ニ二三三三三三三三三三三 {::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::::::.\\ 、 } |:::::::::| ヽ '.
-ニ三三三三三三三三二アヘニ ∧::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/.:::::::::::::::. \ヽ\ノ.:::::::::|、 l i


───────────────────────────────────────────────
   /.:.:.         \
  /:,:.:.:  /   ヽ    \       
 /.:.l:.:.:/:/   :/  ', :l   ヾ`ー      
/!:.:.|:.: l/  〃 / j } :|    ハ       
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l  l }       .普通、このような待遇を受ければ、少しは調子に乗りそうなものだが……
 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j       .
  ヽム:.} c;_j    c;リ ル iレヽ       
    `ヘ:ゝ    .'    小/          .
      ヾ:{>、 _ ィ<}/|/          .
   _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
506 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/10/22(金) 21:43:35.19 ID:C8Mno3so

      /.:.:.         \
       /:,:.:.:  /   ヽ    \
     /.:.l:.:.:/:/   :/  ', :l   ヾ`
     /!:.:.|:.: l/  〃 / j } :|    ハ
   /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l  l } 
    N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
     ヽム:.} ii;_j    ii;リ ル iレヽ        司馬懿ほど「調子に乗る」という言葉と無縁な人も珍しい。
        `ヘ:ゝ   _     小/
          ヾ:{>、 _ ィ<}/|/          この頃、彼は子弟に向けてこんな話をしている
      _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_     
    /| l:|   | ===|   |:l゙ヽ    
    /  | l:l   l     l   l::l l   
    l  ヽハ    l    l  //  |
                                                      ___
                                                    /      \
                                                  /⌒   ⌒   \
                                                 /(● ) (● )   ヽ
          どんな話なんだお                            | ⌒(__人__)⌒      |
                                                \   `⌒ ´     /
                                                    /             \
507 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/10/22(金) 21:45:43.27 ID:C8Mno3so
【紀元241年7月 魏首都 洛陽】


'  l | !_/イl |,   l ',  | ヘ.   l     / |  ;i  ,    | l
  ,l/,r‐'´!.| ',|ヽ | ヽ  l ヽ |     l l /l  l,     l|
 / /   ',| 十' 寸 二マT´ ヽ.|!    / ┼/-l、_,|    /! !
,/ /l    | 丶 \ _\   '|l  / ‐ナ'´ |/lj  / /'゙
. / |'、    ', ‐、―r┬ャ、`     i/  ‐/_‐__/ /-‐'i /        .権勢を誇るのは道家の忌むべき所よ?
/  ! ヽ.   ヘ ≧=一' ´          ゝ'-彡マ´ /      /'ヽ    
   ! l \   ヽ                  〃  /!    /  |    季節すら移ろうものなんだから、
  l | l   \  \        /      / /i|    /  /   . 我が身の移ろいなんてどれほどの勲徳をもってしても
 l  l|   | ト ̄´   、_, _,  - '´-‐イ   l|.   /  /     止めるのは難しいのよ?
ー 、 l l   | /\\     ´ 二´   /  |   l  /  /__, - 
:::::::::::| l   |:::::: \ ゙  、   _ ィ ´|    l   , -:/ , ィ;::::::::::::::: .謙譲の上にも謙譲を重ねる事が、
::::::::::::l|   !:::: ::::::::-_天    !   |   l/´::::::/ /´ト-、---- . 凋落を免れるに近い道でしょうね。
:::::::::::::', l   |: ::::::::/´:|:::/「l\   !   !   l__::// /  \::::  
:::::::::::::::',    l ::::::/::::::l:/ l|::、 〉_;-:::|   !::::::::::;'/   ,:' ∨ /\ 特に貴方たちはよく覚えておくのよ?
:\:::::::::∧  l、:::::::!:::::::l;'   l!::∧>:::::::::l   l::::::::::i/   / ヽ/ / /ヽ
::::::ヽ:::/:::::ト  V\:l__」|  lY、::l>|\::l   /:::::::::/   ,   !、_/__/ ノ|
::::::::::V:::::::::l\ ヽ‐ト、:::/|   ヽ\!>ーl| /l::::::::::l    ,    ー',ーイソ
:::::::::::ヘ:::::::::l/ \ヽL.V∥    ヽ    / /!|:::::::::::l          /
508 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/10/22(金) 21:46:54.36 ID:C8Mno3so

               r-‐┐
      __,.ィーマヘ/ヽ-ヘ.ヘ
     <´  /: : : : : : : : : :.ト、: :ヽ:.ヽ
.     \ /: : : : : : :∧: : :.:.l: ヽ: :.\::\
     _/: : : : :/: :.l l: : : :.|  l: : : :.ヽ:.:ヽ、
   /´:./: : : : :/: ,斗 |: : : :} 下`ヽ ト、:ヽ:.:i
  l: : : /:./: : :./:.イ: :l  ヽ: :/    ヽ:.:ト、l: :.ト.|             はーい!
  {: : /;.イ: : :./l/ |:./   }/   _,_  V: :.l:.:.l
  l: :.l/: |: : :/∧ l/ ,.≠=    '⌒ヾ {: :.!:.:.|
  ヽ:.:l: :|: :./: : :V /             }: : ヽ|
   }:.l:.:{: :∧:.!:.∧ 、、     ___    イ: :.l:.|                           - ──‐-  、
   |:.l:. |:./r弋:.{ : >、   (_,ノ ,. イ|/|: : |:.l                       /          \
   l/|:.:l∧|. Ⅵ: :.V 了¨ 下、   /}: :/l/                                    ヽ
.    い  ヽ   >、:.\\ } \   l/              .           /  / │     j  |  ハ
                                            ,′  |__ /|    /_ ハ ,'   | l
    魏 司馬懿三男 司馬亮(字:子翼)                  .|    |∨ハ / /| /  ∨   │
                                             │八. 代㍉乂/ ィチ仡'  /
                                             lイ  小 Vフj/   r辷フ  /)∨
                                            │ ∧.ハ:::  ' _   :::/' /イ /
                                    .          ∨ ' 个   __. イ//./|/
          肝に銘じておきます                           V∨\rソ_/><
                                                  /`ー‐'´   ヽ
                                                 /       , -ヘ
                                                   | l      /   l
                                                   | 「 ̄ ̄ ̄|V     |
         /: : : :__/: : : : : /:/^/`ー―rv: : : : : : :\
        /-‐   /: : : /: / / /     | |: : : : : : : : :ヽ           魏 司馬懿四男 司馬伷(字:子将)
            /: : : : / : 斗メ、/     l│:j: : : : : ヽ : ハ
              /: : : : /: : :/|/ |     /'T7ヽ、: : : :| : : }
          /: :, イ /: : :/ .ィ=ミ     /  |∧ : : : : : | ',: :|
            |: / |: |: : /〃ィ心      /  V: : |: : |: :∨
            |/  '|: | : ハ |v:爿    _   V: :|: : |: : :\
              ∠Ⅵ/( } 込V    三ミx  | : j : ム: : : : ヽ
             / ァ^).:.:.:.        ヾ> | ∧:/: :\: 「   でも父上が道家の話を持ち出すのって、
      /´  ̄ ̄7´_.ィ个 、   ー'ーr  .:.:.:.  j/-j;': : : : :ヽ    ちょっと意外……
     /      / } } レ'   />.、 ー '    <「 : |\: : : ヽ: ハ
.      ′      ムー'  |   , -=≦厂´ 「ヽ : |∧|  \: : |\}   そういうのは子元兄上の領分だと思っていました
      }   ヽ    |    ムイ    /   /  \       ヽj
      |   ○ー‐、」  /{ Vハ   / /       ヽ
      |    ○ |   { 〉Vハ  .' /   ィ≦二二ハ

         魏 司馬懿六男 司馬駿(字:子臧)
509 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/10/22(金) 21:49:03.64 ID:C8Mno3so

 〃///ヾ    i ll  i ! l   i   l |  l  ヽ  ヽ
. i:|//i::i  》  /| li  !メ l   l   ! i  |   ',   ',
 〆i !:L〃  i ', | !  | l ト,   !  /  l  ! i  }   !
// / |:|'" i  斗弋T、‐- ', | ヽ !  /i /! /! !  l.  } |
/ i |:l  ',  i弋ゝ‐-Y=、丶` ',.| /_.!ム、/_l /  /  ハ !      あらぁ?
.  | !:l   ∧. !  ヒ_q )_ヽ   レ'  レ' 7 メ  .イ / l !
.  l |:|.   ,ヘヘ               ,r‐‐tァ/ /| ,/   レ      こう見えても私は何でも知っているわよ?
.  l l」   i  ヽゝ:::::::::::..      ゞ゚ノ//ノ |,イ
  !    ト、           ! .:::::..´ソ"   l:」   ,-'´     若い頃から万巻の書を読破したのは
  i    |. 丶      、_ ,、_ ´    /',  ,    //      伊達じゃないわ
.  ',    ト、  ゝ .     ‐/ フ_,, ィ ´  !,〃 ,..-'´:∠_
.   ',   |::::`:‐-.、`> . _ / /l´ ゙!i   lイ/:::::::::::::-= 二、_    .貴方たちもいっぱい勉強して私を安心させて頂戴
、___ヘ   !::::::;ィ;==,‐、 ;_/ / !  !|    |::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::ff《ヘ  i::≪::::::〃!,ィ´`‐-ヾ、l_/_il    l、::::::::::::::::::::::::::::::::

                                      , イ: : : : : : : : : : /: : : : : : : : : : : :\/
                                     /: : : :__/: : : : : /:/^/`ー―rv: : : : : : :\
                                    /-‐   /: : : /: / / /     | |: : : : : : : : :ヽ
                                        /: : : : / : 斗メ、/     l│:j: : : : : ヽ : ハ
                                          /: : : : /: : :/|/ |     /'T7ヽ、: : : :| : : }
    あはは……                          /: :, イ /: : :/        /  |∧ : : : : : | ',: :|
                                        |: / |: |: : /_         /  V: : |: : |: :∨
    頑張りまーす                         |/  '|: | : ハドミァ     _   V: :|: : |: : :\
                                          ∠Ⅵ/( }        三ミx  | : j : ム: : : : ヽ
                                         / ァ^).:.:.:.        ヾ> | ∧:/: :\: 「
                                  /´  ̄ ̄7´_.ィ个 、   ー'ーr  .:.:.:.U j/-j;': : : : :ヽ
                                 /      / } } レ'   />.、 ー '    <「 : |\: : : ヽ: ハ

───────────────────────────────────────────────
   /.:.:.         \
  /:,:.:.:  /   ヽ    \       
 /.:.l:.:.:/:/   :/  ', :l   ヾ`ー      
/!:.:.|:.: l/  〃 / j } :|    ハ       
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l  l }       .このように司馬懿は位階人臣を極めても、常に子弟を戒めていた
 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j       .
  ヽム:.} c;_j    c;リ ル iレヽ       
    `ヘ:ゝ    .'    小/          .
      ヾ:{>、 _ ィ<}/|/          .
   _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────

“やる夫が正史を書くようです 第二十三回 後編”の続きを読む

やる夫が正史を書くようです 第二十三回 中編

2012.04.28 (Sat.)
275 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/10/03(日) 22:11:53.78 ID:6QNJXLMo

    》y´: : : ∧ハ::.\l\i\:.:.\ /
   //:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.丶:.:.:.:.:.ゝ>
   〃:.:.:.:.∧ |/|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l\
  《、l:.:.:.:.:.lkvゝ|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|r《
   |.:.:.:.:.:.l   |:.:.:.:.:.:.:.:.、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|/
    |:.:.:.:.:.:|__.| |:.:.:.:.:.l:.:|\:.:.:.:.:.:.:.|
   イ:.:.:.:.:.:|___. |:.:.:.:/≦_卞:.:.:.|:.|
   |:.:.:.:. ¨弋.歹タ/|:.:/ ィ.アラァ|:.:/:.:|        「やる夫が正史を書くようです」第二十三回中編、始めるわよ?
   |:.:.:.:.:.:.| 辷ル  /  弋斗l |/::::メ|
   |:.:.:.:.:.:.イ、     '    f⌒iゝ:::::::l ,-、
   |:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ、  ー‐    | │:::::::./  |     いつもどおり、>>1は投下中に読者のレスに反応しないわ
   |j|:.:.:.|::::ハ:::::::> _  ィ´.l │::::./  /
    lヽハ::::| |::_,-メ、__ 人::|  .ゝ:/  /
     ヘ|// |ゝ──‐'`/   ' y ゝ、
   rl l'´{ / |─-  -Y r─‐ 、 /、 /^ 〉
   / | |  ヽ┘     { __,ノ〈 /ヽ リ
  | │|          \   、ヽゝイノ
  |  | |    , _     /| :..ヘ^¨ イ
276 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/03(日) 22:13:09.55 ID:zokOTFE0
wktk

やる夫が正史を書くようです 第二十三回 前編の続きです。

277 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/10/03(日) 22:13:58.29 ID:6QNJXLMo
【紀元241年4月 魏首都 洛陽】
                    ___
              _ - "        " - 、 
         _ - "                  ` 、
         -──ァ                      ヽ
         ./                        ヽ
        /                           ヽ
       / ,'                           ヽ
       l  ,'  i                          . 、
       | .|   |      /  ./ | lヘ        ヽ          l | | 
      | | ||.  |.     /| イ.| |. |.ヽ  ヘ.  `、  、       |.| | 
     i | | .| |.  |  - 、/ | / |.| .l .| ヽ. ヤ`、,,-`、  .l      トi 
     l | .|.| |  |   /` ト|、. || ,ヘ_|_,,-ヘ弋"ヽ `,  l      /Z    いったいどうすればよいのだ?
       || '、.  |   ,' ,.-レ 、`|.  、|  , ─、   `, |    .// \
        '、 .ヽ  |  .| l  .}      ll   } ヽ ',ヽ=、  メ、!   ヽ
          ヽ |.  |. ` - '       ` - '   ヽ ',| .l l ," ヽ    ヽ
          / ヽマ |,ヘ/       /l/ ハ .ト、|-' 'レ    ヽ   ヽ
         / /入 |                  U | |-'      ヽ   、
         / /  | | ` 、   ──┐     , -| |        ヽ  ヽ
         //   | |  。  ` _\ ノ _ -i <.  | |          ヽ ヽ
        /./.   '、.| o     f、 _l_ _ -"  ソ | /           \ヘ
      / /      , -───|   目    `)-./─── 、        !ヽ
    /  ./     /        \.  目  /         ヽ       ヽ ヽ
    /  /    /          .\.目 /            ヽ      ヽ ヽ

                   魏 大将軍 曹爽

───────────────────────────────────────────────
   /.:.:.         \
  /:,:.:.:  /   ヽ    \       
 /.:.l:.:.:/:/   :/  ', :l   ヾ`ー      
/!:.:.|:.: l/  〃 / j } :|    ハ       
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l  l }       .久方ぶりの呉軍の大攻勢に狼狽したのは、この人かもしれない
 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j       .
  ヽム:.} c;_j    c;リ ル iレヽ       
    `ヘ:ゝ    .'    小/          .
      ヾ:{>、 _ ィ<}/|/          .
   _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
278 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/10/03(日) 22:15:25.95 ID:6QNJXLMo
【紀元241年4月 魏 揚州】

         寿春○ \\
              / │
          _ //\\
         │   \  \\
         │芍陂 │  .││肥
          .\_ /  .││
                 . \\ 水
                 .  \\
                         ○合肥
                     .施 \\                         / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                      水\\     __○居巣            /  _______
       ○六安              / \_/│              ./  /◎
                        / 巣 湖 . │             /  / 建業
                        \__    .\ ○東興      /  /
                            \_/\\        ./  /
                                  \\     /  /
                                   ││  /  /
                             .濡須口○│└─~  /
                                   /   _/ 江
                                _/   /
                           __/     /
                          /      _/長
                        /   __/
        皖○            /   /
                     /   /

───────────────────────────────────────────────
   /.:.:.         \
  /:,:.:.:  /   ヽ    \       
 /.:.l:.:.:/:/   :/  ', :l   ヾ`ー      
/!:.:.|:.: l/  〃 / j } :|    ハ        今回の呉軍の攻勢は、揚州方面と荊州方面の二方面からの攻撃となる。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l  l }       .
 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j       .まずは揚州方面の戦況を追っていこう
  ヽム:.} c;_j    c;リ ル iレヽ       
    `ヘ:ゝ    .'    小/          .
      ヾ:{>、 _ ィ<}/|/          .
   _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
279 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/10/03(日) 22:15:56.79 ID:6QNJXLMo
【紀元241年4月 呉 揚州 皖】


           _,. -''" ̄ ̄ ̄`丶、
           f´           丶
        _/          ''彡 '、
       〈    、_     _,.ィ´    >-、        君は六安を攻めたまえ!
         \ `r、__;ニニ;≦;;ニ~ヽ }-、/   !
         ノ {=;:-、`''´ ゞ'‐  | ヒ}{   !        .その間に僕が淮南を蹂躙する!!
         ~`ヾ,´ゞ' ,     z' 7ハ  {
             ハ  丶  __,、  `r7 ハ └-,,.._
             Z ヽ  r‐''´ _ノ   / ヘ `ト   /  `ー、
              ~`ヽ、`''ニ´  / / ∨ 、/    ノ {-、           /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
               ゙>,  /'~ /~ 、  {_  /  `ヽヽ__        i::::::::::::::::/i:::::(‐、;_ヽ-、ヽ::::::::::::::',
                ヽ「「   〈   `ヽL ∧ /  } ト、ヽ      /::::::::::::::イ、| ヽヾ~" `'゛ `t ト、::::::::',
          ____,.-''" { ',',   _>、__ {丶}''-r1__,. _,.イ | ト,      /::::::::::::;::|        ,、‐'' ` 'i::::::::',
   ,.r‐''" ̄ ̄ __,,..ィフ ,- > { }} /く、__ヽ`て_ヽ、____ノ /./      |:::::::::::┌!     i ./‐-i、,,   7:::::::〉 
  / {  ,ィ" ̄ _///_ -'´ ∨/      ゙ヾヽ ̄   _//       `|::::::::/ _,,、->_ '-ニ'`ゞ-'' ゛ ‐'ッ_::::|_
 /  ! / }_,.-ニ;-┘    ,.-''´        _>、ヽニニ-‐'´          |::::::ゝ'゛7、i )i 〉i "''      "'!i゛ i 
                                           '、:::::::`ニ_'‐`"´ /iii-、          |!i i 
              呉 将軍 全琮                    \::::三_   〈iiiiiiヾ´       |.j/ 
                                             ヽト"''      /`"',,ッ    |
                                               !、ゝ.    〈,,、-‐~      /|   
                                               ヽ,ゝ、    "~´     / i
               承知!                               \       /   i
                                                    i`ヽ、 .,,___/  _,,,|...,,,___
                                                      i_,,..、-,―ニl ̄ |     〉 i`、 

                                                    呉 将軍 諸葛恪

───────────────────────────────────────────────
   /.:.:.         \
  /:,:.:.:  /   ヽ    \       
 /.:.l:.:.:/:/   :/  ', :l   ヾ`ー      
/!:.:.|:.: l/  〃 / j } :|    ハ        揚州方面では全琮と諸葛恪が指揮を執るのは先に述べた。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l  l }       .
 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j       .彼らが率いていた兵力は五万とされている
  ヽム:.} c;_j    c;リ ル iレヽ       
    `ヘ:ゝ    .'    小/          .
      ヾ:{>、 _ ィ<}/|/          .
   _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
280 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/10/03(日) 22:17:36.89 ID:6QNJXLMo
【紀元241年4月 魏 揚州 六安】

          /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ーゝ
            l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:_ノ:/::::::::::::::::::::::::::::::::::ゝ
         /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/イ l   /ァー--ィ:::::::::::::::::::::::::\、
         /:::::::::::::::::::::::::::::::l::://  ー 、  "   ノ /ノ) ヽ:::::::::::::::T
           l::::::::::::::_::::::::::l:/ヽ||.       \      ̄   |::::::::::::::::|
        |::::::/r- |::::::::::トL      r‐t:::.、\   _    ノノ::|:::::::Y:|
         |::::::| l ゝノ レ:::/ヾ         ヽ::ノ  \_ ノ    " |:::::::|::ト
        ヽ::::l ゝ-」 |::/                  r-、―' |::::::/ ヽ
         |::::l    l|.                      l. T::::::ト, l::::イ
         ゝ:::`ーフi                      ヽ`ー' /::ノ    叔父上の悲願だった北伐は、
    _ ___   |::::::::/ !            __   "/   /ー"    この俺が果たしてみせる!!
  /;;;;|ー- 、\Y-'"             /ー-、ヽ、      /
_/;;;;;;;;;;\ー、 ` /                /-'''、;;;;;;;;;ヽノ     /
\;;;;;;;;;;;;;;;;;;\`ー┐     '、      `ー-、l;;;;;;;/    ./
;;;;;;\;;;;;;;;;;;;;;;;;;\ ヽ     \       、__`ー"    /
;;;;;;;;;;;;ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\ L_     、\         ,,-'"
;;;;;;;;;;;;;;;;;\;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\`Zー、   、,`ヽ、     /
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;Y;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\ └-- 、 ` r-`ー-- '"
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\   `ーイヽ ̄ゝ`ヽ、


───────────────────────────────────────────────
   /.:.:.         \
  /:,:.:.:  /   ヽ    \       
 /.:.l:.:.:/:/   :/  ', :l   ヾ`ー      諸葛恪は一軍を率いて魏の廬江郡の役所のある六安を攻撃。
/!:.:.|:.: l/  〃 / j } :|    ハ       
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l  l }       .彼は前々から魏領攻撃を目論み、皖の周辺で屯田を行ったり、
 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j       .魏領へ侵入し民を拉致するなど積極的に動いていた。
  ヽム:.} c;_j    c;リ ル iレヽ       
    `ヘ:ゝ    .'    小/          そんな彼にすれば、今回の戦は待ちに待った一戦だった
      ヾ:{>、 _ ィ<}/|/          .
   _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
281 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/10/03(日) 22:18:18.51 ID:6QNJXLMo
【紀元241年4月 魏 揚州 六安】
                                 /;;/;;;;;;;;;;;;;;;; /||、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,
                          .      |,/;;;;;;;;;;;/|;;;| | | ',;;;/|;;;;/|;;;;;;;;;;;;;;;;/´`ヽ,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;', 
                                |//||;;;;;;;| || / |/ |;;,/ | ',|、;;;;;;;;| l´ヽ, l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ| 
                                / | |;;ヽ| /_,='/   |/   | l |;;;;| 二 |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|ヾ 
                                   ヽ;;ヽ 'lj /       | ||;;| ヽ, /;;;;;;;;;;;;;;;;|l |  
                                      ヽ/           ||  '_/|;;;;;;;;;;;;;;;;;;||!
                                    /            !  i´  リ|;;|、;;i;;;;|ヽ
    寄せ手は諸葛恪か。                  _ ` ‐ァ            /   |ノ ヽ!ヽ-、
                                 __ ,,l´ ',__ `ー,=‐'´            _ , -‐'´  ヽ、
    羽虫は叩き落してやらんとな      iiiニニ''-ッ -、! - ヽ,! ゝ、           _ - ´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,_ ,ヽ
                              /`ヽ´     | , -, l    _ ィ '   , ‐´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;_, -' ,- ´ヽ
                             ,-' i´  ',     |/  l `ー ´  _ゝ-´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/,´- 'ヽ,    ヽ
                          .  /  l   ',    !  7   /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;//⊂⊃ ̄` ー-、 ヽ、
                            |           |   ヽヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;// |/,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\ ヽ
                             |          /     ヽヽ;;;;O;// / ,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\ヽ
                             |         i/      ヽヽ;;//;;, / ,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ|
                             ヽ _ -‐´;; ̄;;`‐-!        //`;;´;;;;;;;;;/  ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;||
                             /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ      //;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|   ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
                          .  /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;、、=ニニニ、、\   //;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|   ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|

                                          魏 廬江郡太守 文欽

───────────────────────────────────────────────
   /.:.:.         \
  /:,:.:.:  /   ヽ    \       
 /.:.l:.:.:/:/   :/  ', :l   ヾ`ー      
/!:.:.|:.: l/  〃 / j } :|    ハ        これに当たるのは、この頃同地の太守となった文欽。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l  l }       .
 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j       .六安での攻防は一進一退のまま続く
  ヽム:.} c;_j    c;リ ル iレヽ       
    `ヘ:ゝ    .'    小/          .
      ヾ:{>、 _ ィ<}/|/          .
   _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
282 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/10/03(日) 22:18:49.50 ID:6QNJXLMo

     ____
   /      \
  /  ─    ─\
/    (●)  (●) \      丞相の甥っ子さんかお。
|       (__人__)    |
./     ∩ノ ⊃  /      で、全琮は何やってたんだと?
(  \ / _ノ |  |
.\ “  /__|  |
  \ /___ /
                                     ̄  /:/: : : :/: : :./:.: :.:.イ:i:.:.:.小:. :. :.ヽ: : : :. : : : : .:.
                                     / : イ / : /: : /:i: : : /.|:|! : : | 、: : : : :. :. :.i : : : : :i
                                      / / / ': : :': : :.i/|_/ |ハ: : :.|  ヽ _iL: : |:. :.:i: : :.
                                    '.:/ ':.:|: : :|!:匕|「| :/ `{  、:.ハ ´ \{ヽ` |:. :.:|:.:.:i:..
                                       |/  |: :|: : :|l: : | xテ笊ミ   ヽ乂ィ笊伝ミy:ハ: :l: : ト、:..
                                       {'   |: :|: : 八: :|《 {うf:j::}      r':f:j:::} 》': : : :.!: :.l `\
                                         |: ハ: i:.小 :. 乂:::ソ       乂:::ソ ハ /: /):.:.|
   全琮は主力を率いて六安からさらに北上した        |:' 从:.:|: ヾ:.        '        ムイ:.:/イ∧乂
                                         八! ヾ : iハ        _      : : : イ ノ′
                                              ∨: : ヽ          イ: :/}'
                                              ハ: : 从:>      .< /: :i
                                             人: :.| ヾ小 ≧≦ 小/: ヘ{
                                                 >乂:. :r'       ノイ \
283 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/10/03(日) 22:19:57.47 ID:6QNJXLMo
【紀元241年4月 魏 揚州】

         寿春○ \\
              / │
          _ //\\
         │   \  \\
         │芍陂 │  .││肥
          .\_ /  .││
                 . \\ 水
                 .  \\
                         
                     .施 \\○合肥                    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                      水\\     __○居巣            /  _______
       ○六安              / \_/│              ./  /◎
                        / 巣 湖 . │             /  / 建業
                        \__    .\ ○東興      /  /
                            \_/\\        ./  /
                                  \\     /  /
                                   ││  /  /
                             .濡須口○│└─~  /
                                   /   _/ 江
                                _/   /
                           __/     /
                          /      _/長
                        /   __/
        皖○            /   /
                     /   /

────────────────────────────────────────────────
     ____
   /      \              
  /   _ノ ヽ、_.\            
/    (●)  (●) \           .
|       (__人__)    |           主力を率いて六安からさらに北上……?
/     ∩ノ ⊃  /    .       
(  \ / _ノ |  |     .       
.\ “  /__|  |             .
  \ /___ /             

────────────────────────────────────────────────
284 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/10/03(日) 22:21:30.05 ID:6QNJXLMo

      / ̄ ̄ ̄\
    / _, 、_ \
   /  (●)  (●)  \        目的地は寿春かお?
   |    (__人__)    |
   \    ` ⌒´    /

                             .         /: : : : : : : : : :      ー- 、`丶、
                                     , ': : : : : : : :- 、    . . `丶、`丶、`丶ヽ
                                  /: : : : : :    . : ヽ: : :`ヽ、: : ヽ.: : \. \
                                  , ' : : : :   ヽ、:、: : : : :ヽ`丶、\: : :ヽ.\`、
                                /::: : : : {  ',: : {ヽ、ヽ、::::::. :\-ヽ=、: : :.';. }.\
                                ;.:.:.: : :  ヽ: : ヽヘ -\` ー- 、} _}_ {ヽ: :}/、
                                {:.:.:. :   : : l\/\      イテ"ワ; :}/:.: : ヽ、
                             .   !: :  . : : : :.V ヽx==ミ     マ_:j V:::...: : \ヽ
   この戦で全琮は変わった動きをした       '   : :: : : : :ヽ 《 マんハ,    丶    ;\::::::: : ヽ
                             .   ヽ:\:.:.:.:.:.:.. : \ ゝ '’    ,、    八 ヽ`丶、|
                                  }.:.:.:.ヽ、:.:.:.:.: : :`丶、_    '    ′  ヽ   ヽ
                             .      !ト、 :.:::::{丶、:.:_:_: : : :\      ,.'
                             .     '| ヽ{\`ー‐‐ <`丶: :ヽ -‐ ヽ./ ̄ ̄:~` / ̄二ニ=、
                             .            ヽ|`丶、|\  `ヽ   /:. :. :. :. :. //:. :/;';';';';';';';`丶、

“やる夫が正史を書くようです 第二十三回 中編”の続きを読む

やる夫が正史を書くようです 第二十三回 前編

2012.04.28 (Sat.)
57 :1 ◆ZXqVVWPHtc [sage]:2010/09/19(日) 14:31:22.44 ID:3tZIpw.o

               /             \
          /   !   |  |  !  |  ヘ   ヽ
         /     .!   |  | 斗  l     ' ',   ハ
 .        /  |  |  | .´| ヽ  ヘ.   | l   ハ    .「やる夫が正史を書くようです」第二十三回前編。
 .         |   |  |  | .Yf アぅミ Y   | l   l ハ
 .         |   |  ∧  V弋fタ  ヽ|  / V  | |    今回からはあまり知られていない
 .         |  l.∧ ヽ ヽ |   `   l}ィ坏 '  /  |    魏の後期のお話になるんだ。
           V V \ ヽ \       マt7./   ,′   
           V V  \\ ヾ  r 、_ ´  イ   /     .「司馬懿が曹爽を倒して魏の実権を握った」
          ヽ ヽ   { ヾ   ゝ‐ '   /  /      その過程を中心に話を進めていくよ
         , -―- ≧ _\ ヽ .       ィ   /       
      //: : : : : :.-―― ヾ> ‐ < / /        
      /: : : : : : : : : : : : :/ ̄ ヽ .ィ }イ'´                          ,. -ォ大、-、 _
     /: : : : : : : : : : : : :/ : : : : : : ',                 .          / ´iV//| ハVハヽヽ
                                                // i.:.i ` |i |! |` |! :i ',:ヘ
                                      .         | i |斗ニ―-ニ‐-|:. i:}
                                               ハ:.:. k七i`  ´亡ハイ /イ
                                      .         l (ハ、ゝ  __'_  /イィ:.|
  三国志関連の書籍だとスルーされがちな時代だけど、           l :i `ー'、  `ー ´  ./,ノ |
  改めて調べると色々と発見もあったりするのよね。             l :i i  i:ゝ、    イ:.i :i |
                                      .        l :i i  i:.:.:.|  ̄ |:.i:.:.i:. :i i
  後、いつもどおり、>>1は投下中に読者のレスに反応しないわ。   .  l :i :i  i:./     `ヽr- _ i
                                             l :i :i_ - ´_ 、   -‐ ´:i|   ヽ
  前口上はこのあたりにして、そろそろ始めましょうか?         /://     ` ´    ,r| .i  }
                                            //.{  Y     :i  _,.rrvく_.Y  ハ
                                           // /ト、ェrv‐r-rv:{ィくv ´ ̄ `i:  i ',
                                           /  / i :{´ ̄ ̄` Y ´     i: /i
                                          ノ :/  ハ :',           /: ハ:.i  ',、
                                         / :/  /:ハ :',         イ:. ハ:.ト、   \

やる夫が正史を書くようです 第二十二回 後編(と番外編「手紙について」)の続きです。

58 :1 ◆ZXqVVWPHtc [sage]:2010/09/19(日) 14:32:11.17 ID:3tZIpw.o
【紀元238年12月 魏首都 洛陽】


   .∥                            ∧          _____| .::|─Λ
   .∥                       Λ   /| |n_n_n     ∧  n_n_n_n_| .::|⌒| :|へ
   .∧                      i.  | i'´ ̄`i∨  . ::|ニニニニニニ|...    ∨  .| :| ̄|
  ∧ヘ                 Λ | |'´.:∧| |  . . ::| ロ ロ ロ ロ .|::: .   .:.:|_n_n_n_n_n
  ΔVΔ                    | :|ヘ| | / n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n . :::|     ..:|
  ||:||:||:||            n_n_n_n_n_n_n_n_|::.: .               . :.:::|_n_n_n_n_n_n_n_n_n_
_||:||:||:||            |::.:. .        |::.:.n.    n    n   .n.:.:::|       / ̄
  |===ト、  │       |:: . . `=f==f===|::.:. .. i | i             . :.:::|  n   ,∠___
\\|_| \n_∥_n_n    |:: []__|_|__.|::.:. .. l!ヘl!  「|  「|   ____|____.|] [] [] [] [
]士ェェェェェ| ∥::ロ:ロ|___、 |::.|X⌒X⌒X⌒X|::::.::. |曰||  .|.|'⌒|.|  /_n_n_n_.n , .|========
 | /Λ /Λ:| //\ :::|─‐ヘ.∧二二二二二二二二|TT|  :|:|   |:|  .| :|ロ|: |ロ|: |ロ|: / |工工工工
 | || ||. || ||::| _./__.,>:| ゚_゚::゚::| |_l]_l]_l]_l]_l]_l]_l]_l]_l]_l.|.|_l.|-──────────|ェェェェェェェェ
 | ||_||. ||_||::| | 「| 「|| .∠∧┴/_n_n_n_n_n_n__/ l] l] l] l] l] l] l] l] l]|┴r┴r┴r┴r
]士ェェェェェ] | l」 l」|ヘ、| |:::::| ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ /_n_n_n_n_n_n_/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | ∠二二ヽl=|====| ̄|::| |:::::| ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ | ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ /_n_n_n_n_n_
 | ||:::::::Λ::| l: | 「| 「 ∧      ∧      .∧      ∧      .∧      ∧
┬┬┬| :|┬┬┬┬| :l┬┬┬┬.| :l┬┬┬┬| :l┬┬┬┬.| :l┬┬┬┬| :l┬┬┬┬.| :|┬┬┬┬‐
∧∧/`| ::|ヘ/∨∨ヘ| ::|ヘ/'∨∨ヘ| ::|ヘ/∨∨ヘ| ::|ヘ/'∨∨ヘ| ::|ヘ/∨∨ヘ| ::|ヘ/'∨∨ヘ| ::|ヘ/∨∨ヘ|
./⌒ヽ :| ::| 〃⌒ヽ | ::| ,〃⌒ヽ | ::| 〃⌒ヽ | ::| ,〃⌒ヽ | ::| 〃⌒ヽ | ::| ,〃⌒ヽ | ::| 〃⌒ヽ |
二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二
_l'__;l__ l>┬┴┬┴‐┬┴‐┬┴‐┬┴┬┴‐┬┴‐┬┴┬┴‐┬┴‐┬┴┬┴‐┬┴‐┬
__;l__l/´,>┴─┴‐─┴‐─┴‐─┴─┴─‐┴‐─┴─┴─‐┴─‐┴─┴─‐┴─‐┴


───────────────────────────────────────────────
   /.:.:.         \
  /:,:.:.:  /   ヽ    \       
 /.:.l:.:.:/:/   :/  ', :l   ヾ`ー      
/!:.:.|:.: l/  〃 / j } :|    ハ        景初二年十二月一日、明帝曹叡は崩御した。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l  l }       .
 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j       .当時の景初暦で言えば、景初三年の正月早々世を去った事になる
  ヽム:.} c;_j    c;リ ル iレヽ       .
    `ヘ:ゝ    .'    小/         
      ヾ:{>、 _ ィ<}/|/          
   _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
59 :1 ◆ZXqVVWPHtc [sage]:2010/09/19(日) 14:33:34.63 ID:3tZIpw.o

   ,. ‐ ''"´ ̄ ¨゙''ー、
>'′         `心‐、
○: : : : : : : : : : : : : : :: : :ヽ
; ; ; ; ; |: |: ::λ: :|..|..|.............}ミヾ
: : |/|/|/|/ |/|// }/}_彡ミヾソ                              _
: : |  ◯     ◯' .|: : :ヽ::}                                 .  ´_`ヽ_.-─-、
: : !  :::::::     :::::::: {:: ::/|/                              /.  ´ : : : `ヽ_.-─-、\
:::!入.  rv- ..__   }: ::{ ′                        // : : : : : : : : : : : : : :. :.\\
ヾヾゝ、_.!   /  ,ノ                               //: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \ハ
゙`゙゙゙゙>‐≧=<‐'"´                                f/ : : : : : : : : : /: : /iハ : ヽ : : : : : ヽi
 /:::::::\ィ=|:::::::\                            /: : : : : : /: : :./i: :/`‐'ヘ : :ト、 : :ヽ: :∧
// ̄ミヾ\|:::::::/|                              /: : /: : : / : //:./    \i V: : i:/ : i
                                      i: : /: : : //_ムイ    _.L_ V´:l : : |
 魏 皇帝 曹芳                            l: /i: : ∠r' ̄ ̄`     ´ ̄ ̄`ヽ: | : : |
                                      `i: l/i ィT弐ハ     ィ弐ヾ゙Y´ i:ハ: イ
                             .          |∧ヽi弋_{zrソ       弋z.ソノ  il ノ/|
                             .          |: : ヽ{                   r':. : :.|
                             .          |: : : ハ       '      ∧: :. :.|
                             .          |: : : i: :.\    ---    /: :.i: :. :.|
                             .          |: : : |: : : : :>、      . <:. : : :.|: : : |
                             .          |: |:.:.|: : : r'‐{¨> .- .<¨Y}ハ: :. :.|: :.|:.|
                             .          |: |:.:.|: : / Y/////////Y  \: |:. :|:.|
                             .           l:.:l.:._l__〈 /`ト、____ノi\  V: : 乃
                                     r‐´' ̄   V  l/////////.|  \/ ̄ ̄`ヽ、

                                           魏 皇太后 郭太后

───────────────────────────────────────────────
   /.:.:.         \
  /:,:.:.:  /   ヽ    \       
 /.:.l:.:.:/:/   :/  ', :l   ヾ`ー      
/!:.:.|:.: l/  〃 / j } :|    ハ        その日のうちに皇太子の曹芳が皇帝に即位、郭皇后が太后となった。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l  l }       .
 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j       .同時に大赦が行われている
  ヽム:.} c;_j    c;リ ル iレヽ       .
    `ヘ:ゝ    .'    小/         
      ヾ:{>、 _ ィ<}/|/          
   _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
60 :1 ◆ZXqVVWPHtc [sage]:2010/09/19(日) 14:36:03.53 ID:3tZIpw.o

           ,  -── - 、
       , - ´          `‐、
  -‐ ' ´                  ヽ
    /   i    \          ',
   / /    l i    ヽ         i 
  ,' ,'   l il li    ヽ', - 、   _  l
  i l   ,イ l ', ! ', ト   ',i「ヽ ',  l::r-ヽ l            / /-ーl
  l li    i l l,. -ァ ',! ',  ',lヽl l  L\ \         , -/   l -ー l
  l ll   l /ト..イ ', ト、 l  /    \  \ , - 、 , -'´  /   l -‐ ' ',
   ',l ', i ',  l:::::!    l ヽ l-'´    _ ノ\/ -‐ '´         ',-‐ '´ ` ‐-r  私が大将軍の曹爽である!!
   ', ヽ!ノ  ソ Zz   !  l',ヽ/プ´   ̄/  /            ヽ、/_, -'´
    ' ,/ l   , - 、 l  l /:::/,'     /  /                /
    /  ',  く     )l  l:::::::/ i   /              , -─‐ '
    ,'  / ` ‐ 、     l ,'::::::/  l             , -‐ ' ´ 
    i ,'      `ア´l /::::::;'   ',     ,  -‐ ' ´ 
    l ,'     /::::ノ::::::::::i    ` ‐ 、 イ

            魏 大将軍 曹爽            .━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
                                   ,イ! ト ヽ.:.:|: : : :|..: : : : :| : :ト.ヽ : : : : : : : : .∧!ヽ:ヽ. : : : : : :l : :
                                   ::| |::ヽ V : : :│  : : :l、 : :l \i : : : : : : :. l__lj__j ハ : : : /l
                                   ::| |: ::j  ヽ: :.:l\_:_:j__ヽl..__ \  : : : :ィ リ Y: .ヘ : : ,
                                   ::|  / /\ゝ´ \: :l ー\    \ : :/     l :/|  /
                                   ::|   /: :.|  \!  ゝ\   ヽ    ゝ/ ___,.ィ /:/ ! /
                                   :: : 丁| : : :.ヽ.     _____`.,        ` ̄´ /  ..イイ
                                   ::.: : |│、  : :\ ´´  ̄ ´             //..: : :|
                                   :: : : ゝ\:ゝ、. . :\              /   イ  ..: : : |
                                   ::ヽ: : : \\l `ー‐`          _     イ   .: : : : |
                                   :: : \: : : \\            ̄     /│ : : : : : |

                                           魏 太尉 司馬懿(字:仲達)
                                   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
───────────────────────────────────────────────
   /.:.:.         \
  /:,:.:.:  /   ヽ    \       
 /.:.l:.:.:/:/   :/  ', :l   ヾ`ー      曹叡の遺言どおりに大将軍の曹爽と太尉の司馬懿が政治の補佐を行う。
/!:.:.|:.: l/  〃 / j } :|    ハ       
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l  l }       .両者とも都督中外諸軍事・録尚書事を兼任、
 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j       .各々三千人の兵を統率し、交代で殿中に控える事が決められた。
  ヽム:.} c;_j    c;リ ル iレヽ       .
    `ヘ:ゝ    .'    小/          これが皇帝曹芳の治世の体制となる
      ヾ:{>、 _ ィ<}/|/          
   _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
61 :1 ◆ZXqVVWPHtc [sage]:2010/09/19(日) 14:37:10.85 ID:3tZIpw.o



     //    //   / ∧/ ||  |    |斗─-<,_  ! ヽ l  | ! ',
     //    l //   ,斗- ┼ー||  |    | !    l} ` ト、 || ,' ∧. l
     / | l  |/ l /  ll   |   ||  |   / |__l|___|L. / / / ', l
    ,′l |  | イ   ||__ヽ_レ'  ̄ ̄´,. -─ー   ` / / ∧  l l
.、  /  ハ ヘ   ', ヽ__/ - ── 、      ,ィ千天卞ミ >/ ∠、l  l l
 ヽ/ ./ ∧ \ \  l,ィ扞弌ミト、        ┴ゞ'ー'  //ヽ} 〉 l  l l   .皇帝陛下からの
  \/ /  \ \ ∨厶⊥ゞ'┴                 ´ ,'Y´ノハ. l  l l   ありがたい詔勅を読み上げるわよ
    \  //{\{ \ゝ          i            /´ ,イヾ, l  l l
´:: ̄::`ヽ\厶ヾ `ゝハ                        //| |  | l  l ',
::::::::::::::::::::\>、__\\∧       ー- -ー '゙     / ̄\l | l  l  ヽ
:::::::::::::::::::::::::::´::/ ` ーヘ                 ,. ′    ヽ | |  ',   \
::::::::::::::::::::::::::/       ` 、                /       \ !  \   \
::::::::::::::::::::/         ∧ > 、       ,.イ>            \    ヽ,   \
::::::::::::::/           /  \  `ミューィ≦´//          〈:\ _ \
::::::::/             〈.    \ _ヽ/__,/ /            }:::::ヽ::::::: ̄:::::

                 魏 中書令 孫資

───────────────────────────────────────────────
   /.:.:.         \
  /:,:.:.:  /   ヽ    \       
 /.:.l:.:.:/:/   :/  ', :l   ヾ`ー      
/!:.:.|:.: l/  〃 / j } :|    ハ        曹芳の治世の始まりに際して、彼の下した詔勅が読み上げられた。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l  l }       .
 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j       .ただし、八歳の皇帝が詔勅を書けるとは思えず、
  ヽム:.} c;_j    c;リ ル iレヽ       .おそらく中書省の劉放か孫資が代わりに書いたのだろう
    `ヘ:ゝ    .'    小/         
      ヾ:{>、 _ ィ<}/|/          
   _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
62 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/09/19(日) 14:38:57.51 ID:3tZIpw.o

                                                        _,. -─‐- .._  
                                                     ,. ´´ ̄,>>ニヘへゝ.._    
                                                   // /./// /l lヘ. \`   
                                                      / /  /<,.イ / / ! l ヘ l 、 ヽ   
                                                  / l , l {.__,厶/ {  |│l |l l ハ   
  朕はつまらぬ人間でありながら大業を継承し、                  / イ_{ |リV /ノ` ゝノ 」_j. 川  }   
  孤独で訴えかける相手がいない。                       /  / ヘ! r‐==、     `メリ  イ   
                                                /  ,ハ           ,! ‐=ミ //ノ'′    
  大将軍と太尉は臨終のご命令を謹んで承り、               /  ,/ /`ヽ.    ._       /イ「   
  朕の身を両側から補佐し、               .          /   / / ,ハ、    `¨´   ノ l |  
  司徒、司空らは百官を統率して社稷を安んじている。         /  / / / /イ{、丶     ,. ´l| _ -ヘ   
                                              /⌒ゝ'‐-一/  |'ゝjハrゝ-ァ´\-,ニ‐  ̄ `\    
  卿大夫共々、汝らの心に鞭打ち、朕の意向に沿うように     , イ:.::.::.::.::.::.::.:/   l、v  ̄j「、,ゝ、/ \:.::.::.::.::.::.\ 
                                        ./ ノ.::.::.::.::.::.::.:/    l ^^'1| _リ >′   \:.::.::.::.::.::.
                                       //´.::.::.::.::.::.:.:::/      ヘ\ |:| /        }:.::.::.::.::.::.
                                      /f´.::::::::::::::::::::::/      ヘ. ヽ/       /}:.::.::.::.::.::.
                                     ,/ ノ.::::::::::::::::::::::::ゝ--─‐一¬ヘ-'──‐--っ//\:.::.::.::.::
63 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/09/19(日) 14:39:44.90 ID:3tZIpw.o



                                                  __
                                                 .x<       ̄ >ユ 、
                                              ,ィ     / /    / | | ∧ \
                                                / /〃 /  / / / .| | l ハ '.  \
                                            {ハl l / /| / /   | | | U |   \
                                               }从|/ `∨ /   Ll ゝ‐'',      ハ
                                            _ ノfミx |从/ / ,′   }     ハ
   現在建造中の宮殿の工事は遺詔により中止とする。         {    ル' ゞ  }イ /    /ハ     |
                                               '.        / /   /  ハ.      |
   官庁所属の六十歳以上の奴婢は、解放して平民とする         }       /イ , イ  イ   '..    |
                                            〈         ∠ ィ   Vl !   '.    |
                                             l        {__ /  |   '..     |
                                             `  ̄ ヽ   厂V´l     |     '.     |
                                           __,.r‐/ ̄ ̄` ー‐ ┴―― 、   '..    !
                                   r/ 7´{¨7´   _.ニ/              \   '..   |
                                  /   " {  __厂 ヽ.ノ                 }   '..   |
                          _,. - ――┴――― '      、 \                 ,′  '..  |
                                       `丶、  \                /     '.. |
                                        _____                 ,∧       ∧
                                 .>に´  r' ∨   `丶、    、____/∧ ヽ      ∧

───────────────────────────────────────────────
   /.:.:.         \
  /:,:.:.:  /   ヽ    \       
 /.:.l:.:.:/:/   :/  ', :l   ヾ`ー      また、こうも言っている。
/!:.:.|:.: l/  〃 / j } :|    ハ       
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l  l }       宮殿造営中止に関しては曹叡の遺命とあるが、
 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j       おそらく、司馬懿、劉放、孫資の間で協議されたと思われる。
  ヽム:.} c;_j    c;リ ル iレヽ       .
    `ヘ:ゝ    .'    小/          生前の曹叡の行動を思えば、彼が宮殿造営を中止するのは考えにくい
      ヾ:{>、 _ ィ<}/|/          
   _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
64 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/09/19(日) 14:40:55.51 ID:3tZIpw.o

      /ミミ、 ̄「「「¨リリ゙777
.     /:==≡ジ ̄ ̄ ̄"\
.    i:三三三/    ,.、_ `ニニゝ、
     l===シ     '^'''‐-゙ニ7' /
.     !三三ニ└- 、   ===t ,,/               よくも三公である我らに断わりもなく……
.   l===r'ニヾミ|   `ニニ   \
   l:三三三| {こ|ミ|.   __,ノ r __  ヽ             取次役風情が偉そうに……
.   |=== | に|ミ|. /r'ニ.‐- 、.__ラ
  │三三三:ヽニlシ / に二二ニZ
   |===シ´ :|           __ノ
__/|三三/   :|         | ←しばらく前に司徒に転任
/::::::!ニ/       `ー- 、..____,ノ`ー-                         ______/  \┴ー-く/´\
::::::::K             ,イ:::::::|::::::                       / .//     ` ̄ ̄´    \
                                         ./   / /     ./:      |    ヽ
      魏 司徒 衛瑧                          /     |/      |:..|: |: |: ∧: l:   ヽ
                                         |    :|       :|斗 /‐/|: / |-〈:   |:. ',
                                         |    :|       :|.:/x示ミ|/   示:|: ∧: |
                                         |    :|       :l'〈 r'::::}|    r'i| レ':|∨
                                         |    :|       :|  Vzソ   V} {:  !
                                         |   .:ハ     :|  ー    , ー |  |
   先帝は特定の側近ばかり重用していましたからね       .|    ヘハ     |'' ''      。 ''/:. |
                                        ノ      .:∧   ∧、       /:.:  |
                                       /. イ::.   ヾ.__∨   |_   ァー' |.:.  /
                                         .レ|:.     \\  |::::::ヽ/>、   |.: /
                                          ゝ、::    ∨ ヽ|\::::|∧ \ |/
                                         /_,\.:.   |   >‐V/ー<  >、

                                              魏 文官 蒋済

───────────────────────────────────────────────
   /.:.:.         \
  /:,:.:.:  /   ヽ    \       
 /.:.l:.:.:/:/   :/  ', :l   ヾ`ー      .事は全て宮殿の中での協議で決められた
/!:.:.|:.: l/  〃 / j } :|    ハ       
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l  l }       曹叡の死からこの詔勅が下されるまで、
 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j       大部分の群臣は事態の推移を把握していなかった。
  ヽム:.} c;_j    c;リ ル iレヽ       .
    `ヘ:ゝ    .'    小/          地位では司馬懿と同格である
      ヾ:{>、 _ ィ<}/|/          司徒衛瑧、司空崔林も同様だっただろう
   _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
65 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/09/19(日) 14:41:39.60 ID:3tZIpw.o

      ,'   ,'  l l  l li li l', ヽ    l     l
        i    l  l li lil l l l l.',  ト、   l   \ iト、
        l.l  l  l l l il l ',l', ヽ、lヽ、l ヽ l .l    // \
      l l  l  li「Tイヽ ',l', イプT-ァ、l lヽ  /イ',  ヽ
       l l  l',  ', l:::::l   ',  l::::::::l  l',l l ノ/  l ',  ヽ      .太尉。
        ', トヽ l ',ー'    └ー' ,イ ',!'´    l. ',   ',     
       / ヽ.l ヽl ト、 丶   〃 ,イ_,l l      ', ヽ   ',     皆の視線が突き刺さって痛いのだが……
     /  / 丶 l l ` ‐、._., -'´ l l l       ヽ \ ',
    /  /     l l  , ┴- 、   Ll /ー- 、     \  i
    / /      ,-l lrー  ̄ゝ ヽ 「ノl    ヽ     ヽ. l
   ,.イ       /  ヽ /「 ̄   ',、r-r‐T"「´l ̄l 
  / /     rT7「 ̄l ̄l 「 ィ    ',l_,、-‐ー-- 、._l     . / /  /::/  /    ヽ       }      l    |  i  l
 / /      l-‐'"´l ̄ ̄ └ ',   入ノ      l     |./  /: 1   L       ` ヽ   |        l     i  l  l
                                    /  /:/ .!   「 " ` ミ 、    \ i       /     / /   |
                                    ! /ツ  ト、   !     ヾ    l     /     / /   .i
                                   ./   ,  } ヽ i             l   .-- 、_./ /    l
                                   ヽ  {  / l \ヽ             j /_  ´   ヽ / /  /
   上に立つ者の宿命ですわね。               /  l }ヽ `   ヽ〉            `ヽ  ー ´ /  /
                                   . i  i l         _     ヽ      ソ  _. /  /
   この国の行く末は大将軍にかかっておりますわ。   il   !. l  ヽ        ソ`}ィ.、 '      /7 ´   /
                                    }  / ト...  \ト、   ⊥ヘリ     _ イ./   /
   何かあれば私めがおりますゆえ、            ハ   l::::::::`:ー.、{_ ヽf .イ }-- ァ /ソl_入 ィ /
   お役に立てる事であれば、お力添え致しましょう    リ{   .l::::::::::::: ´  _二ヽ}  ! ´ f イ .,! .l ´
                                    ヽ !  .{:::::::/  f }  l /  〃 リ / / .}  i
                                   、 l   l:::/   " - 1 }  /  / ´ ./ .i  !
                                   .l }   /      /       /  /   ヽ
66 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/09/19(日) 14:42:42.30 ID:3tZIpw.o


          /                          ',
          ,'/   ,'   / ,イ i                 i
            i !    ,'  ,' //,'l l l              l
         l l   i  ,i /,イi l li l i ',       i     l
         l l    ! il ,.イ,' l! l l l li ',  ',     l       ! ,ィ
          l li  l  l!rr-、! ', l ',! ',   ',   i. l   ', !/ l
          li',  l  ll!.ト.イ   ヽ! ',  ',ヽ、i ', l l    i,イ/ ̄l
           ! ',   l il Lリ    ̄「`てー 、!', i l l`ヽ //ト   ノ     太尉にそう言ってもらえると心強い。
              ヽ ', ! l,,      ';:::::ヽ-プト、リ ノ /,.イ  lヽーく
           / 入ヽ ', ヽ    ` ー-- ' ,' /、_ /  l  l \ \    私は太尉を父のように思っている
         / / ,' /  \ 、__    "".,' /     l  l  \ \
        / /   i,イ    \ __   / ノ l      l  l   ヽ
      //     l !         l/ ̄ ̄ ` ‐、   l  l
    // /       !         /, ┴ 、   ヽ \   l  l
  /    /                    l/    \     〉  ',  !
/  / /               , イ      ',i l  ',l   ヽ  ',
  /  /               「:/l       l l   l    ` ‐ 、
,イ  /                /  l       lノ   l       ヾ 、


───────────────────────────────────────────────
   /.:.:.         \
  /:,:.:.:  /   ヽ    \        当初曹爽は、司馬懿が高齢であり名声功績も上であった事から、
 /.:.l:.:.:/:/   :/  ', :l   ヾ`ー      常に彼に父のように仕え、決して独断で事を進めようとはしなかった。
/!:.:.|:.: l/  〃 / j } :|    ハ       
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l  l }       対する司馬懿も、曹爽が曹家の一族である事から、
 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j       .いつも彼を立てたと伝えられている。
  ヽム:.} c;_j    c;リ ル iレヽ       .
    `ヘ:ゝ    .'    小/          この良好な関係が長く続けば、
      ヾ:{>、 _ ィ<}/|/          これから始まる魏の混乱は避けられたのかもしれない
   _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
67 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/09/19(日) 14:43:31.45 ID:3tZIpw.o
【紀元270年冬 晋首都 洛陽】

― 陳寿の家 ―

             |ハ : |: :ハ     ,      / : : 从: ハ
             { ハ: |i: : :ト、           ノイ: : ハ/}' }
                  ノイハ: 人    ‘`     人:/:イ
                  人: :{ハ:. .       . .:ハ} /}′
                `ヾ  _i .>-<. i_ ノ′       .しかし、双頭の蛇は互いに喰らいあい、
                 . :´ : l       l : `: .        両雄は並び立たずという。
               . .:´: : : : :K ___ ヾ: : : : :`:. .                                        
               /{:. :. :. :. :. :. :.:|/    \|:. :. :. :. : : : : }Y  このような体制が破綻するのは必然だったのだろう
           l∧:. :. :. :. :. :. :|  ___  |:. :. :. : : : : :./::l
             l:::∧:. :. : : : : : |/    \|:. :. :. :. :. :.:/:::::l
              /!:::::∧:. :. :. :. :. :.      .:. :. :. :. :. :./::::::::l
  n n―‐ 、 _/:::::::::::∧:. :. :. :. :. :.     . :. :. : : : : /::::::::::ハ _>――‐ ァ
{ヽ} lノ !7  ィ`ーァ:ヽ\::::::::.:. :. :. :. :. :. fォY . :. :. :. :. :. :::::::/::イ _ YY´}/ レァ
ヽヽ{. {ヽ _    /::::::}:::::::Y:::::\: :. :. :. :. 从ハ . :. :. :. :/::::::/:::::{::::|   ィ ノ ノ イ ノ
    `ゝ ‐ァ:⌒::::::::/::::::::::::::::::::::\:.:. :.: :.  . :. :. :/::::::::::::::::::人::ヽ..ィ::7´ ̄ ̄´
        {:::::ゝ:::::'::::::::::::::|:::::::::::::::::ヽ : : :. . :.:.:ィ:::::::::::::::::|::::::::::::::::::::´:::}
        ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i`ヽ∨.:´  |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ

“やる夫が正史を書くようです 第二十三回 前編”の続きを読む

やる夫が正史を書くようです 番外編「手紙について」

2012.04.24 (Tue.)
811 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/08/29(日) 00:57:10.20 ID:43jLEsIo

::::::::::::::::::::::::::::::: :::::::::::  
|    ≫'"´  \ヽ-、〉:|  
|/\/ ̄     --Ⅵー|     
|:::::l ::|/_ ̄`  ´ ̄ |:::|::|
|:::::|:::斤::::卞   'T::::カ|:::|::|
|::'^|:::| ヒcソ    ヒrリ ::::i):|
|::ゝi: i│       /:::i:::| 
| :::::i:::::ト   -  イ:::::i::::|       さて、次回の番外編の告知をしていなかったが、
|:::::::i:::::|::::/`L._爪::::/::::/::::|       次の土曜日までには投下に漕ぎ着けたいと考えている。
| ::::::|:::::iヘ/{_}\/'7:::/、:::| 
|:::/|:::::|/ /「ト、 Ⅵ:::i ハ::|       .テーマは「手紙について」、下の御仁の得意分野と言える
|::|丶|:::::|/| |。| |∨|:::|/ l |

                                              ,'      ; .l l l !ill !i  i:/ メ、l::::::::
                                              ,'   ,:    /| i l l. ill. i  ! ,i l:::::::::
                                              ,'   /    / l   l. il|i l  ∧メ !::::::::
                                             ,'   ,'   . ,'i lハ ', i. ill    X ',、::::::::::
                                           ,'f ,' ,'  i i i! ! i l  i il i   i l.l! iヽ::::::::
                                            li'}  ハ: ,'i i、! ', ' ヾi  i i  i l l l ! i:::::::r^
                                              i!.i ソ il ir !ミ、、 i  !、 ', ! ',l  i ', ',',::::i
  僕ほどの能書家の手にかかれば、                   l i ,' ハ i !! 廴ツ、ヾ  ':、 i i  i !ヽゝ::::l
  手紙の偽造など朝飯前さ                           !.li!.l|!| リ ` ェ、..ヾ ヾ、 ヽ:、 i ! ハ、!l ヾ、::l
                                            ! !从      """ヾ:、ヾ: 、弌itーマ、:ヽi
                                             ′ i           .:: ヽ ー`=.公、`:i
                        、、_                    _,r:::i     rー-‐ '''' ー ‐ --:: 、:ヽ::i
                           `''''"'''ー- 、、、、、、、、、 -‐ー''''''' /:::'.     ``¨':':‐:::::::-::::::::、_  ヽ:;::l
                                       '"       ./" ゙:,  ゙、   ヽ、,..:::::::::::::::/ , ` 、  `
                                        __,      ',::、   ゙ヽ 、:_:::::::::::r ;´ ' ヽ、  ` -、
                                 `;;=--‐‐''''""         ',:::、  `'':::::::::::::;: '   i    ヽ、,
                                i´          ,      ',::ヽ    ::::;::i  _ -t^ヽ、_   ゙`
                                   l          i       ヽ::`:ー ':::::i .ノ:i ノ:::::::: 〉
                                 '          il      ,.ゞ=ー'"メ /::::レ:::::::::::/
                                   i           il   _ ,ィニ´ ニヽ    ーヽ:::::::::::::::/

やる夫が正史を書くようです 第二十二回 後編のあとに投下された、番外編です。

854 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/09/05(日) 11:26:04.21 ID:i2ouMuoo
【某年某月某日 晋首都 洛陽 】

― 陳寿の家 ―

        /_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ヽ
         /_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/::::::ヽ
      /_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/::::::::::::ヽ
        | ;                          |::::::::::::::|
        |           ゙          ;    |::::::::::::::|
        |  _ _ _            '     |::::::::::::::|
        | /_/_/_/_/_/    ___ ゙___.  |::::::::::::::| 
        |  |    |    |〃   ||〃   |; |::::::::::::::| 
        |  |    |    |   〃||   〃| ;|::::::::::::::| 
        |  |o    ゙|      ̄ ̄ ̄,  ̄ ̄ ̄  ;|::::::::::::::| 
        |  |    |   ヾ  ,            |:::::::::/  
        |  |.___゙|             ,,       |:::/
          ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄        l::::::::::::::::::: ̄::::::ー.../:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ハ   
                                        ヽ::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ィ:: ニ'::::l
                                        ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ `ヽ:::::::l
                                         \::::::::::::::::::::::\::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:、  ';::::::|
                                           ,ン、:::::::::::::::::::::`:-..._:::::::::::::::::::::::/::::::\  ';:::|
                                            / | |`ト 、_:::::::::::::::::::::`:::ー-......__/::::::::::::::\ヾl
     三国時代は文学自覚の時代と呼ばれる。            l ト ト. ト、ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
                                           `ハ_|ヾ 弋弍f'ー、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
     今回は文学自覚の時代のひとつの側面を紹介しよう      '´く.   'ーイ l j、7ァt、__:::::::::::::::::::::::::::::::::::l
                                             rヽ 、 lー'-'ノ_ノ∠Lゝト弋ー--  :::_:ノ
                                             ヘ ヽ--j..-<}::::::::::::〈.`
                                              ,レ-'⌒:、   ヽ:::::::::::ヽ- 、
                                       ,. -‐、    ヽニ.:::::;r‐ '´ l::::::::::::::::::::ヘ
                                     ,r'::::.,.-'   r'´ ::::ヽ   __'Jノヽ::::::::::::::::::ハ
                                     /:::::/    |   l::: ` ヽ、_ ヽ_,l:::::::::::::::::::::l
                                  .   | :::|      |   lヽ、__,. 、 ';::::::::::::::::::::::::::::::l.、
855 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/09/05(日) 11:26:48.16 ID:i2ouMuoo

       ____
      /      \
     / ⌒  ⌒   \        作者の中途半端な知識による
   /  (ー) (ー) /^ヽ       「やる夫が正史を書くようです」番外編の始まり始まりだお。
  |   (__人__)( /   〉|
  \   ` ⌒´  〈 / ⌒^ヽ     先の話作りに苦戦してるからって番外編に逃げるのは良くないと思うお
―――――――― \ _ _ _ )

                                                    / ̄ ̄\
                                                  /   _ノ  \
                                                  |    ( ー)(ー)
                                                 . |     (__人__)
    まあ、それに関しては弁解の余地はありませんが……     .         |     ` ⌒´ノ
                                                 .  |       nl^l^l
    この番外編は、本編で語りきれない話を紹介するのが目的です       .  ヽ      |   ノ
                                                    ヽ    ヽ く
                                                    /     ヽ \
856 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/09/05(日) 11:27:32.75 ID:i2ouMuoo

       ____
     /⌒  ⌒\
   /( ●)  (●)\
  /::::::⌒(__人__)⌒:::::\      で、今回は何の話だお?
  |    。`,⌒゚:j´     |
  \γ⌒/■)'    _ /
   ( ^ノ ̄       ヽ
                                                     . __
                                                    ./::::::. \
                                                    /::::::ヽ;;:   \
                                                  . (:::::(::::冫    |
    以前の番外編では、                                 . (:人;;;) .    |
    「軍事力」「貨幣」の話をしました。                          r‐-;::::::. .     |
                                                  (三)):::::.. .   |
    今回の番外編では                                  >::::ノ:::::::::.    /
    三国時代を象徴する「名士」か「屯田」の話をしようかと思いましたが、   /::: / ヽ;:::::::::   /
    今後のネタバレを多分に含みそうなのでやめました             /::::/ ⌒ヾ:::::::::::.〈
                                                 (;;;;__ゝ:;;:::::\/:::::)
                                                   . |\::::::::::::;;:1
                                                   . |:::::\;;/:::|
857 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/09/05(日) 11:28:55.48 ID:i2ouMuoo

.        / ̄ ̄\
     . / ノ  \ \/`i
     |  (●)(●)./  リ
    . |  (__人__)..|  /
      |   ` ⌒´ リ  ヒ   
    .  ヽ     //  ,`弋ヽ      そこで急場しのぎのネタとして、「手紙」の話をしようと思います
   __ ヽ  - ′.Y´  , `ヽ`.l
  / :  : :介〈  `ー〈::....ノ   Vヽ
  | : : : : ::〈 「`ヽ_ー 、 `ヾ_/ //:|
  | : : : : : /: | {::::} フ-、`ー┴‐- │
  | : : : 〈: :│ {::::l /. :`ー‐一′ ::|

                                                    ___
                                               /      \
                                              /ノ  \   u \ !?
      手紙?                                  / (●)  (●)    \
                                             |   (__人__)    u.   |
      これまたえらく地味なテーマだお                  \ u.` ⌒´       /
                                            ノ            \
                                          /´               ヽ
858 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/09/05(日) 11:29:29.30 ID:i2ouMuoo

       (⊃ ̄ ̄\
     (⊃   _ノ  \
    (⊃   ( ●)(●)
     |     (__人__)
     |     ` ⌒´ノ          不思議に思った事はありませんか?
       |         } \
     /ヽ       }  \       『三国志』を注意深く見ていると、
   /   ヽ、____ノ     )      .●●が××に手紙を送ったという話が多く出てきます。
  /        .   | _/
 |         / ̄ ̄(_)       魏、蜀、呉、三国問わずにです
  \   \ /| JJJ (
   \  /   /⊂_)
                                                   ____
                                                 /      \
       ふむふむ。                                  ./─    ─  \
                                              / (●)  (●)   \
       そういや結構多い気がするお。                    |    (__人__)      |
                                              \   ⊂ ヽ∩     <
       『三国志』の著者としては、                        .|  |  '、_ \ /  )
       ああいうのをまとめるのは面倒で面倒で……             .|  |__\  “  /
                                                \ ___\_/
859 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/09/05(日) 11:31:09.28 ID:i2ouMuoo

   / ̄ ̄\
 /    _ノ \
 |::::::     (● ) )
. |:::::::::::   (__人)
  |::::::::::::::  `⌒´ノ          ....,:::´, .    ここで質問です。
.  |::::::::::::::    }          ....:::,,  ..
.  ヽ::::::::::::::    }         ,):::::::ノ .       何故三国時代に手紙のやりとりが盛んになったと思います?
   ヽ::::::::::  ノ        (:::::ソ: .
   /:::::::::::: く         ,ふ´..
   |:::::::::::::::: \       ノ::ノ
    |:::::::::::::::|ヽ、二⌒)━~~'´
                                                     ____
                                                   /      \
                                                  / ─    ─ \
                                                /   (●)  (●)  \
                                                |      (__人__)     |
              紙の発明でおk?                        \    ` ⌒´    ,/
                                                 /⌒ヽ   ー‐    ィヽ
                                                /      ,⊆ニ_ヽ、  |
                                               /    / r─--⊃、  |
                                               | ヽ,.イ   `二ニニうヽ. |
860 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/09/05(日) 11:31:38.45 ID:i2ouMuoo


              / ̄ ̄\
              _ノ  ヽ、  \   ,.:┐
            .( ●)( ●)  ..| / |
            (__人__)     .|./   /
             i⌒ ´ .r-、  |/  /       理解が早くて助かります。
             {     ヽ, ',. .,/ :/',
             .ヽ   .|  l_/_, -‐、',        それではさっそく、
              .ヽ . |   / , --'i|       .手紙が流行するきっかけを作った
              /   {  V , --ヘ       紙の発明について述べていきましょう
              |   ヽ  L| r= |

“やる夫が正史を書くようです 番外編「手紙について」”の続きを読む

やる夫が正史を書くようです 第二十二回 後編

2012.04.24 (Tue.)
583 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/08/22(日) 21:38:11.98 ID:ViRNruUo

              i、 〈l〈l r,==¬
             -=| |=‐  |.|   |.| o o o
       /       i7 |.| 「/   L===」
      〈        ゙'
      /      、ー--‐へ、 (⌒\          「やる夫が正史を書くようです」第二十二回後編……!
  .  , '      l`i‐r-ゝ  v   \\、ヾ;  ヽーァ─
    /イ    :ト、!│| ! , ij   u \ヽリ   ∨     .>>1は投下中、読者のレスには反応しない……!!
    │,イ   | u | | l∠ニ  u    ト、     ヽ  /
     l/ | ,イ |─ァつ_ ~U~ u/;⌒i   |:: \   ヽ /   俺みたいな小者がこんな役やっていいのかよ……!!!
      レ W f/ ノ ,.- // ./ j v |:: u \  V
           { /つ ィ .// /   u  |::v /ヽ.  i
          l /つ/ レ'  〈__,.ヘ   | ̄7  ヽ |
          ヽ ヘ'v ー-、 ノ  ヽ  | /    W
            \ ij 0 ヽ.   `ー' | r‐¬ |
             \ ノ O \    |_!o ol_|

やる夫が正史を書くようです 第二十二回 中編(とおまけ「蒋琬のその後と魯粛のあの頃」の続きです。)

584 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/08/22(日) 21:40:02.07 ID:ViRNruUo
【紀元238年5月 魏 幽州 帯方郡】


  (⌒ヽ                                              (⌒ヽ
  (    ,⌒)                                   (⌒ヽ    (
 (    ⌒ヽ                                   (   ⌒)   ゝ
  ゝ      ⌒ヽ,,                               ,,.(     )、,,(
 (          ⌒ヽ                                (          ゝ
 (            )                               (  
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
.....:::::::... .....:::::::....... .....:::::::...  .....:::::::...   ..:   ..::::.   ...::::::.. ..::::::::........ 。゚。,,,_ .....::::::::::::::::
.....:::::::........:::::::........:::::::........::::::  :........:::::::...... ..::::::: .:::::.... .:::::  ....::::... ........  ::::::::....... ...::::::::. ......
.....:::::::... .....:::::::... .....:::::::... .....:::::::...   .:::::...............::::::::..:::::.. 。...:::::::::::::.....  .::::::::........ ...::::::::::.. ::...
。.... :::::.....:::::::... :::::::.....:::::::...::..:::::.....:::::....   。..::::...... 。...:: ......  .....::::::::..:::::..::.....::::::::::::::::... ...:::::::
~~ .....:::::::... .....:::::::... ::  .:::::.....:::::....  .........:::::::::::::::::.........::...:::::::...::::::::::::::.....:::::::::::::。::::::.........::::::::
   ~^^゚~.。.... 。.... . ..:::::.....:::::.....:::::....。.....゚ .........。・...。.... 。 。。..::::...... 。...::::::::... ......::::::::::::::::..
        ~^^゚~~~゚^~~~~~~・。,,,,:~"~~。~・" ゚''~。,,, 。....゚....... 。.....:::::::::..........:::::
: :. . . . .     ..: : :. . . . .     ..: : :. . . ..: : :. . . . . . .   ..: : :. . .~^^゚~・,,。,, 。....゚......。..。....
      .. . ...        . . . .    ..: : :. . . . .  ..: : :. . . . .          ^~^:~。,,,,・
  .. . . . . .          .. . ...        . . . .    ..: : :. . . . .
585 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/08/22(日) 21:41:39.21 ID:ViRNruUo

                                             -‐ '´ ̄ ̄`ヽ
                                              / /" `ヽ ヽ  \
                                          //, '/     ヽハ  、 ヽ
                                          〃 {_{ノ    `ヽリ| l │ i|
                                          レ!小l●    ● 从 |、i|
                                           ヽ|l ||、_,、_, | |⊃  |ノ│
    お、お助けにょろ~。                      /⌒ヽ__|ヘ || ゝ._)|| j /⌒i !
                                       \ /:::::| l>,、 __, イァ/  /│
    ちゅるやたちは帯方郡にご挨拶に来ただけで……  .   /:::::/| | ヾ:::|三/::{ヘ、__∧ |
                                        `ヽ< | |  ヾ∨:::/ヾ:::彡' |
    あなたがたに敵対する意志はありませんにょろ          | |   <父>   .|´ |
                                           | |、________ r ゝ |
                                           レv |      | ヾ!ヾ!
            , --──-、                            .|  .(;;U;)  |
         , イ /      ヘ  ト 、                         |  |  |  |
         i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i                         |__|  .l__|
           ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ 
              | ヽ ' _ ` イ    
             l l  ´=` l            
           ノ  ヽ _,、__ノ             顔立ち、七尺に満たない身長、粗末なチ●コ……
   _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、          
  /;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_         これは間違いなく倭人だな。
 丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::!      .なんでここにいるのかは、だいたい察しがついたが……
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|:::

───────────────────────────────────────────────
   /.:.:.         \
  /:,:.:.:  /   ヽ    \       .
 /.:.l:.:.:/:/   :/  ', :l   ヾ`ー     
/!:.:.|:.: l/  〃 / j } :|    ハ       .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l  l }       何故倭人は帯方郡に居合わせたのか?
 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j      
  ヽム:.} c;_j    c;リ ル iレヽ       .
    `ヘ:ゝ    .'    小/         .
      ヾ:{>、 _ ィ<}/|/          
   _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
586 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/08/22(日) 21:43:11.33 ID:ViRNruUo

          , -=―=―- 、 _
       〃⌒>'´  /    丶`ニ=‐'
       ./ ,′// , ´ /  j } ヽ \
      / l  | i l / /// ,イ ハヽ ヽ
      ノ,イ八 l レ_j/∠∠///∠Ll }ヘ
    <ノ .∧ l  ムrt=k`  ィ=、ルレ′j    .その理由として考えられるのは、
      / イ Vヘ. ヽVr!   jr/ムイ{      彼らが帯方郡に進物を届けに来たのではないかという点。
     ´ W^{ゝヘ ハ.ヽヽ _ ' /〈リヽ     
         j八 }ヽ ヘ、   j`<ミ\      彼らは遼東征伐の最中に帯方郡にいたのだから、
          リ朽\!`{7|:::::::::>ミ;>,     最初から魏に朝貢するつもりだったとは考えにくい。
          ノ \- 厶]::::::::f }::/:/     .
       r=<    V三|:::::::::| |/:/      .倭が公孫氏に従属していたらしいのを考えればなおのこと
       /‐-、 \   ∨メ、::::ノ V、
   .   /_j   , X \   ヽ {´   /
       〈  ´  \\  >ヘ、___,イヽ
       `、   ヽ \.>j    ハ│
        {     ∨  `ヽ、_,/∧|                            ____
                                                /      \
                                               /─    ─  \
                                             / (●)  (●)   \
                                             |    (__人__)      |
     ……で、来てみたら戦争やってました、と               .\   ⊂ ヽ∩     <
                                               |  |  '、_ \ /  )
                                               |  |__\  “  /
                                               \ ___\_/
587 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/08/22(日) 21:44:12.23 ID:ViRNruUo

━┓
┏┛     ⌒
・      ___⌒
    / ― 乂____    ━┓
  /ノ  (●/   ― \   ┏┛
. | (●)   |     (●) ヽ\ ・
. |    (__ノl   (⌒  (●) |        でも、それがどうして倭人を洛陽へ送ろうなんて話になるんだお?
. │       〉     ̄ヽ__)   |
  \__/´      ___/
      /|          ヽ
       | |         |

                                      /: :.イ : /: :./ : /:. :.i:. :. :. :.|: : : : : :\:.ハ : : : : i : : : :.
                                      ///: :/:.:.:.′:.i : : i| : : : : |: : :i: :. :. :.ヾ:|:. :.: :.:|: : : : :.
                                       /  / : :i: : :.|:. .:.|:. :.ハ: : : : ト、: :ヽ: \:. :.|:. :.: :.:|: : : :. :.
                                          ′:イ: :. :.|:. .:.|! /__、: : :ハ_\_:ト : ヽ |:. :.: :.:| : i : : :.
                                       |: / |:.:.i: :|:. :.:ハ′  \ ∧  ヾ  ヽ|: : : : :! /: :i: :i:.
                                       |/ . l : |: :|:. :.|xテ云   \ 才示伝テ:! : : : : /Y:.l!: ト\
        それはこれから述べる                 {'  ハ: |l八: :.! 弋:rタ     弋:_r夕 | : : /イ } ハ:|
                                          }ハ: i:小    ,           イ:.:.:/  イ/ }'
                                           |ハ: ハ           / j: :/´ ∧:.i
                                                  l:i : :..     ‐        イ: /i: イ ハ|
                                               从 i: :.>.、       < / イ:ハ{
                                                  ハ: |    ー<     /' < ̄:.
                                                  ヾ|    }ハ   /:. :. :. :. : \
                                                         ノ} / :. :. :. :. :. :. :. :\

“やる夫が正史を書くようです 第二十二回 後編”の続きを読む

やる夫が正史を書くようです おまけ「蒋琬のその後と魯粛のあの頃」

2012.04.24 (Tue.)
404 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/08/12(木) 10:45:29.29 ID:Ioh/wXAo


                                             ::::::::::::::::::::::::::::::: :::::::::::    
                                            |    ≫'"´  \ヽ-、〉:|  
                                            |/\/ ̄     --Ⅵー|  
                                            |:::::l ::|/_ ̄`  ´ ̄ |:::|::| 
   これから諸事情で没にした前回の内容を投下します。         .|:::::|:::斤::::卞   'T::::カ|:::|::|  
                                            |::'^|:::| ヒcソ    ヒrリ ::::i):|
   よろしければお付き合いください                      |::ゝi: i│       /:::i:::|  
                                            | :::::i:::::ト   -  イ:::::i::::|  
                                            |:::::::i:::::|::::/`L._爪::::/::::/::::|  
                                            | ::::::|:::::iヘ/{_}\/'7:::/、:::| 
                                            |:::/|:::::|/ /「ト、 Ⅵ:::i ハ::| 
                                            |::|丶|:::::|/| |。| |∨|:::|/ l |

やる夫が正史を書くようです 第二十二回 中編のあとに投下された、おまけです。

405 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/08/12(木) 10:46:41.64 ID:Ioh/wXAo
【おまけ】

                                 .... . .....::::::::::::::::::::::::::::::::::::/./
                            ...::.'::....::':..:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/,/
\                       ....::.:.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: // //
\\                     `~ー'--..、__,-..、_,   _  _    .//, ,' ., .´ ,/
.、 .\\                             ~`" ゙''´ `''-,//,/'/  /  ,/
 \, \\_,__,__,__,__,__,__,_ro。                        .'i,` -、_/,,;../.:::: /
  、\ ,\\ニ/ニ/ニ/ニ/ミ'i/ヽーk         _ ,,‐,_ _,、_ _  /゙`‐ 、 ~``-:..、_/  /
 .\\\::\\ 'ニ/ニ/、,'/、::ll\l、,,,,,zvvv、__,,.... .:......::::......'::nr-/ロii/,-'',-",-l~`` ‐ 、::_`-、_´
\ '\\r`'',^´:'ニ/ニ/、,'/l'/`'、、::\;;ゞー、ri=令iーュ/互.iョi;;;_,,,三/,-",-'',-"-| || |:| |:| |:`-:、_`-、
  \`r''^´/ :/ニ/ニ/、,'///, -|´'ェ ̄/、>/尺ニ∧::品:::,ノ:::::,/  ~`'‐、_<」,-" :| || |:| |:| |:| |:| ゙ -
,,_r''^´llli||'´.::/ニ/ニ/、,'/-´''llレl|エエ/||ヽロl:::二}_」l但iく;;;,,:<"K",Kミ、i|l|`''‐ 、-'| ||\_|:| |:| |:| |:| |
llllllllllllli||.:::/ニ/ニ/、,'/.lレllレll_,l|,,エ/=||=|`、ミ平平'不、.「}{::|"I''i/,,|_i_,_|l|:l:l:l:l |`:| || ll|.\:::|_|:| |:| |
llllllllllllli||ー^ー'^ーo、/! lレllレllレl|エ/_,-''"|´八:l:::l:::, -<´.|ilヽ|lヽ,|l::::llilll゙|lト、l:l::|ミ:| || ll|7ヽ\ .| |:| |
|i、、il||||||i||:::_||_:::::|| | llレll「~ llレl| ̄lvzN'_|ノ::::l`:::|く,_ ,` |il::::|llll:|:::::::::::_|l、 \l:|ミ:| || ll|7ヽ\\ .| |
llヽ、lllllll||_:::||::::: || | llレll、__,'lレl|_llll'''"ll´ll:::::li|::::::: lX,,::-''卷」lllll|ll::::::::`|l、k`''  | || ll|7ヽ\\\.!
llll`、、llll||:::_||:::::_|| | llレllレllレlレl|_ヽlllll::::::|:::::::i:::::: \l_:::「ヽヽlll|llllllllll|l、llt、k | || ll|7ヽ\\\
lllllllヽ、ll||─、:_:: || | llレllレllレl_/lヽl´ .l::::::::::::::   .. :::::l:::::ヽヽll/ミ_rくllt,lltll`ー| || ll|7ヽ\\\
lll llllll`、'' /l_:::_|| | llレllレll/l/llノ`ー',,`::::::::    . . :::´~゙`-''il三il|'' \lltllt_!_| || ll|7ヽ\\\
llllll/`J l__|_,|| | llレll,イ/ ,/::::::::::::::         :::::::::::_;;;_l三ii|:::.. . \|\\ _l|7ヽ\\\
ll/ ./、_/_/|_,||_| lll/, ' l/''::::::::::                :::::il三__|、_,-_、 |::::::`-、`- 、.\\\
'" /,:::/_:::、l_|l二lニ|/l//`:::::::                   .''、っ:::::く_」,/|li::::.. ::~゙-、`- 、、\
/_l'レ'-<_〉:|::::二l|/,/`:::::::::..                     "'_,,ィニ´入_|\li:::..  ..:゙`- 、ヽ

───────────────────────────────────────────────
   /.:.:.         \
  /:,:.:.:  /   ヽ    \       .
 /.:.l:.:.:/:/   :/  ', :l   ヾ`ー     
/!:.:.|:.: l/  〃 / j } :|    ハ       .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l  l }       諸葛亮の死後、蒋琬が大将軍・録尚諸事となり、
 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j       蜀の実権を握った事は先に述べた
  ヽム:.} c;_j    c;リ ル iレヽ       .
    `ヘ:ゝ    .'    小/         .
      ヾ:{>、 _ ィ<}/|/          
   _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
406 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/08/12(木) 10:48:46.97 ID:Ioh/wXAo
【紀元235年頃 蜀首都 成都】

               _. ─  ´ ̄ ̄ ̄  ー 、
              / ̄                   \
               /                     ヽ
           / / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ     ',
            ,′!               |    |
.            j |   _________.」     |
          |<千 ̄_/|: :人: :|ヽ_,.斗<: : :\  |
          | ∠:/ソ _≧ュ、 \| ´_.二、∨l: : :ト_>|
          |  /!:トイfてハ     fてハV从 j     |
          | ./: :小弋_.ノ      弋_ソ´ ノ: ハ    |      姜維が丞相の後継者!?
          | l: : : |       '        |: .|ノ!    |
         / j: : l人   ┌ ─‐ 、     |: :|: ヘ.   |      .そんなふざけた幻想は私がぶち殺すんだよ!!
          / /: :/{ :lへ、 レ   ノ    イl: :|: :∧  |
           | ,': :/: | :|: : > 、  ̄ _. イrヽ|: :| : : ハ   \
          〃: /: :_! :ト'´ト、   `チ   _ノ  |: :ト-、ハ    \
         /〈 /: /ミ|:..|ヘ  \f⌒ヽ/  |リ  ミl|     |
          ! /: /l |:| \   \/   /仏   | ト、    ト、
.        | {: /⌒Vヽー-へ、 ∧  / /´/ ̄ ヽ 「 \ /  ヽ
.        ト、〈  ⌒ヽ}\  /人V   しl⌒   〉    Y    \
         ノ  ヘ   ⌒l/\\∧Y∧// l⌒   ハ   l       \
.     / //\_フ   \ ∨ /   匸__ノ |\ |       \)
     ( /  |   7     |\|/|     \ | ∨|        \

               蜀 大将軍 蒋琬

───────────────────────────────────────────────
   /.:.:.         \
  /:,:.:.:  /   ヽ    \       .
 /.:.l:.:.:/:/   :/  ', :l   ヾ`ー     
/!:.:.|:.: l/  〃 / j } :|    ハ       .『三国志』『蒋琬伝』によれば、諸葛亮は劉禅に対し、
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l  l }       何かあった際には蒋琬に後事を任せるよう上奏している。
 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j      
  ヽム:.} c;_j    c;リ ル iレヽ       .そこには、楊儀はおろか費禕の名もない
    `ヘ:ゝ    .'    小/         .
      ヾ:{>、 _ ィ<}/|/          
   _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
407 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/08/12(木) 10:50:07.81 ID:Ioh/wXAo

              ___
             /、____\
            / |::::::::::::::::::::::| 〉
         r‐'、_ノ 厶:-v、‐:v=イゝ xく)
            T⌒\ |:l '⌒  ⌒Yレく:::∧
         |::::::::/ 从" 「  フ ノ:|  }::::::〉    もちろん食べたぶんだけお仕事はしてるんだよ!
          \/  }:}>rz< }:! __j/
           /V:\_i/ V|V j丁\
            ∨レヘ:八 /::∧ {:ノ/
              /  /::∧:ヘ ∨                          _   .     _
               /  /::/  '::::. '.                    ,. '"´ ̄ .  ̄`゙ヾ´ ̄ . ̄`゙ヽ、
           /  /::/   :';:::. '、                   / .  . . .. ..:.:.:::;:;:;;;:.:..   . . .:.:;:ヽ、   
            /  /::/    ';:::. ヽ                / .  .    . ...:.:.::::;:;:;;;;,:.:.. .   . ..:.::;:;、   
             /  /::/       ';:::.  ヽ                 i       . . ...:.:..:;:;;;;;;:.:..  .. ..:.::;:;;i   
.         /{. /::/       :';:::.             ;'⌒ヾ__( .    . ..:.:.::::;:;:;;;;;;;:.:.. . . ..:.::;:;;!'⌒ヽ   
.         \ /::/        ';:ヘ.  〉           '、     .::`;  .  . ..:.::::;:;:;;;;;;;;:.:.  . . .:.::;:;;i . .::;i   
          ー─-、______j_;;j/            ;'   ..:.:.:::;ノ⌒   . ..:.:.::::::;:;:;;;;;;;;:.:.. . . ...::;:;;;!  `!   
                                  、_ ,.イ ̄ ̄(    .. ..:.:.::::;:;:;;;;;;;;:.:..    ..:.:.:;:;;i、 _;:ノ   
                                      !  .  .   . ..:.:.:::::;:;:;;;;;;;;:.:..  .. ..:.:.::;:;:;;!   
                                     '、   . . ...:.:.:.:.:::::.:;;;;;;;;:.:.. .. ..:.:.:.;:;;;/   
                                         ヽ. .. ..:.:.:.::::.:;:;:;;;;;;;;;;;;;;::.:.... .:.:.:.:::;:;:;;;〆   
                                       ヽ、::::;:;:;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;:.'"、:;;;;;;;;;;;;;;;;;;: '   
                                              ̄ ̄ ̄ ̄ ̄     ̄ ̄ ̄   

───────────────────────────────────────────────
   /.:.:.         \
  /:,:.:.:  /   ヽ    \       .
 /.:.l:.:.:/:/   :/  ', :l   ヾ`ー      しかし、諸葛亮の眼力の正しさはその死後に証明される。
/!:.:.|:.: l/  〃 / j } :|    ハ       .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l  l }       諸葛亮の死後、蒋琬は大将軍としてトップに立ったが、
 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j       それに関して喜ぶ事も悲しむ事もなかったという。
  ヽム:.} c;_j    c;リ ル iレヽ       .
    `ヘ:ゝ    .'    小/          彼は大将軍になったからといって、
      ヾ:{>、 _ ィ<}/|/          態度を変えるような真似はしなかったのだ
   _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────

“やる夫が正史を書くようです おまけ「蒋琬のその後と魯粛のあの頃」”の続きを読む

やる夫が正史を書くようです 第二十二回 中編

2012.04.23 (Mon.)
117 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/08/01(日) 21:45:37.50 ID:gG/Wx1Qo

:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ィ/レ'7/彡ィ:::::::::::::::::/'::/
::::_ゝヽ`' \!从,ヘト、l、l\ィ、::::::::::ィ_ル'´/'´´ ´      .>:::::::::::::::::/
:::::>               `´               Z::::::::::::::::ニヽ、
::::::::三                              ζ:::::::::::::::::ヽ⌒
:::::::三            、                 >:::::::::::::::::::ト、ヽ
:::::::7            ヽ::、             __ \:::::::::::::::::ヽ `\
:::, '   .__ _       ヽ::l    /      -‐' ´ ̄   l::::::/⌒i`-ゝ
〈.    ̄  ̄``‐-、‐- 、_ _ ヽ!   / _, -‐ /        l::::,' ∧ !
::',           >‐ 、_ゝ、   /_ -ニ_´   _ イ    l::::l/:::::l !
:::',     ``‐-----‐‐' ´:::::::::l   ``ト::丶 ̄´        l::/r、:::/ l 「やる夫が正史を書くようです」第二十二回中編だ。
」::',.         -ニ::::/\:::l      ̄          l//ヽ  /
rヽ:',           ´   ヽ!                l ヽノ /   最初に言っておくが
::’',::l                               l '´ ,.'    >>1は投下中、レスに応じる事はない。
、\ヽ                              ,'   /
ヽ  ',                               ,'_ イ     後、最低限のマナーってのは守ってくれよな
. !ヽ _            <丶:::::::ィフ     _    ./:::::l
イ:::::::::l ヽ       ,、    ` - '´  __, ゝ/ l l   .イ::::::;ト、
:l:::::::::::l. ヽ       ``  -- ― 一 ´  ./!  ゝ、 ./::イ::∧l::::\
:l/7´ヽ!   \       、-----― ―ァ .l:lヽ   ヽ/!::/:::::::::::::::\
::/  ヽ!    >ェ-――--ァ_::::::::::::::::/ィ:::::::リ:::l   l  l \:::::::::::::::::::\
:ヽ  \   〈__/::::::::::::::::::/   ``´'‐- :::::::l:::::l   レ   ヽ::::::::::::::::::::>、
:::::ゝ、  `  、`‐-ァ‐-::::_``:‐- 、   ー-、`  、_  !   λ:::::::::::::::::/  ヽ
:;:::/ヽ\    `7´ /7:::::‐-―─ ─一         ヽ //.ヽ::::::::::::::/ /:ヽ l、

やる夫が正史を書くようです 第二十二回 前編の続きです。

118 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/08/01(日) 21:46:51.79 ID:gG/Wx1Qo
【紀元237年6月 魏 幽州 襄平】

       /:;ィ::::::::::::i\\\\\,.////     i::::::>、ヘ;;// __  i
  ___ i:::i l::::::::::::lヽヽヽヾ○゙    ,.○   _.. ィ´  ) ) / } ,!
  ∨.___ o77''‐- ..!,,_     \  /  _..<   _ // ^_=ニ i
  ヽ;ヽ、_\! {       `゙> 、 ゙V∨ / _.. -‐==‐-Y /_ノ ノ
    !. r‐- 、\\ _,,.. -‐- ..,,_   `i.l!!'," /,. ニ‐ ミ  l:::|l  二-、 !
    ヽ ヽ-‐" .>「r::', ̄_,,...ニ、>、!';;l i// == `/ i//;'´‐--.' /
      ', ', ̄¨>。',',::::i'´ ==_..ゝ.八 ol ゙丶、 ̄¨゙"_//r─‐┐ i、
      ヽ¨"r‐‐-、∧:i`ーニ¨=イ..-‐ヽノ‐‐=ニ‐ ̄‐- ..,,__`ニ二,ノ、 ゙i
        ト,ヽ._/__,,.`¨ ̄/.//´   l    ヽ.._‐'"ヘヽ! ',i,-、 !.l          蝶・サイコー!!!
       ';:゙i ヽ¨___ノ /_//.   ヽドヘ     "/!i`> 、 oヽ、"/
        ';::\__,..イ"ケ¨,,<`.___,,.. -゙"‐─‐ ''"´`i i::::::::::ヽ ト、\
        ';:::',ヽl  /', \ ,、 r-‐…'' ¨ ̄レ!/l ,'::::::::/_,入ヽヽ ',
 .         ';::'/ i'、:::::::゙、 ',ヽ! `         l .,'::::://  `ヽ、  ',
 .        i / ! i,.へ、:::::゙、∧  ,._  ,. --トy .,'::://!      \.',
         ,' l/./    \.、::゙、ヽ' レ! `Y  lヽi .,'/ / l
          i /      \ヽ \ !   l  lノ/ / l
          レ        l \  ゙.l   l   l,.  /  l
                 /l   \`',     l /  .l \
               /  l    ゙ヽ',   i´   l   \

燕 燕王 公孫淵

───────────────────────────────────────────────
   /.:.:.         \
  /:,:.:.:  /   ヽ    \       .
 /.:.l:.:.:/:/   :/  ', :l   ヾ`ー      
/!:.:.|:.: l/  〃 / j } :|    ハ       .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l  l }       ここで少々、遼東の公孫氏について紹介しておく必要があるだろう
 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j      
  ヽム:.} c;_j    c;リ ル iレヽ       .
    `ヘ:ゝ    .'    小/         
      ヾ:{>、 _ ィ<}/|/          
   _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
119 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/08/01(日) 21:48:22.77 ID:gG/Wx1Qo

                                                 /
                                              /`ー´
                                              /
                                             (,
                                  【遼東郡】    ,/´
                                   、--、  _    (´
                                  ノ  / /  ̄|   `ヽ
                   、´ `~ ̄`)       ,,_ノ   `′  (_,、  `ヽ
                   ノ     /       (_  ,‐-っ,      く   `|
                   ノ    く        /`‐´ /´      )  /
                 く´~     (      /    /        レ´
            ,ッ-、__ノ~´       )   _,,ノ´    く,,_
―-、__-‐‐、 ̄`ヽ、 `ヽ,           ´‐~´~            \
       `ヽ,  ´‐‐―`                            `>
        `ヽ,                        ノ~~~ ̄>
          |            _,,-―、,       ,ノ´      し、_
          |          _ノ    `ヽ、ノ~~`‐´        |
          |,       _/~                       ノ´
           |,    ,,ノ~                      ノ
           ´| _  |                       |
            ~ `~                       ノ
                                     ノ
                                   ノ´
                               ,、_ - ‐´
                            _,, -´
                      / ̄( /´
                    _/    `´
                    /


───────────────────────────────────────────────
   /.:.:.         \
  /:,:.:.:  /   ヽ    \       .
 /.:.l:.:.:/:/   :/  ', :l   ヾ`ー      
/!:.:.|:.: l/  〃 / j } :|    ハ       .彼らは遼東郡を中心とする魏の東北辺境一帯を支配していた。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l  l }      
 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j       この東北辺境は魏の直接支配が及ばない地域であり、
  ヽム:.} c;_j    c;リ ル iレヽ       .同地を支配していた公孫氏は形式上魏に服属していたが、
    `ヘ:ゝ    .'    小/          一種の独立国家と呼んでも過言ではなかった
      ヾ:{>、 _ ィ<}/|/          
   _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
120 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/08/01(日) 21:49:39.47 ID:gG/Wx1Qo
【紀元189年頃 漢首都 洛陽】

              _,,,,,__
       ,.r;:ニ´--―--、,``丶、
        /;'´ノ/  /(__, `'ヽ、;::`ヽ、
      〃 ((  /'´ ̄ ̄   メ \ミ::::ヽ、
    〃  _,ノ人ヽ、,,__      I  _/ミ::::::::ヽ
r-、   〈'''ニ´、゙i};=ヨ´ _`'''ー-、゛  ';ヾ::::::::::::::ヽ
) }   } 、-n才''、,`ーミ''-ニnニゝ  ';:::::::::::::::::::::',
.ヽ(  Lィr'ナフ:  '`ト+-i、....,_ ,    ';:::::::::::::::i::::i     流言で刺史を罷免されたら敵わんな。
、i f、_ ,'   '、_,、       ' `'ヽi、,   }::::::::::::::l::::|
.ノノ }}ヽ、;;;;___-_;;;;;__、._     'ヽ、ハ:::::::::__:l::::|     徐栄の所でも行って取り成してもらうか。
‐'/ノ ノ}}\「_」___/`ヽ、     ' ソ:::}/1}:l::::l
``ー-ェ∠´_|__」__」`'ーf->、    ,!/_-'´,':l::::l     あいつ、董卓の部下になって羽振り良さそうだしな
   ト-、____  ̄ ̄ ̄`゙   l;!(´ ノ ,':::l:::|
   r'i  /  i⌒ヽ ゙̄         ,'-'`_,ノ::::::l:::l
:、.  フl               ,.ノ-<-l::::::::::::::';
:::`''ァ:::l            ,. ‐"::     ヽ::`ヽ::::::::ヽ
:::::/:/:;〉、        , -".: .: . ヽー―--':::::::::::::::::::
:::::;}:::/   ̄```"'' '' "´.: .: .: ./   `ヽ、_::::::::::::::::::::::
´//!'    ヾ   :.: .: .: .: .: /  _, -;ニ´::::::::::::::::::::::::

漢 元冀州刺史 公孫度

───────────────────────────────────────────────
   /.:.:.         \
  /:,:.:.:  /   ヽ    \       .
 /.:.l:.:.:/:/   :/  ', :l   ヾ`ー      この独立国家を創り上げたのは、公孫淵の祖父公孫度である。
/!:.:.|:.: l/  〃 / j } :|    ハ       .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l  l }       彼は遼東郡の出身、父は玄菟郡の官吏であり、
 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j       当時の玄菟郡太守に見込まれ援助を受け、学問に励んだという。
  ヽム:.} c;_j    c;リ ル iレヽ       .
    `ヘ:ゝ    .'    小/          そのおかげか冀州刺史まで昇進するものの、
      ヾ:{>、 _ ィ<}/|/          流言によって罷免されてしまう
   _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
121 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/08/01(日) 21:52:21.83 ID:gG/Wx1Qo

-┘:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`"
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ru:::;、::;;_::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',';:::ヽ、```''ー- 、;_::::::::::::::::::::::::      
::::::::::::::::::::::::::::::::;、-''´ _`''‐-=、.,,,,__  ,ノ l```,フ'''i::::       相国。
:::::::::::::::::::::::::::::::',    ヾ``マ_ァ‐、゛" f''゙rtァ'/i:::::::_      
:::::::::::::::::::::__::::::::',      ゙"'''''''''ニ´`  |ヾ""゙ ,':r'"       先の冀州刺史だった公孫度を
:::::::::::::::::f゙r-`ヽ;::',              |   i::l         遼東郡太守に推挙したい。
:::::::::::::::::'、ー rヽ ';:',          ,-、_レ  ,ィ:l1       
ー、;rZ:::::::\ヽ」__';:'、..;''′ヽ、 _,,、- ,..._,.,‐、/,'!/         腕は立つ。辺境の太守に相応しい男だ
  ,、‐':::::::::::/ヽ、_';:/    ヾ;ジ,.-''""``ヽ ,'l/     
-´::::::::::::::::;'     ヾ;..、      '"゙;゙;`  ,:/、::``'‐                             _____
:::::::::::::::::::::l       ヾ;':..、     ;:;  ,''/ ,'⌒ヽ=                    ,. ‐''三ヾ´彡シ,=`丶、
:::::::::::::::::::::l        `ヾ;':..、__,ノ:L/l/ >-//                 /'".:=≡ミ_≧_尨彡三:ヽ、
::::::::::::::::::::'、          `''ー=:;_シ'゙ !| (__| |                 //.:;:彡:f'"´‐------ ``'r=:l
                                            /〃彡_彡′,.=、 ̄ ̄ ,.=、 |ミ:〉
          漢 将軍 徐栄                         'y=、、:f´===tr==、.___,. ==、._ゞ{
                                           {´yヘl'′   |   /⌒l′  |`Y}
                                            ゙、ゝ)       `''''ツ_  _;`ー‐'゙:::::l{
     分かりました。                               ヽ.__     ,ィnmmm、   .:::|!
                                           ,.ィ'´ト.´     ´`"`"`゙″ .::::;'
     あなたの推挙なら間違いないでしょう             イ´::ノ|::::l \         "'   :::/
                                         ::::::::::::|:::::l   ヽ、      ..::  .:::/.、
                                         :::::: ::: |:::::ヽ    ヽ、.......::::/..:::/!\\
                                         ::::::::::: |::::::::ヽ    ``''‐--ァt''′ |!:::ヽ:::\

                                               漢 相国 董卓

───────────────────────────────────────────────
   /.:.:.         \
  /:,:.:.:  /   ヽ    \       .
 /.:.l:.:.:/:/   :/  ', :l   ヾ`ー      野に下る事になった公孫度だったが、彼は運がよかった。
/!:.:.|:.: l/  〃 / j } :|    ハ       .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l  l }       おりしも漢王朝は董卓が実権を握り、
 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j       その董卓の部下には公孫度と同郡出身の徐栄がいた。
  ヽム:.} c;_j    c;リ ル iレヽ       .
    `ヘ:ゝ    .'    小/          この徐栄、同郡出身の誼か、
      ヾ:{>、 _ ィ<}/|/          公孫度を遼東郡の太守にするよう董卓に働きかけた
   _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
122 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/08/01(日) 21:53:38.12 ID:gG/Wx1Qo
【紀元190年頃 漢 幽州 襄平】

; ;w;-'z-‐'´: : : : : : : : :ヽ: : : :.lllll'l!:ζl  : |; ; ; ; ;::::::::::::::;:;:;::;:;:;:;:;::;;;;;;;;;;;;;;;;;;l;;;;;
‐''""´: : : : : : : : : : : : : : : : ::::lllll/,:::)lll  :.|; ; .; ; :::::::::::::::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;l;;;;;
'": : : : : : : : : : : : : :': :::\:、::::lllllll/ζl{ :ノ; ; ; ; ;.:::::::::;:-‐'''''''‐-、:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヾ;
: :_,ニ^: : : : : : : :.:.:ヽ:.;.:::i゙:`::lllllζilll´  : ; ; ; ; ;::::::'´:::::::;:;:;l.:;:;:;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
,ニ''": : : : : : : : : : : : :::゙l:l:::l:::/-lll},.::lll  ,: --,--=_‐:''"':':;:;゙;:シ─=--;;;、;;;;;;;;;
: : : : : : : : : : : : :::::ヽ::::::|l::::λr.、、llilll   'ニ--e─-,.、ヽ`:;:':/';:;´r─‐e--::、;;;    つーわけで今日からは、
: : : : : : : : :.:.::::::::::::::::::::::::::/lll  nヽlll  : ;` ̄ ̄ニ‐''"::::;l:;:l;:;:;`゙ー- ̄ ̄´;;;;;;    俺が遼東の太守様だ。
: : : : : : :..:ヽ: :::、_::::::::::::/lリィll 'l:;:l v__,__,__,__;_::;:::::;:_,__,.,ィH、__;_;__;:;:;:;:;:;;:;;;;;;;;;
: : : ; '_二::`:::`‐::::::;;.-'llll/7lllll、l;:j .l ' :' ;' ;'; ;'::::.': ': :': :|:;|: :' ;' ; '; ; ':::':::':::::::    分かったな?
: : : : ':.:.::::::::::::;-'',7llllllllll1::ツァll∧.ヾr|    : : ;:;:': : : : : : :|:|: : ; ; ; ; ; ; ; :::::::::::
: : :.':::::::::::::::::;;/.zllllllll/'フ/'lll! i' λ_,l  ,_  : : : : : : : _: |;|: :_; ; ; ; ; ; ; ;::::::、::
: :': .:::::::::::M/./,'1lllilllllilll/l/ `''''" |  .' ‐、-.-_..,,,,,___`ー'´__,,,,,..;_;_-‐ラ::`
:.::::::::::::::::i|∧ .il/ |lllllヘlllll! l|     ,'、    ``:.ーニ二二二二二ニ-::':´::::::::::
.::::::::::∧/.l l l!  llll' .lllN |    、ヾ, \    `゙ '':.─:-:-:-::─''::"´:;:;:;:;:;:::::
::::::;ヘ:'、`', l ゙l  lll jll| l   、ミ、    \   : : : ; ;::::::::::::::::::::::::;:;:;:;:;:::/;;;            /ニYニヽ
:;::/ .lヽ l i ヾ  l! jリ     ゙ミヾ゙       \  : : : ; ; ; :::::::::::::::;:;:;::::/;;;;;;;;;          /( ゚ )( ゚ )ヽ
                                                  /::::⌒`´⌒::::\ 
                                                  | ,-)___(-、|
         ふざけんなっていう!!                          | l   |-┬-|  l |
                                                   \   `ー'´   /l!| !
         玄菟郡の小役人の倅なんかに従えるかっていう!!        ./        \ |i
                                                /       ヽ !l ヽi
                                                (   丶- 、    しE |そ
                                                 `ー、_ノ   ∑ l、E ノ

───────────────────────────────────────────────
   /.:.:.         \
  /:,:.:.:  /   ヽ    \       .
 /.:.l:.:.:/:/   :/  ', :l   ヾ`ー      こうして公孫度は遼東郡の太守となった。
/!:.:.|:.: l/  〃 / j } :|    ハ       .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l  l }       .しかし遼東郡の官民は、
 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j       公孫度をただの成りあがり者と見て彼を軽視していた。
  ヽム:.} c;_j    c;リ ル iレヽ       .
    `ヘ:ゝ    .'    小/          これを見た公孫度は、とんでもない行動に出た
      ヾ:{>、 _ ィ<}/|/          
   _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
123 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/08/01(日) 21:56:51.78 ID:gG/Wx1Qo


 . \\
   ,. \\从/
.     そ   て
     ゝ,    そ
     "`/'^r  \
        .    \\
.            \\
                \\
                 \\キンッ
                  \\
                   ..\\
                    \\从/
                     そ   て
                     ゝ,    そ
                       "`/'^r .\
                             \\
                             \\
                             \\
                                  \\

───────────────────────────────────────────────
   /.:.:.         \
  /:,:.:.:  /   ヽ    \       .
 /.:.l:.:.:/:/   :/  ', :l   ヾ`ー      これより前、襄平県の県令だった公孫昭は、
/!:.:.|:.: l/  〃 / j } :|    ハ       .公孫度の子を召し出して伍長を務めさせていた。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l  l }      
 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j       この一件を知った公孫度は着任するなり公孫昭を処刑。
  ヽム:.} c;_j    c;リ ル iレヽ       .
    `ヘ:ゝ    .'    小/          また、遼東郡の名家の出だった田韶らは
      ヾ:{>、 _ ィ<}/|/          以前から彼に冷淡な態度をとっていたため、これまた処刑されてしまう
   _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
124 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/08/01(日) 21:58:02.06 ID:gG/Wx1Qo

    /.:.:.         \
    /:,:.:.:  /   ヽ    \
   /.:.l:.:.:/:/   :/  ', :l   ヾ`
  /!:.:.|:.: l/  〃 / j } :|    ハ
 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l  l }
  N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j     田韶らの処刑は法律によって行われたが、
   ヽム:.} ii;_j    ii;リ ル iレヽ      これによって絶滅された家は百余家に及んだという。
      `ヘ:ゝ   _     小/       
        ヾ:{>、 _ ィ<}/|/        .恐怖の粛清劇に、遼東郡の人々が震え上がったのは言うまでもない
    _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_      
  /| l:|   | ===|   |:l゙ヽ     
  /  | l:l   l     l   l::l l   
  l  ヽハ    l    l  //  |                               ____
                                              /      \ ( ;;;;(
                                             /  _ノ  ヽ__\) ;;;;)
        着任早々メチャクチャじゃねーか。              /    (─)  (─ /;;/
                                           |       (__人__) l;;,´|
        よくこんな奴の下で遼東がまとまったもんだお        /      ∩ ノ)━・'/
                                           (  \ / _ノ´.|  |
                                           .\  "  /__|  |
                                             \ /___ /
125 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/08/01(日) 22:00:09.61 ID:gG/Wx1Qo
【紀元190年頃 漢 幽州 襄平】

: : ,,.. .;: ;: : :''"´     . : ; ´                       }   !!!  形  三         \
::::::::::::::;: ´      . : :;: '                        /     砂 ハ 日バ      /
::::::::::; ′   . -‐   _∧ ニ二二ξ                    ∠      丘 ン 月ル     /
::::::: ′  /  <´ Д)                      . ォ    /}                     {
::::::′  :/ 夫余  f´                  ,. イi:i:′ /i:/      “             \_
::: ;   {       \__,.ィ'手           |i:i:i:i:i:′/i:i:i:/x-‐=≠=- .    . - 、_x-‐=≠
:::::;   ゝ―一 ´\____ /              |:i:i:i:i:′灯i:i:i:i:i:/:i:i:i:i:i/:i:i::\/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:
:::: '.     r匁.:.:.: : ;   r つ                |i:i洲  !i:i:i:i:i:i:;’:i:i:i:i/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i
:::::::'..    ./ ./ .:.: : : :. :/ /               {:i 洲  {:i:i:i:i:i:{:i:i:i:i:/:i:i:i:i:i:i:i:i:ii:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i
:::::::: ':..  | i . -‐- .、/ /       r つ     r⌒>Ⅶ:i:{  逑:i:i:i:|:i:i:i:/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:
. : .:::::::':.... | /    ノ ,/       /./      !  l . V小. Ⅶi:i:i:|:i:i:/:i:i::i:i:i:i:i:ノ‘ー‐'´ー―ァi:i:i:i:i:i:i:i
. : . : .:.::::.:.i 高句麗 _ノ :':..    ./ /       |  | ; ∨:i;ヽ V:i:i:i:i:iハi:i:i:i:ij'¨´       ミッ:i:i:i:i:j:i:
. : . : : . : :(。Д。; ). : : : :':..   |  |∧_∧  }  l :   V:i:i:ヽVi:i:i:i{:i:i:i:i:.:j   , -‐- 、   ヾ r;' :}
:、  . : : . :∨ ̄∨   . . : : : :..., {  (#   )/ /     ヾ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iノ   / : : : : ハ   .〆ン´
 :、   . : : . : :::::::.:.:..、    . : : :.|        /      \':,i:i:i:i:i:i:i:i:く   {ノ‐-ミ__/ .rー': イ斧歪
   :、    . : : . : :::::::.:.:...,     人 烏丸 ノ: ..,, _     _,..凌寸圭7≦、   ト-, __/ / と´ }欠¨¨
      、    . : : . : ::::::::.::.:.:......, .` ー一 ´ . :.:: .: :: : :.:. :: :. : : :::::: ;`廷圭圦  人rェ,.ィ_ぅ :/ン´7沁.
       `  .    . : : . : ::::::::::::::.:.::‐- .....,,, _ . : : : ::. . ., , . ; :; : : ::::;`寸主垈、.{´¨ヘ;}-こノ-ミ主7i圦
        / ` : .  : . : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ::::::;;;`守7逍f、       `'守7圦
     :/ / .:| `   : .  : . : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :::::;;;;;;;;:∨三逍t、       `寸
    (__/   * |  .l   `    :.;  : . : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ::::::;;;;;;;;: :Ⅵ7三逍t、       `
             人_/     . / /` ¨ ''  ‐-  .; : : : : : : : : : : : : ::::::;;;;;_::;; ;Ⅶj三三逍t.、__    _

───────────────────────────────────────────────
   /.:.:.         \
  /:,:.:.:  /   ヽ    \        何故このような振る舞いを行う公孫度が遼東の主でいられるのか?
 /.:.l:.:.:/:/   :/  ', :l   ヾ`ー      
/!:.:.|:.: l/  〃 / j } :|    ハ       .答えは、彼が優れた軍事能力の持ち主だったからだ。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l  l }      
 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j       彼は着任するや東は高句麗、西は烏丸を討伐し、
  ヽム:.} c;_j    c;リ ル iレヽ       .その威勢を東北辺境に轟かせた。
    `ヘ:ゝ    .'    小/         
      ヾ:{>、 _ ィ<}/|/          辺境の太守に必要な才能を彼は確かに持っていた
   _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
126 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/08/01(日) 22:01:14.03 ID:gG/Wx1Qo

       ,、{ /   ´ ,∠_ "´ ̄ ̄ ̄     `ゞ
       l ヾ{     __`ニ=‐   ,. -<_⌒ ヽ
       ゝ      、 _zー‐ z"´    `ヽ ',
       l / l  、、 ヾ,ヽ   ,ゝ  rr、_    ゝ
       lイ  ,',  l'、`>ェ-、  f /5ヾ、ヽ  /`    俺はほとぼりを冷ましに、
        ヽ/、トト、 'r'_',´_,.    ゙{ l /   ゙, } {      遼東へ来たんだが、あんたは?
          ヽrj ヾ ヾ´     l ',ヽ、 r;ノ/ ヽ 
             l/ ::::::.. ,:' ゙;,    ,j 'ー/オ′ト,ノ 
          / ::::::::: '′ ゙'、   _f_,.=ニハ_j  {   
          ` ‐;_   ,.  ゙r=''ア';´f'" 〃ヘfュ  
            T_ ̄    'r'"r'   〃'"´ 〈          ,.r ',. r ''´:::::::::::::::::::::::::::::::::., ' ‐、::`ヽ、
             l     r'ジ__,.-'´〃  _ノ`1       /イ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::、::::::::::ヽ、`ヽ、::ヽ、
             `ー;rr='‐ ''´   〃_,.-''   _>、     ./::::/::::::::::::::::::i:::::i::、::::::ヽ:::::::::::ヽ、:::`ヽ::',
            _,,.-‐ァf',     _〃    _-;'-''´\    ./.:..../. .:/ .../.:l .:.l ..:.l:.ヽ ....:ヽ....  .: ヽ. .:.ヽ.l
        _,. -‐''´ _,,..〃 ゞ!   ,. '´/   ,.‐<´     ヽ  /.::::イ:... .:l..... lト:::l:::::ト::::::ト::ヽ、::::::',:::::::::::::::',:::::::::l
                                  . |://.l:::::::::|:::::il__l::l l:::l ヽ::l ,.>r‐''':::l::ヽ:::::::::::l::::::::l
                太史慈               |:/ .|::::::::::l::::il、ミュ、ヽl  -'ヤ;ハ'7ヽ::l::::ヽ:::::::::l:l:::::l
                                  . レ .|::::::::l::l::il `´ i. ヽ  ` "   〉:::::::::',::::::::l l::::|
                                     |::::::l::::ヽi'i. /    ヽ、 / ゝ''ニ l:::l::::::l l::|
                                     .|:::::ll:::::::.!:'、`ヽ__    X  ./li::::::ll:::l::::| レ
     拙者は働きたくないでござる                l::::l ',:::::::::l ヽ、 ‐ ` ./ '/ .|i:::/::〉::::::l `:' ‐ 、_
                                      ヽl ヽ:::::l  ヽ  '  ,. '   .|i//rl::::l -‐- .,,_::`'
                                          ヽ::l   ヽ-ィ      ,.. !-l:::レ-::::ヽ::`ヽ、`
                                           ヽ    i  ,.r ' ´ r ''' .|::::::|'‐ュ::::`ヽ:::`
                                                   !r',.r ' ´    |l:l:::| l:::',.. :.:ヽ::

                                                漢 隠士 管寧

───────────────────────────────────────────────
   /.:.:.         \
  /:,:.:.:  /   ヽ    \       
 /.:.l:.:.:/:/   :/  ', :l   ヾ`ー      この結果、遼東郡は異民族の脅威が薄れ、
/!:.:.|:.: l/  〃 / j } :|    ハ       .中原から遠い地にあるため中原の戦乱とも無縁でいられた。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l  l }      
 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j       一応は平和となった遼東郡には、
  ヽム:.} c;_j    c;リ ル iレヽ       .中原の戦乱を避けたい人々が多く流入するようになる。
    `ヘ:ゝ    .'    小/         
      ヾ:{>、 _ ィ<}/|/          その中には、後に孫策配下となる太史慈、名士の管寧や邴原がいた
   _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
128 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/01(日) 22:03:12.37 ID:K12qibko
え、太史慈こんなド田舎にいたのか!
127 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/08/01(日) 22:02:50.13 ID:gG/Wx1Qo
【紀元190年代 漢 幽州 襄平】

    i/,- ヽ/,==o-.y,rリ=ぐ、ヽニ-ニ', n_、>-。_` - ,_
   l>、`‐ ' ノアりシ>->≡~====-'≡-`_(lyv@r,>=、、\,- 、
   >//n ン゚=' ".:o´:.:o:.:.:.°:.:.°:.:o:.:.:.o:.:.::。`:.:‐-..'=ヒヽ、-.' )
  /://y,/':.:。:.:°:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.°:.o`\、oヾ、
. ///(X/:.:。:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,..-===、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.°ヾζヾ
,/://,8',/:.。:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.,,;;;;;;;/i」_,..ィ^,、 l.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:°、ξヽ
:.//互,/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.;;;;;;;;;;;li:l,+`^`;ヾ'ミ」:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:oヾ、S、、
//bB'/.:P:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,;;;;;;;;;;inj ,r===、l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.o:.lYb !、
.r゙Y,/l.:o:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.,、_s-'ー~ァ:::O!、 "⌒ l{w_,,.i_,,.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l.lY{.!、
.ニヲ':i:.:.:.:.:.:._,=-'ー'^     ンィ'l' l:.:.ヽ..、....ノ:;ミ゙r   二゙_=,_:.:.:.P:.l.lヾ、!、
.シ'j:j:.:o:-=' -ェ-=     , .lw'、`ー+-rへ‐;ィ:~、.i,.,  ´"==、‐ミ_o:.l:lゞ8k、
_,d.レ‐彡  ,彡''     liiYヘ`ヾミY  l  'l' 、l、 ヽNl,、 ,    ミ  ゙‐-!!旦(;l、
;/;;;;;/  '彡     ノ':.:  `、、ミ |  l , .| l ヽ .ll'::゙l:、Ni      _ ´゙^$l、_
;;;;;;;;;彡   ',.    i,N::____\、l  l l ' | , | l  ::::ヾ、  l ,   `≡=,.` '´‐='=;、
;;;;;;;ろ        リ:: ..l;;i . -‐'N、 il l,  ||.j j___  :ヾヾ、゛;::     ゙゙̄==、 ``=、
;/        /V;;...--ど    \ | l ll/ / `.':l` ‐-i::'、:`'l゙~、 ,、    `    `=
'´ _,..      ,/';'"::' ̄ ̄.l;l` ‐ 、   .ヽ l l l ./   ,`>'''==l::::|.:.:.:.:.ヾヾミミニ、-=.'r、、__   `
. 彡'      , i':::::::     l;l    ` -、ヽ ' l /  ,/l;l     l::l.:.:'   :`.:.:.:.:`:.:.:.゙i:`:.:.:.`:.:'
彳,     N゙':::::     _l;;l___   ` n、' //   l;l     リ:.        -─' '  ̄ '
フ;;      V;!;:--‐ニニ---、;;r------ニニ;;ニ''‐ニニニ:';;‐:--...、_K            / ,-
,'z     ,l''i;':´        l;;l       l;l| O     .l;l    ̄`l;;;;\          / , '
/      ,l゙::l;l       l;;l         ll|        l;l     l;;;;;;;;;\       / /
.j , .    i |::::l;l       l;;l       ll|        l;l    l;;;;;;;;;;;;;;\      l l

───────────────────────────────────────────────
   /.:.:.         \
  /:,:.:.:  /   ヽ    \        こうした成果に自信を持った公孫度は、
 /.:.l:.:.:/:/   :/  ', :l   ヾ`ー      海を越えた青州沿岸の東萊郡を攻略し、同地に営州刺史を設置。
/!:.:.|:.: l/  〃 / j } :|    ハ       .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l  l }       みずからは遼東侯・平州牧を自称し、自立の姿勢を示すとともに、
 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j       漢の高祖・世祖の霊廟を建設し、皇帝のみに許される儀式を執り行う。
  ヽム:.} c;_j    c;リ ル iレヽ       .
    `ヘ:ゝ    .'    小/          袁術のように帝位僭称こそしなかったが、
      ヾ:{>、 _ ィ<}/|/          内心は皇帝のつもりだったのだろう
   _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────

“やる夫が正史を書くようです 第二十二回 中編”の続きを読む

やる夫が正史を書くようです 第二十二回 前編

2012.04.23 (Mon.)

やる夫が正史を書くようです 第二十一回 後編(とおまけ「右中郎将・御史中丞」ってどれぐらい偉いの?)の続きです。

818 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/07/11(日) 21:56:33.39 ID:gbkJylAo
【紀元234年冬 魏首都 洛陽】

― 洛陽郊外・峻平 ―

      "::、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,''''"゙"' :
        .゙::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,.''''''''
         .゙::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,´:
   .:::::::,,    . ., :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.,,,.、,,, ::::::_,,_        .,,,,,:,,,,,.
     ..;;      .゙''、:,.  , :::__ ::::::::::_,_:::::   .:゙ ''゙゛ `.`      ..:
     .;;:,,.      .″  .`  `゙'-.:"     ,      .,
      . .::;;                      .′     :"
       .:;;       .,:''''''
       ,;_,.-ー''"´`゙''ー-、                ,,,,‐'゛`゙''ー-、
   ,,,,-‐'゛;,':,:;.,:;.:'"゙:.:゙,::.:, `゙''ー-、         ,,,,-‐';';';';';';';';';';';';';';'`゙''ー-、
,,,,-‐'゛.:;.:'"゙:.:゙,:;、,"'.:.:;,`:;,':,:;.,:;.:'"゙:.:゙,:;、~゙"'ー -,"'.:;゙,`:;"、"```: ~゙"'ー- ';';';';';';';';';';,,,,-‐'゛:.:.:;,`:;,:,
,``:'゙":.:,:;`~'::;.:".:;.:'"゙:.:゙,:;、,"'.:.:;,`:;,':,:;.,:;.:'"゙:.:゙,::.:,:;`~'::;.:".:;.:'"゙:.:゙,:;、,"'.:.:;,`:;,':,~゙"'ー - ゛:゙,:;、,"'.:.:;,`:;,':,~゙"'
":.:,:;`~'::;.:".:;.:'"゙:.:゙,:;、,"'.:.:;,`:;,':,,,、;.:".:;.:'"゙:.:゙,:;、,"'.:.:;,`:;,':,:;.,:;.:'"゙:.:゙,:;'.:.:;,`:;,':,:;.、,"'.:;゙,`:;"`゙ ''ー-、、
,゙":.:,:;`~'::;.:".:;.:'"゙:.:゙,:;、,"'.:.:;,`:;,':,:;.,:;.:'"゙:.:゙,::.:,:;`~'::;.:".:;.:'"゙:.:゙,:;、,"'.:.:;,`:;,':,:;.,:;.:'"゙:.:゙,:;、,"'.:;゙
''""゙"`、``、、:、 '::;.:".:;.:'"゙:.:゙,:;、,"'.:.:;,`:;,':,:;.,:;.:'"゙:.:゙,:;、,"'.:;゙,`:;,.:゙,:;、,"'.:.:;,`:;,':,:;.,:;.:'"゙:.:゙,:;、,"'.:;゙
,:.:.、;:...:,:.:.、;:...:,:.:.、;:...:,:.:.、;:...:,:.:.、,:.:.、;:...:,:.:.、;:...:,:.:.、;:...:,:.:.、;:...:,:.:.、,:.:.、;:...:,:.:.、;:...:,:.:.、;:...:,:.:.、;:...:,:.:.、
:::....::::::........ . .::::::... .... ..:::::::lll:::::::::....::::::........ . .::::::... .... ..::::::::::::::::....::::::........ . .::::::... ....::::::::::
819 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/07/11(日) 21:58:05.68 ID:gbkJylAo

 ゙"  "''"  "゙"  ゙"/::ヽ____ ヾ"
 ゙" ゙"  "  ゙"'' ゙" |ヽ/::        ヾ''"
゙"  ゙'"  "゙"   ゙" .|:: |:::         | ゙ "   
  ゙" ゙  ゙"  ゙"''  |:: l:         |      
 ゙"  ゙"   "゙" ゙"|: :|         .|  ''゙"     
゙"  ゙"  ゙""'"Wv,_|:: l         .|、wW"゙"          
゙" ゙"''"  ".wWWlヽ::'ヽ|:::::_::______:.|::\W/ ゙"゙''"       ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
"'' ゙"''"゙"  V/Wヽ`―――――――――lV/W  "'                  .'   ,   /  :∧:    ヽ.  :. : 
゙""'  ゙"''"  "゙"WW''―――――――wwww'  ゙"゙''"                  .:  :/ :/: |:| ∨:! |   .:'; i: l
                                            : .:! :i:|:..:|!| | !|  | !リ | !| l: l
                                               j: :l :从 i|ー| 、N|  i__ム斗-リ |: |
                                                {: :l . :ヘN\`ヾノ ノルヘソイ:. |: |
                                            Y:  . :|ヾ==''"   `''==イ从: :|i . !
                                               |:!. . :|i、            /|   リ:八
                                            从:. .:|^ヘ    ′   /^i   {: ヽ.
                                               //.i  . :∨ へ  ´ `  .イ:::::从   :Y  .: 、
                                           // /   .:.∨rー=≧≦=ュ:: /    :八   ヽ
                                            /  厶:     V  ___i|__    ′  .:/:、: `ヽ :}
                                         / ,:イ  :ヽ   :j / /⌒ヽ {    ′ `ヽノノ
                                           {: :/      )  .':Y  /⌒ヾ) ヽ   {     Y
                                        V     /:. .:/ |   l´⌒_」  :y  :Y:     l
                                        i    .,′ 〈  :|   l_つ___!  ′ ノ    l

                                          魏 夏侯尚の子 夏侯玄(字:太初)
                                    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
820 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/07/11(日) 21:59:18.31 ID:gbkJylAo

               . - ─ - 、, -- 、
                /:.      ⌒ヾ:.  `: .、
              /:.   :/     ̄`:.  : .、
            .:′.:/  /    .:/ .:/  .:⌒ヾ
              i  :i:i .:;′  .:./ .:/:/ .:ハ  :i ヘ
              l  :l:| .:l   :从.:/:イ .:/ } :l! : }
            ;  :从 :l    :|ィ㍉ム/! /i:. :iⅣリ
             / ://  !  :i |んソ`ヾリ 厶イノⅣ
         / ://   .!  :l |`¨´   んネ:.i|'′
        .:′://   :/|  :l |     ゝ从 i|      安らかに眠りなさい。
        /   //   :/ :|  :l |  -‐ ィ :.:.:.i|
        ;′ .://   :/ : :|  :l |ゝ、_/:.:| : :.:.i|      あなたが遺した娘たちは、
       乂 .:./   :/:_人i!:.  `㍉:.:.:!|:.:.:.| : :.从      私と子元に任せて……
        У    .:/'´   \:.   :Y:.:!i :.:.|i:.:.:.:.:.:',
      {:.   ,.:′      Y :人:.:.';.: |:!:.:.:.:.:.:.i 
        从:   :イ        ノ :{  ヽi|:.从:.:.:.:.:.リ               >'   ´ ̄ ` <
     / :Y i:.:i         (:.   `:、 \:.:.:.:.:.((             /           `ヽ、
      /  .:.i! Ⅵ       \:.  .:ヽ  \:.:.:.: Y  .          /  /  ハ   !    {`ヽykL
                                        /  /.  /  \ ヽ     i /<乂}、
                                       ,'  〃/    \ ヽ   レ'ヽヒ__!
                                       i.  ///        \\  ヽ'⌒´/
                                        ,i 〃' __,ィ    'v--仆―'`ヽ/
                                       |ハi ,ィ伝气ゞ    仍 ̄廴 ! .| .|
                                       )!仆!i廴てツ    弋辷ツ)川!|
    カ、カナもいるから安心してほしいかしら……       ノ彡ヽ、::::::::::::  ,   ::::::::::::>‐,Vi,
                                       ヒ=ニム          ,Tー-->
                                      ( 三三.> 、  ´ ̄`    (三三)
                                        レ' /{   i≧ ー t≦'´  > '//
                               .      / ̄!v.//_  r'⌒ ̄| ̄⌒t__レ//― 、
                                    /  i! Yi   >< ,√ロ弋、   | .〃   ヽ
                               .    /   ヽ, |     / /| |ハ \   !'./     ハ
                               .    /     'i   >-, / ,! !. |y‐、! ノ/      ',

                                      魏 司馬懿の子 司馬昭(字:子上)
821 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/07/11(日) 21:59:48.26 ID:gbkJylAo

               . - ─ - 、, -- 、
                /:.      ⌒ヾ:.  `: .、
              /:.   :/     ̄`:.  : .、
            .:′.:/  /    .:/ .:/  .:⌒ヾ
              i  :i:i .:;′  .:./ .:/:/ .:ハ  :i ヘ
              l  :l:| .:l   :从.:/:イ .:/ } :l! : }
            ;  :从 :l    :|ィ㍉ム/! /i:. :iⅣリ
             / ://  !  :i |んソ`ヾリ 厶イノⅣ
         / ://   .!  :l |`¨´   んネ:.i|'′
        .:′://   :/|  :l |     ゝ从 i|       子上、そろそろ行きましょうか?
        /   //   :/ :|  :l |  -‐ ィ :.:.:.i|
        ;′ .://   :/ : :|  :l |ゝ、_/:.:| : :.:.i|       .すぐに日も落ちます
       乂 .:./   :/:_人i!:.  `㍉:.:.:!|:.:.:.| : :.从    
        У    .:/'´   \:.   :Y:.:!i :.:.|i:.:.:.:.:.:',
      {:.   ,.:′      Y :人:.:.';.: |:!:.:.:.:.:.:.i 
        从:   :イ        ノ :{  ヽi|:.从:.:.:.:.:.リ            l   / /     \___辷\ l_,l:::::〉'l
     / :Y i:.:i         (:.   `:、 \:.:.:.:.:.((             l   i/               く厶_ソV l
      /  .:.i! Ⅵ       \:.  .:ヽ  \:.:.:.: Y  .         | :|  - ―- 、      , -― - \ヽV
                                        ∨ .:l  、. ┴ 、丶      /,. ┴ 、  |ヽV
                                        V‐、! /tーぃ::i        t‐ぃ:::iY lーY
                                       /!´ハ 弋t:::ノ      弋t:::ノ   l ̄メ、
                                       / ヽ くハ ,、,、,、    ::i}     ,、,、,、  ハ/ |
     それでは失礼するかしら。                  ! _, --- ハ      、 _ .. _ ,       /ー-、 /
                                     /\_/  \     ー       /.__/\ _
     お義姉様                          ヽ     _     ト 、    ィ ´ゝ-- 、- 、   \
                                       lz:'´二三>‐ '′|>‐< |  r‐┴‐-、ヽ._/
                                      ̄/´     `ヽ /:::::::/ーヽ::::::\l       `ヽ
                                      └――-、  / \:::/|   |\:/ゝ、z==…┘
                                          /` ソ    /::::| C |::::ヽ  「    ̄`ヽ
822 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/07/11(日) 22:01:00.59 ID:gbkJylAo

 ゙"  "''"  "゙"  ゙"/::ヽ____ ヾ"
 ゙" ゙"  "  ゙"'' ゙" |ヽ/::        ヾ''"
゙"  ゙'"  "゙"   ゙" .|:: |:::         | ゙ "   
  ゙" ゙  ゙"  ゙"''  |:: l:         |      
 ゙"  ゙"   "゙" ゙"|: :|         .|  ''゙"     
゙"  ゙"  ゙""'"Wv,_|:: l         .|、wW"゙"     
゙" ゙"''"  ".wWWlヽ::'ヽ|:::::_::______:.|::\W/ ゙"゙''"               子元は自邸にいるのですか?>>
"'' ゙"''"゙"  V/Wヽ`―――――――――lV/W  "'  
゙""'  ゙"''"  "゙"WW''―――――――wwww'  ゙"゙''"                 相変わらず喪に服してるかしら>>



                                   l::::::::::::::::::: ̄::::::ー.../:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ハ
                                    ヽ::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ィ:: ニ'::::l
                                    ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ `ヽ:::::::l
                                     \::::::::::::::::::::::\::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:、  ';::::::|
                                       ,ン、:::::::::::::::::::::`:-..._:::::::::::::::::::::::/::::::\  ';:::|
                                        / | |`ト 、_:::::::::::::::::::::`:::ー-......__/::::::::::::::\ヾl
  この墓の主を夏侯徽という。                   l ト ト. ト、ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
                                       `ハ_|ヾ 弋弍f'ー、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
  曹操の娘を娶った夏侯尚の娘であり、              '´く.   'ーイ l j、7ァt、__:::::::::::::::::::::::::::::::::::l
  夏侯玄の妹にあたる。                         rヽ 、 lー'-'ノ_ノ∠Lゝト弋ー--  :::_:ノ
                                         ヘ ヽ--j..-<}::::::::::::〈.`
  そして……                                 ,レ-'⌒:、   ヽ:::::::::::ヽ- 、
                                   ,. -‐、    ヽニ.:::::;r‐ '´ l::::::::::::::::::::ヘ
                                 ,r'::::.,.-'   r'´ ::::ヽ   __'Jノヽ::::::::::::::::::ハ
                                 /:::::/    |   l::: ` ヽ、_ ヽ_,l:::::::::::::::::::::l
                              .   | :::|      |   lヽ、__,. 、 ';::::::::::::::::::::::::::::::l.、
823 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/07/11(日) 22:01:44.06 ID:gbkJylAo

       ,. <,ィ //、、__                 〃/ |\
   ,. <   // //  `==ニ二´       `二ニ==彳/ 仆、\
 ∠ ___/ / /,′                l         |l /l | \〉
/       厶∨    |     l  |     | l|  、 |   |/ l| ∧  ヽ\
        / l ,    l    |  |    l  |  | |  l l l |ヽ.  \\
         /  | /   | , | `ヽ、 |    l  l  | |   | | l| l |   \\
.        /  | |l | l | | l   |l \!    |  l  | |   ! | l| l |      ヽ ヽ
       /  /||l | |l l l | _j.Lゝ‐|\   ハ ∧ / l  / , j |l/|      l |  
‐- 、  /  /  | ト、 | l斗七i !| 」{ |l  \/ 厶斗‐メ、/!l / / / {     | |  
 ̄ヽ冫, ′, ′ ヽ! Nト|ィ==弐ゞ、 ヘ リr¬〒ryfz-{ |/レヘ j  \     l |  
 //  ,    /  レ∧ ヽ {Ч;;'j}    ∨ Vヘ{(f卮}_) 〉ト、   ヽ  ヽ、 / /
´/  /    ,′ 八rヘ.  ゞニ-      ∨ ゞミYシ/ハ !`丶、 \  ∨ /
  /     /  /> 、_〉            `ー…く /_/ヽ、 \  \ `ヽ、 
 '′     /  / ,   ∧          i    、_ノ/´ヽ   `、  `、  丶   l
  ___ /  / ,′  / rへ、    - -     / 〉 l|   l   丶  }  |
 ̄: : : : : :.: ̄`丶、/   / /しヘこ> 、     r~'⌒r勹 l|    l|       /   |
: : : : : : : : : : : : : : \ /  \: : : : : : : >‐</⌒Y´: :/  |     |     〈  ∧

            魏 司馬懿の子 司馬師(字:子元)

───────────────────────────────────────────────
   /.:.:.         \
  /:,:.:.:  /   ヽ    \       .
 /.:.l:.:.:/:/   :/  ', :l   ヾ`ー      司馬懿の長男、司馬師の妻だった女性である。
/!:.:.|:.: l/  〃 / j } :|    ハ       .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l  l }       二人は、かつて曹丕の寵臣だった司馬懿と夏侯尚の子同士であり、
 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j       .この婚姻自体、主君であった曹丕の肝いりだったのかもしれない。
  ヽム:.} c;_j    c;リ ル iレヽ       .
    `ヘ:ゝ    .'    小/         .夏侯徽は教養深く見識ある女性で、
      ヾ:{>、 _ ィ<}/|/          .五人の娘を儲けたが、多産により体調を崩したのか二十四歳で病死した
   _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
824 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/07/11(日) 22:02:29.73 ID:gbkJylAo

__,, -‐'"                          \_
____________                  ~"'ー、_
::::::::::::::::::::::::::::::::/ l  |  |  ∧ヽ、_                    ~"'ー、_
:::::::::::::::::::::::::::::::|./l ∧ ヘ ̄|~"T.ト、\__                    ~
"'‐、::::::::::::::::::::::|.lヽ | l\ l/i ̄ヘ l ヽ lヽ`イ ̄lヘ,Tト-、_
   ~''-、:::::::::::::::` ヘl ` |ヽpノl `  ``  pノl /ヘ! ∧ T-、_  _,,,, -―‐'"
        ~''ー―''"~'| |  l __ ̄    ,    ̄〃l /| ヽl   ̄
            ヽlヽ_>'::::ヽ    __   ‐'!:::''<レ
                く"~:::::::::::::|、_   '  _//:::::::::::::::~>   後世の史書は彼女の死を、
              ヽ:::::::::::::::ヽ!、T'ー-‐"|/l'/:::::::::::::::::/   司馬師、あるいは義母の張春華による毒殺と記述している。
                  ヽ:::::::::::::::∀    ト/::::::::::::::/     
                __> -、_\  /_/::::::::ヒ'_   しかし、当時の状況を考えると、
              /::::::::::::~"::::|:::::::::`l-‐r'":::::|:::-':::::::::::::'-、 その説には首を傾げざるを得ない
            /   :::::::::::::::::::~"フ"/Tヘヘ''"~::::::::::::::::::  ヽ
825 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/07/11(日) 22:03:29.61 ID:gbkJylAo

                        _...._
                     _,.-':::::::::::::`ヽ、
                   ,..-':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
     __         /:::::::::::::::::::::::::::::\:::::::ヘ
     l::::::::::::::::::: ̄::::::ー.../:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ハ
      ヽ::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ィ:: ニ'::::l
      ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ `ヽ:::::::l
       \::::::::::::::::::::::\::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:、  ';::::::|
         ,ン、:::::::::::::::::::::`:-..._:::::::::::::::::::::::/::::::\  ';:::|
          / | |`ト 、_:::::::::::::::::::::`:::ー-......__/::::::::::::::\ヾl    まず、夏侯徽の亡くなった年は、
         l ト ト. ト、ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ    .魏の青龍二年、五丈原の戦いの起こった年である。
         `ハ_|ヾ 弋弍f'ー、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
          '´く.   'ーイ l j、7ァt、__:::::::::::::::::::::::::::::::::::l   .司馬懿が西方で蜀軍と対峙していたであろう時に、
           rヽ 、 lー'-'ノ_ノ∠Lゝト弋ー--  :::_:ノ   わざわざその足を引っ張るほど、
           ヘ ヽ--j..-<}::::::::::::〈.`             .彼の妻と子は愚昧なのだろうか?
            ,レ-'⌒:、   ヽ:::::::::::ヽ- 、
     ,. -‐、    ヽニ.:::::;r‐ '´ l::::::::::::::::::::ヘ          .そもそもそれが事実だとしたら、
   ,r'::::.,.-'   r'´ ::::ヽ   __'Jノヽ::::::::::::::::::ハ          立場上、司馬氏を自由に批判できた裴松之が、
   /:::::/    |   l::: ` ヽ、_ ヽ_,l:::::::::::::::::::::l         .この事柄に関する注釈をつけていると思われる
.   | :::|      |   lヽ、__,. 、 ';::::::::::::::::::::::::::::::l.、
.  | |     |   |:::::::::::::::ヽ. l::::::::::::::::::::::::::::::|:ヽ
   l.  l    ヽl. ..|::::/::::::::::´:::::::::::::::::::::::::::::::|::::l.
826 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/07/11(日) 22:04:59.44 ID:gbkJylAo
― 洛陽市街 ―

       また労役に駆りだされるとか……    最近本当に多いよね     昔の方が暮らしやすかったよ
     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\             / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\   /  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
  /           u \    ト、,:イ   /          U.ト、  /              \    ,:イ
_/   ___ ,,),,) ___ヽ   |/ |__/  _ノ     ''ー- | \/            U  _|_/ .|
...::::ヾ:::::: ヾ:::::::::::/   ヾ::::::::::/ | ̄  / .:::l    へ      へ |  l   \,,     ,,/  :::::r'::    /
::;;;;ジ:::::::U ヾ;;;;;/     ヾ;;;;;/  |;;::.シ  .:::;;|:::::            \_|    >      < ::::::::ゞ;;;;.. ジ
 ̄|:::::::::::::::::   i ̄i ̄i ̄i    | ̄   ̄ ̄|::::::::   i ̄i ̄i ̄i     |    \___/  ::::::::::::::::::| ̄
  ヽ:::::::::::::::::::. ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   ノ       ヽ::::::::  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄    ヽ      \/  ::::::::::::::::::.ノ
┏━━━━━━━━━━━━━
        _,. -―- 、,.-‐、__
    __ ,/.:.:.:.: ,-― ' ,.- ヮi {
   〃、ヽ.:.:.:.:.:.: } ┌‐ヒ薔ハ y !              ━━━━━━━━━━━━━━━━┓
  亅/.:.:. 〉、.:.:. ヽ\へ〒ヽ_ノ、                 /:::::::::::::::::::::::::::::::::;;`ヽ、
   i.: l.:.,' `  ̄ =--、l」ニ´i_〉!             /::::::::;;;;;;;;;;;;;;;::::::::::::;;:::::::::::::::¨'''ヽ
   ∨:.{ _,   /x‐=、i!ヘY.:.l              i;;;::::;;;;;;;;;;r‐‐‐‐-- ;;;;_;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::;`、
.     ヽ:ヘ ,=、   弋_ソ l!ノ//               !;;;;;::;;;/ _,,,,,,,,,,,,,,,,,,___ ¨''''-、;;;;;;:::::::;;;;;;`i
       ゙ラ、i::リ       /.:/.:i__             `ヾ、;レ" iヽ ヽ ヽ ヽ¨''i'''''`、;;;;;;;;;;;;;;/
       {::ハ、_ ` っ /シ.: ,イ ヽ               l  l. ヽ .i i l i _!  l   `ヾ;;/
       レ-{゙ー.i/jト、-‐ノ:/.ィ  ',               !  i ! ヽ !V_,v-l、  !  ヽ l
      / 〈ニ/ノ}{ヽヾj .;.:. ノ   ハ              l ト、!、!__ l,! / 」__,!  !  i  !
.      ,ハ  >j 、 ' ,ヘ、`ヲ' _ _ ∠              `l i i_,!,     `! `、  !  !
┗━━━━━━━━━━━━━              ,! ,! lヽ、 -   l   !  !  ` 、
                                   //   !:.:.`ヽ _,/!   l  ヽ   `i
                                 /´ ,'  l__;,;,;,;,;lV´/   /!   `、,,,_l
                                i  ,'  ./::::>  l !  /`ー`--、 !::::ヽ_
                                ━━━━━━━━━━━━━━━━┛
───────────────────────────────────────────────
   /.:.:.         \
  /:,:.:.:  /   ヽ    \       .
 /.:.l:.:.:/:/   :/  ', :l   ヾ`ー     
/!:.:.|:.: l/  〃 / j } :|    ハ       .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l  l }       そして、その説が正しいとするのなら、もうひとつ不可解な点がある
 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j       .
  ヽム:.} c;_j    c;リ ル iレヽ       .
    `ヘ:ゝ    .'    小/         .
      ヾ:{>、 _ ィ<}/|/          .
   _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
827 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/07/11(日) 22:06:07.05 ID:gbkJylAo

  / !  /   ,    ,. '´       \  `Y´::.::.::.::.:;:〉 ヽニく ) | }
  ,′ |  /   /  ,.. '´          ヽ  \_:,.ィ´ `ー-<`ヾ、
  l  ', /   / /   __,ノ        `丶、 [__ヽ、     〉::.:::〉
  |   ll   /´        、         , - `ーく l   ,.イノ‐'´
  !    !   l     _ゝ== - 、           _     〈 レ' 彳7
  |   ノ¬、!   メ' /_三三メ       /,..==と_ヽヘ l/
.  l  / ,ハ >  i  つゝニ!ク          イ:ミ三::ヽ`/ ノ       太初。
.  `、l ! 〃   ヽ ゝ--‐ '          .⊃ゝノク ,ヘ´
   \ヽ |l      / l  ! ヽ.    、    `ー' /ヽ         また宮殿造営の人夫が駆り出されているわ
    />|l     U              '      /く/
   /   ヾ、      ノ      ___    .// ヽ、
  〃       ` ̄ 丁´        (   ア   人     l                      _,,ィ升三≧x、、
 ,′    , -=≠=Vヽ、    ___    ,.. '′ `ヽ   }                     _,,ィ升三三三三三=≧x、、
-ヘ    〃 /`  , ィ^l>'´ __ノr<´        }/               _,,ィ升三三三三三三三三三≧>
  `ヽ、_/厶ヘ   / l /   ` く_∧ ヽ_r<ニヽ、 ノ               __,,,ィ升三三ニ==二三三三三三三三Ⅳ
                                           Ⅵ三三ニ==二三三三三三三三三=Ⅳ
                                             Ⅵ三三三三三二ニ==ニ二三=Ⅳ
                                             ``气三ニ才升  | i:|:  i  `"'く
                                                ハ  .:| |:..| j i!|:  l  :i  :.
      この間宮殿を造営したばかりというのに、                   {:i | :i:| |从厶圷ト:. l  :i   !
      陛下は何を考えているのでしょう。                   从乂ムミ、  ´ヒリ:、 !   i   !
                                                 i i ゞリ      i  ヽ :.   :、
      魏の皇室が人心を失えば、                           ; i  |:、` っ   j  .:i  :、  :\
      後漢の轍を踏むのは目に見えています。               /: l  |:::::> .._ イ/  :从  \  ;
                                               ,.イ .:,' .:|:::::::::r「i ̄;   .:人:.    .:Y_:j
      かつての乱世が戻ってくるかもしれません             {  ノ  人 ̄ .:j {  :/  `ヾ  .:j `ヽ
                                             乂 {  (    /i!!  Y.:{     从 Y   l`ヽ
                                                人ト、  :Y  /i!i!!   }从   乂:.  ミY l .:i

───────────────────────────────────────────────
   /.:.:.         \
  /:,:.:.:  /   ヽ    \       .それは、夏侯徽の兄である夏侯玄と司馬家とのつながりが、
 /.:.l:.:.:/:/   :/  ', :l   ヾ`ー      この一件の後も続いている事。
/!:.:.|:.: l/  〃 / j } :|    ハ       .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l  l }       後々、彼らの間に確執が生じるのは周知の事実だが、
 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j       当時の彼らの関係はそれほど冷めた関係ではなかった。
  ヽム:.} c;_j    c;リ ル iレヽ       .
    `ヘ:ゝ    .'    小/         .だいたい妹が毒殺されたとすれば、
      ヾ:{>、 _ ィ<}/|/          .夏侯玄も彼らとつきあおうとは思わなかっただろう
   _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
828 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/07/11(日) 22:07:08.62 ID:gbkJylAo

       _  ト、   __     ___
     /´/ ̄ `ヽハ \ ̄    ̄ / ,、  ヽ, --、
     | {    /´ヘ  ̄     {. ∟7ムY  ̄l|
      丶ヽ /   ト、 - -   ヘ /{_ソノー '}
        ̄!   〃   ̄ -- _/ / 厂| /
           |  〃 , -    ´ └ イ-ム.仝!
        ハ  /   -、    '´- 、V l /      でも、お父様がいる限り、魏が滅びるなんて考えられないわ。
        {:. , {   ィ:::ヘ    イ':::::::ト }‐く      
         \_ヽ ハ´::::::|   弋:::ソ イヘ |      孟達も諸葛亮も、結局はお父様の前に死を迎えたわ。
         r‐{ -ヌ ゝ:ソ  _' _  .:.:. ハソ      
     _, , ィ{:| ヽ、ハ :.:.:  {  }  ィフ |}.:ハ      .カナにとってはお父様こそ天下の英雄よ
  /ニi´ {.:|  ヽ! ゝ | ̄>r 、ェァ7l {:/ /_}:.ヘ    
  {´ ∟」:.ゝ、_」イ/ l ̄ r'二/.//_ノ{「 ̄   `ヽ!   
            /     Tエムj  ヽハ、    ハ
        /´       └r¬、  _{ /ハ、   /                        _,,ィ升三≧x、、
        ヽ        /ヽ〉, 下f7    ̄ヽ{                        _,,ィ升三三三三三=≧x、、
                                             _,,ィ升三三三三三三三三三≧>
                                           __,,,ィ升三三ニ==二三三三三三三三Ⅳ
                                         Ⅵ三三ニ==二三三三三三三三三=Ⅳ
                                           Ⅵ三三三三三二ニ==ニ二三=Ⅳ
                                           ``气三ニ才升  | i:|:  i  `"'く
                                               ハ  .:| |:..| j i!|:  l  :i  :.
                                                {:i | :i:| |从厶圷ト:. l  :i   !
 そう願いたいものです                             从乂ムミ、  ´ヒリ:、 !   i   !
                                                i i ゞリ      i  ヽ :.   :、
 (確かに大将軍は当世の周公や伊尹と言ってよいのかもしれない)   ; i  |:、` っ   j  .:i  :、  :\
                                            /: l  |:::::> .._ イ/  :从  \  ;
                                              ,.イ .:,' .:|:::::::::r「i ̄;   .:人:.    .:Y_:j
                                           {  ノ  人 ̄ .:j {  :/  `ヾ  .:j `ヽ
                                            乂 {  (    /i!!  Y.:{     从 Y   l`ヽ
                                               人ト、  :Y  /i!i!!   }从   乂:.  ミY l .:i
829 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/07/11(日) 22:08:25.36 ID:gbkJylAo

            _,,..--‐‐--,,_
         _,,-''";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::`ヽ、
       ,,-";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::¨''::‐-.,,_
      /;;;;;;;;;;;;;;;;;_;;;:: ---- ;;、;;;;;;;;;;;::::::::::::::::::::`、
     /;;;;;;;;;;;;;;;-''´    __,,,,,,,,`_、;;;;;;;;:::::::::::::::::::`、
      !;;;;;;;;;;;;i′  _,,-‐'''´ 、   ヽ;;;;;;;;;::::::::::::::::::::i
     ヽ、;;;;;;l ,,-f、     `、、' , `、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!
       `ーi"  ! `、   i、、  ト、 ',  `、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l
          !   !  `、  ! !i`、 !`、    !ヽ、;;;;;;;;;;/
        ! i   !  `、 l _l!-`、! , ! i   ! i  ̄l¨
        ! ヽ `、ヽ  ヽ!' ,,-i''、¨! !l   ! !   !
         ! `、 !ヾ!`、   i i。_/ l,!   l l  !
        ヽ  i、,ri¨、ヽ     /   /  !  !
         ヽ`!ヽヽ`''’i   / _,,,,,_/   ! i   (しかし、大将軍の声望が魏の皇室を凌ぐようになれば……)
          ,!′`iヽ、 _,r'´,' /;;;;;:::::::`、   `、
         /,'  ,l   ¨/ ,'/;;;;;;;;:::::::::::`、   ` 、 
        / , '  / i    ! /;;;;;;;;;;;::::::::::::::::!      `、
       i     ! i _,,= !/;;;;;;;;;;;;;:::::::::::::::::!        !
       !     >''´:::;;;;;レ!!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::!      /
        ` 、  f;;;;;;;;;;;;;// `、:::::-;;;;_;;;;;;;;;;/      i
         ヽ !;;;;;;;;;;/;;!    〉''´;/!;;;`Y´      ヽ
          ! ` 、/;;;;;;;ヽ /_;;;;/:.:.!;;;;::!         !
           !   ,!;;;;;;;;;;;;;;! `i´:.:.:.:.:`iニ!         /
          !  r’¨'';;;;;;;;;!  !:.:.:.:.:.:.:l  _,_ /! _,/
          ヽ/::::;;;;;;;;;;;;;;;`ーl:.:.:.:.:.:.:l/;;;/´  レ"


───────────────────────────────────────────────
   /.:.:.         \
  /:,:.:.:  /   ヽ    \       .
 /.:.l:.:.:/:/   :/  ', :l   ヾ`ー      五十年の長きに渡った乱世も、五丈原の戦いを過ぎたあたりから、
/!:.:.|:.: l/  〃 / j } :|    ハ       .少しずつ天下統一に向けて収束していく。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l  l }      
 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j       ただし、その道のりは牛歩のように遅くならざるを得なかった。
  ヽム:.} c;_j    c;リ ル iレヽ       .
    `ヘ:ゝ    .'    小/         .理由はただひとつ、魏王朝の混迷に尽きる
      ヾ:{>、 _ ィ<}/|/          .
   _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
830 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/07/11(日) 22:09:47.11 ID:gbkJylAo

                        _...._
                     _,.-':::::::::::::`ヽ、
                   ,..-':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
     __         /:::::::::::::::::::::::::::::\:::::::ヘ
     l::::::::::::::::::: ̄::::::ー.../:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ハ
      ヽ::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ィ:: ニ'::::l
      ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ `ヽ:::::::l
       \::::::::::::::::::::::\::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:、  ';::::::|
         ,ン、:::::::::::::::::::::`:-..._:::::::::::::::::::::::/::::::\  ';:::|
          / | |`ト 、_:::::::::::::::::::::`:::ー-......__/::::::::::::::\ヾl
         l ト ト. ト、ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
         `ハ_|ヾ 弋弍f'ー、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
          '´く.   'ーイ l j、7ァt、__:::::::::::::::::::::::::::::::::::l  何故、魏王朝は滅びなければならなかったのか?
           rヽ 、 lー'-'ノ_ノ∠Lゝト弋ー--  :::_:ノ     
           ヘ ヽ--j..-<}::::::::::::〈.`            何故、司馬家が晋王朝を建国するに至ったのか?
            ,レ-'⌒:、   ヽ:::::::::::ヽ- 、
     ,. -‐、    ヽニ.:::::;r‐ '´ l::::::::::::::::::::ヘ          その理由は色々あるだろうが、ふたつ事実を述べておく
   ,r'::::.,.-'   r'´ ::::ヽ   __'Jノヽ::::::::::::::::::ハ           .
   /:::::/    |   l::: ` ヽ、_ ヽ_,l:::::::::::::::::::::l        .
.   | :::|      |   lヽ、__,. 、 ';::::::::::::::::::::::::::::::l.、
.  | |     |   |:::::::::::::::ヽ. l::::::::::::::::::::::::::::::|:ヽ     
   l.  l    ヽl. ..|::::/::::::::::´:::::::::::::::::::::::::::::::|::::l.
    ヽ ヽ.__ ノ | ::|:'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
    ` ー- 一 ヘ |::::ー-、.._:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::|ヽ
           7ハ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::|:::ヽ
831 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/07/11(日) 22:10:15.19 ID:gbkJylAo

  __  -―:::: ̄::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`:::::::::::`ー::::──‐ '::::{
二 ______:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ、
::::::::::::::::::::::::: /〃7¨>ー、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
:::::::::::::::::::::::ー‐ '7 /  l  / `7ーァ -、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ、
: :::::::::::::::::::::::::: /  |  |  l  ┼‐l‐ ト\::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
_ :::::::::::::::::::: │ /|  |  |  |,ァ=zx、_`ヽ、____, ィニ≧k-、__ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
  `丶 :::::::::::: l l∧  l ∧  代う::::ハヽ  \{  イう:::: ハヾl │ `7ー、_:::::::::::::::::::::::::::::::
     \:::::::::∨::: \ヘ/l \{ V::::j l        V:::::j / j /  ∧ │`丶、:::::::::::::::::::
      \:::::::::_/ ̄|∧ ∧ ゞー‐'         ゞ- ' _/レ   /_∧ /     ̄ ̄ ̄
          ̄     |ヽ>l.∧         '       /::::\ / / 〃    例え、多くの人が犠牲になり、
            / ̄:::::| 小、       r ュ       / ::::::::: \       .夥しい血が流れても……
          _ノ::::::::::::::::∨\> 、         , イ'::::::::::::::::::::: ̄\
          \ :::::::::::::::::: :\:::∨ヘ_iヽ、 __ ,. ィl Ⅳ|::::::::::::::::::::::::::::::/    三国統一への道筋をつけたのは、
           ヽ ::::::::::::::::::: ヽ_/ _|       |\{/::::::::::::::::::::::::::::/    .間違いなく司馬家の功績である
            }::::::::::::::::::::::::/  {/       ヽ }l:::::::::::::::::::::::::::::{
832 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/07/11(日) 22:11:13.26 ID:gbkJylAo
【紀元270年冬 晋首都 洛陽 】

― 陳寿の家 ―

        /_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ヽ
         /_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/::::::ヽ
      /_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/::::::::::::ヽ
        | ;                          |::::::::::::::|
        |           ゙          ;    |::::::::::::::|
        |  _ _ _            '     |::::::::::::::|
        | /_/_/_/_/_/    ___ ゙___.  |::::::::::::::| 
        |  |    |    |〃   ||〃   |; |::::::::::::::| 
        |  |    |    |   〃||   〃| ;|::::::::::::::| 
        |  |o    ゙|      ̄ ̄ ̄,  ̄ ̄ ̄  ;|::::::::::::::| 
        |  |    |   ヾ  ,            |:::::::::/    r…―- ..,,_/ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: イ 
        |  |.___゙|             ,,       |:::/     \ :::::::::::''´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l 
          ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄          _>、_::::::ヽ、 :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
                                         ̄i `丶、:::`丶、_: :::::::::::::::::::::::: ト、 
                                           | ! iハト、 i、丶、___` ー--::::::::::::::::\ 
                                           lハノ!イ仄ゝヽ ナアi`ー-=....,,,____,,.ゝ 
                                           |'、`┘  '^i下心!ハj  ,ハ! 
                                           |/\ 、  ゞ-イ // 
  そして、この時代の人々は皆、               .        ☆ ' r‐i> ‐rァ='7.イ´ 
  忠義とは何か、正義とは何かと思い悩んでいた。             \ ⌒ヽ、,.ヘ.::´:::ハ 
                                             \rイ ,.ィヘ.:::::ハー- 、 
  主君に忠義を捧げても、                             └攵アト=ヘ、::::ヽ ::::::\ 
  それが正しいとは限らない、難しい時代になりつつあった           / 〈::::::::::::\:::::::::::::::::l 
                                                  〉―ァi'´ \ :::::::: |
                                   .               /_ア^'┘  `ヽ、::j
                                                  └ ′         `
833 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2010/07/11(日) 22:11:52.00 ID:gbkJylAo

          ,,-''¨ ̄ ̄¨'''-,,,_
          /:::::::::::::::::::::::::::::::::;;`ヽ、
      /::::::::;;;;;;;;;;;;;;;::::::::::::;;:::::::::::::::¨'''ヽ
      i;;;::::;;;;;;;;;;r‐‐‐‐-- ;;;;_;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::;`、
       !;;;;;::;;;/ _,,,,,,,,,,,,,,,,,,___ ¨''''-、;;;;;;:::::::;;;;;;`i
      `ヾ、;レ" iヽ ヽ ヽ ヽ¨''i'''''`、;;;;;;;;;;;;;;/
         l  l. ヽ .i i l i _!  l   `ヾ;;/
         !  i ! ヽ !V_,v-l、  !  ヽ l
         l ト、!、!__ l,! / 」__,!  !  i  !
         `l i i_,!,     `! `、  !  !
         ,! ,! lヽ、 -   l   !  !  ` 、
          //   !:.:.`ヽ _,/!   l  ヽ   `i          やる夫が正史を書くようです
        /´ ,'  l__;,;,;,;,;lV´/   /!   `、,,,_l
       i  ,'  ./::::>  l !  /`ー`--、 !::::ヽ_
       ヽ、;   l:::::::7 人 ヽ !'''''’i´:/  (:::::::::ヽ`、                 第二十二回前編
        ,ri:`、  !::::::l/:!l:ヽ、! !:::::;!:::ヽ、___`ー-、:ヽ !
         V:::::;! ,/::::::::::://::;/  `!'::::::::::::::::::;!  /::::`!
      ,r''l::/,/:::::::::::://::::ヽ  /;;;::::::::::::;r'’i、 ヽ、::;!
      i   i' i;;;;;:::::::::::l.!;;;::::::::;`! ヽ、;;;;;;:::;;;`、/ `ー-7`ー-、
        ヽ ! lヽ;;;;;:::::::l,!::::;;;;f´ ,' ,!;;;;;;;;;;;;;;;;__;;;;;;;i´  ヽ、!
     ,r''´ ,! !/!l !::::::::::::::::::/7、i、/’;;;;;;r‐''''´/ヽ:.:.! ヽヽ!、!
     7,r'レ'i/Vl:.l::!l:::::::::::::::::::!.!:::::;;;;;;;;;;;/ヽ,;/: : :`i’ヽ,! `′
          !:l:l !:::::::::::::::::l l::::;;;;;;;;/VV'l : : : : :l
          !'//:::::::::::::::::l !::::::::;<_    l: : : : : !
          !l l::::::::::::::::::::!l::::;;:::::;;;〈   l : : : : :l

“やる夫が正史を書くようです 第二十二回 前編”の続きを読む

最新コメント
月別アーカイブ
ブログパーツ
スカウター : やる夫之書
フィードメーター - やる夫之書
あわせて読みたいブログパーツ
Copyright© 2009- yaruobook. All rights reserved.
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。